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初期伊万里の色絵です。 同じ皿で上絵付のない染付のお皿も存在します。 元々色絵を意図したものではなく、染付作品に職人さんが様々な試行をしたものでしょう。 造形の整った折縁形の中皿で、口辺の折縁部分に柔らかな丁寧な筆致で唐草を廻らせ、 見込みには童子を伴った文人風の人物が、遠景の対岸を悠然と望んでいる様子が描かれております。 染付部は洗練された見事な空間構成で描かれて居りますが、 このお皿では余白部分に上絵付で雲と竹林、草花を加えてあります。 九陶の柴田コレクション図録ではこのお皿が掲載されております。 この作品は、初期伊万里人物文の中の優品と言えます。 2019.7.1 | |||||
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