参考文献

 
 左記に揚げる著書は、筆者が本書を作成するにあたり、参考にした文献中、特に語句(翻訳書の場合は訳者の語句)を引用させて貰ったものである。(ただし重複はさけている。)いうまでもなく、本書はその他諸々の著書からも影響をうけているのであり、中には、著者が知らず識らず、自分の考えとして、それらの著者の言葉で語ったものがあるかもしれない。本書はそういった人たちや、ここに揚げた著者や訳者の無言のはげましによって作られているのである。

第一章
M・ホルクハイマー『理性の腐蝕』(山口祐弘訳、せりか書房)
G・ルカーチ『理性の破壊』(暉峻凌三、飯島宗享、生松敬三訳、白水社)
D・ヒューム『人性論』(大槻春彦訳、岩波文庫)

第二章
E・フロム『希望の革命』(作田啓一・佐野哲郎共訳、紀伊国屋書店)
K・マルクス、F・エンゲルス『共産党宣言』(大内兵衛訳、岩波文庫)
C・W・ミルズ『ニューレフトへの手紙』(ニューレフト、レビュー、一九六○)
H・マルクーゼ『ユートピアの終焉』(清水多吉訳、合同出版)
E・カメンカ『マルクス主義の倫理学的基礎』(藤野渉・赤沢正敏共訳、岩波文庫)
K・マルクス『ユダヤ人問題によせて』(花田圭介訳、大月書店)

第三章
A・ヒットラー『吾が闘争』(真鍋良一訳、興風館)
K・マルクス『賃労働と資本』(長谷部文雄訳、岩波文庫)
J・K・ガルブレイス『ゆたかな社会』(鈴木哲太郎訳、岩波文庫)
D・リースマン『孤独な群衆』(加藤秀俊訳、みすず書房)
S・フロイト『文化の中の不安(邦題、文化論)』(吉田正己訳、日本教文社)
H・マルクーゼ『経済学=哲学手稿の解釈(邦題、初期マルクス研究)』(良知力・池田優 三共訳、未来社)
H・マルクーゼ『エロス的文明』(南博訳、紀伊国屋書店)

第四章
W・ジェイムズ『心理学について──教師と学生に語る──』(大坪重明訳、日本教文社)渥美俊一『チエンストアの組織づくり』(実務教育出版)
P・A・サミュエルソン『経済学』(都留重人訳、岩波文庫)
I・カント『実践理性批判』(波多野精一、宮本和吉訳、岩波文庫)

第五章
W・ジェイムズ『論文と評論』(ロングマンズ・グリーン社)
上妻 精『西洋倫理思想史概説、W現代』(金子武蔵編、新倫理学事典、弘文堂)

第六章
小野満春『人間滅亡の記録』(KKベストセラーズ)
M・バーネット『ドミナント、ママル(邦題、人間という名の支配者)』(梅田敏郎訳、蒼 樹書房)
B・クルテン『恐竜の時代』(小畠郁生訳、平凡社)
J・モノー『偶然と必然』(渡辺格、村上光彦共訳、みすず書房)
K・ローレンツ『文明化した人間の八つの大罪』(日高敏隆・大羽更明共訳、思索社)
H・G・ウエルズ『タイム・マシン』(阿部知二訳、創元推理文庫)
A・コンフォート『自然と人間性(邦題、人間生物学)』(清水博之、小原秀雄共訳、思索 社)

第七章
B・ラッセル『怠惰への讃歌』(堀秀彦、柿村峻共訳、角川文庫)
A・L・クローバー、C・クラックホーン共著『文化─その概念と定義の批判』(アメリカ 考古学・民族学・ピイボデイ博物館文書、一九五二)
B・マリノフスキー『文化の科学的理論』(姫岡勤、上子武次共訳、岩波文庫)
A・ホワイト『文化の進化』(マクグロー・ヒル社)
T・B・ヴェブレン『有閑階級の理論』(小原敬士訳、岩波文庫)
A・スミス『道徳情操論』(米林富男訳、未来社)
L・J・ピーター、B・ハル共著『ピーターの法則』(田中融二訳、ダイアモンド社)
J・ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』(高橋英夫訳、中公文庫)
R・カイヨワ『遊びと人間』(多田道太郎、塚崎幹夫共訳、講談社文庫)
J・デュマズデュエ『余暇文明へ向かって』(中島巌訳、東京創元社)

第八章
M・ピカート『神よりの逃走』(坂田徳男、佐野利勝、森口美都男共訳、みすず書房)
鈴木大拙『鈴木大拙全集 第二十一巻』(岩波文庫)
G・マレー『ギリシャ宗教発展の五段階』(藤田健治訳、岩波文庫)
W・ジェイムズ『心理学原理』(ドーバー社)
F・M・ミューラー『宗教学概論』(比屋根安定訳、誠信書房)
E・カッシーラー『人間』(宮城音弥訳、岩波文庫)
D・ヒューム『宗教の自然史』(福鎌忠恕、斉藤繁雄共訳、法政大学出版局)
W・ジェイムズ『宗教的経験の諸相』(原佑訳、河出書房新社)
N・ホーソン『緋文字』(鈴木重吉訳、新潮文庫)
K・マルクス『ヘーゲル法哲学批判、序説』(花田圭介訳、大月書店)
S・フロイト『幻想の未来(邦題、宗教論)』(土井正徳、吉田正己共訳、日本教文社)
F・O・E・シュライマッヘル『宗教論(邦題)』(佐野勝也、石井次郎共訳、岩波文庫)
吉田兼好『徒然草』(岩波文庫)

第九章
J・ホイジンガ『中世の秋』(堀越孝一訳、中央公論社)
M・ベア『イギリス社会主義史』(大島清訳、岩波文庫)
F・ベーコン『ニュー・アトランティス』(成田成寿訳、世界の名著、中央公論社)
W・モリス『ユートピアだより』(松村達雄訳、岩波文庫)
J・O・ハーツラー『ユートピア思想の歴史』(クーパー・スクェア社)
M・ブーバー『ユートピアへの途』(長谷川進訳、理想社)
K・マンハイム『イデオロギーとユートピア』(徳永恂訳、世界の名著、中央公論社)
L・マンフォード『ユートピアの系譜(邦題)』(関祐三郎訳、新泉社)
M・L・ベルネリ『ユートピアの思想史(邦題)』(手塚宏一、広河隆一共訳、太平出版社)
T・ホッブズ『リヴァイアサン』(水田洋訳、岩波文庫)
テイヤール・ド・シャルダン『人間の未来』(伊東晃、渡辺義愛共訳、みすず書房)
K・ケレーニイ『ユートピアの原義とその変遷』(高橋英夫訳、雑誌海、一九七○年八月 号、中央公論社)
J・セルヴィエ『ユートピアの歴史』(朝倉剛、篠田浩一郎共訳、筑摩書房)
L・コフラー『官僚主義(邦題)』(瀬戸鞏吉訳、合同出版)
V・レーニン『国家と革命』(宇高基輔訳、岩波文庫)
F・テンニエス『ゲマインシャフトとゲゼルシャフト』(杉之原寿一訳、岩波文庫)
F・パッペンハイム『近代人の疎外』(栗田賢三訳、岩波文庫)
P・ラファルグ『怠ける権利』(田淵晉也訳、人文書院)

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