染付 芙蓉手花虫文皿
元禄期 径20.5cm 高3.5cm 





典型的な芙蓉手のお皿です。
17世紀後半に東インド会社によってヨーロッパに輸出されたVOCマークの芙蓉手が有名です。
この手の意匠は伊万里以前にヨーロッパで人気のあった中国景徳鎮の皿の
代替品として注文され、模作されたものであります。
そう言うことなので、このお皿とほぼ同じデザインの青華作品を良く目にすることがあります。
このお皿はサイズ的には国内向けに作られたものと思われます。
裏を見ると時代の特徴が良く出ております。兜形と言われる独特の成型と特徴的な花唐草。
芙蓉手のお皿は江戸時代を通して作られておりますが、この皿は古い時期の作品であることが分かります。

裏は古作の花唐草、銘はない。

2012/2/1







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