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5月の里山では山裾の木々に絡んだ藤が花を垂らし紫に染めている。 この時期、山あいの道を通ると、青空と若葉と藤紫の対比が大変美しい。 一房の藤の花が、見込みの円の中にデザイン的に収められている。 古伊万里において対象をこれほど図案化した作品は希少である。 優れた写実的絵柄の多い藍九谷の中にあって、この作品は図案的意匠として誠に秀逸、 代表的な作品であると思います。 考えてみれば、日本には 「家紋」という図案化の集大成のごとき伝統がある。 日本人の感性としてあって然るべきデザインと言うことが出来る。 縁周りは陽刻で銀杏葉繋ぎ文が施され、裏は高台周りと高台内に巻線、銘は角福 2019/5/1. | |||||
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