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類似品の資料などから初期伊万里と判断しておりますが、成型や上がりなどから焼成技術的に ほぼ確立した時期のものと思われます。裏面を見ると初期の雰囲気が色濃く残っております。 このお皿のお気に入りポイントは瑞雲と岩を配した松樹文です。 初期の図柄では松樹の描かれたものが数多くみられますが、いくつかのパターンがあり この描き方もその典型の一つであります。 縁周りの陽刻も見所で、型押しで芙蓉手風の区割りに植物が押されております。 器形も輪花に仕上げられていて、焼成技術が確立して、意匠にこだわり始めた時期なのでしょう。 初期から古九谷への過渡期の作と云うことが出来ます。 今月も図録掲載のものです。 花苑も展示品が底をついてきて、末期症状を呈してきたようですなー。アハハ 2011年7月1日 | ||||||
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