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久し振りに猪口コレからの展示です。 大好きな鷺文で下部に回された薄墨の輪線の呉須の色に魅せられて手に入れたものです。 鷺と沢潟(河骨)を単にデザイン的に配しただけかと思ってましたが、今回アップするのにじっくりと眺めてみると、 いろいろ見えてきます。白帯部と薄墨の部分は川面とみて良いのでしょう。 上部のドットの地紋は雪と見るか、夕暮れと見るかですなー。 このように見るとこの作品は情景ものと解釈して良いようです。 考えてみれば、このドット地紋も見たことがないような気がします。 器形もありそうでない上品なものです。 写真を撮りそこないましたが、内側は括れのところで段がついていて料理が引き立つことでしょう。 2011年9月1日 |
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この猪口の植物を「河骨(コウホネ)」と書きましたが、古伊万里で描かれる水辺の植物 には「沢潟(オモダカ)」もあったなと思い出しました。 そうなると、さて、どちらだったかな。判らん! と言うことで調べました。 下の画像で見るとおり、葉脈が3つに分岐して描かれていることからこれはオモダカであるようです。 沢潟と言えば、ここ数日話題になっている歌舞伎の市川猿之助一門の屋号が「沢潟屋」だそうです。 家紋にも「沢潟紋」があります。 こうして見ると、江戸時代にはかなり身近な植物であったようです。
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コウホネ |
オモダカ |
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