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前頁の絵馬の画像は、右の書籍を紹介するHPから拝借したものであります。

このHPは、亡き筆者をしのばれご主人が開設されたHPで、貴重な業績が埋もれてしまうことを惜しまれて著作の概要と抜粋を掲載されておられます。

私のこの「椿の話」の歴史的記述の基は本書によります。HPの抜粋を読ませていただいただけですが、筆者の繊細な観察眼と洞察力に敬服いたしました。

皆様にも是非ともご覧いただきたいと思い、URLを載せました。


「椿と日本人」ホームページ
http://w2252.nsk.ne.jp/~yotuyanagi/index.html



四柳英子 著
小B6 132頁


本書で著者は、椿を愛好した日本人の美意識を椿の持つ色・形などの外観的美と、そこに日本人がどういう感情を投影していたかという内観的美の、両面から明らかにしている。


椿の特質を「忍従性」、「意気地」、「あきらめ」の三点と看破して日本人の心の投影がここにあることを見事に論じた。

私が特に嬉しかったのは、良く世間で言われる 「花を首からポトリと落とすので縁起が悪い」 とされることに対して、椿の大好きな私が抱いていた違和感を拭い去ってくれたことである。

「崩壊せぬ落下は、潔い諦めであって終局の醜態を晒さぬ強い意志の投影である」と論じている。
まさに我が意を得たりである。

下掲の写真もお蔵にならないですんだ。私としては気に入っていたんだがUPできずにいた。
私の無意識の美意識が決して異常なものでなく日本人の根源に根ざすものであることを確信させてもらった。


2005/2/1
 
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