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最近読んだ本
2000年・
その1


天使の囀り」    (貴志祐介)
名探偵の掟」      (東野圭吾)
海のある奈良に死す」 (有栖川有栖)
家族狩り」    (天童荒太)
秘密」        (東野圭吾)
7回死んだ男」  (西澤保彦)
死神」       (清水義範)
謎のギャラリー」「謎のギャラリー特別室
        (北村 薫)
    
月神の浅き夢」   (柴田よしき)
屍鬼」          (小野不由美)
まやかし草紙」      (諸田玲子)
直線の死角」      (山田宗樹)
探偵ガリレオ」     (東野圭吾)
雪降り山荘の殺人」  (倉知 淳)
本番いきま〜す」    (清水義範)
天下の悪妻―越前藩主松平忠直夫人勝子
            (中島道子)

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 「天使の囀り」(貴志祐介)角川書店

帰国したアマゾン学術調査隊のメンバーの連続自殺。
類似して起こる自殺事件の謎。なんとなく「ウルトラQ」のような話なのですが、気持ち悪いです。スプラッタは苦手〜

 名探偵の掟」(東野圭吾)講談社

名探偵・天下一大五郎と、引き立て役の警部・大河原番三の連作短編。
・・・と言っても内容は、ミステリーのパロディ集です。

名探偵より先に事件を解決してはいけない警察、連続殺人の最初に犯人がわかっても、最後まで知らない振りをしなければならない名探偵。
ミステリーの登場人物達の裏話集とも言えますね。面白いですよ。

 海のある奈良に死す」(有栖川有栖)

トラベルミステリーですが、「海のある奈良」「お水取り」に関する謎は面白いです。
もう一つの謎もけっこう未身近な謎で笑えます。

 家族狩り」(天童荒太)


途中で止めるつもりで読み始めたのですが、最後まで一気に読みました。
今の世の中で1番病んで居るのは誰か…がわかります。


 秘密」(東野圭吾)

交通事故に遭った母娘。
母の体は死んだが、その魂は生きていて娘の体の中に蘇ってしまった。
その状況で夫婦は、父娘は、どう生きていったら良いのか?
いろいろな結末を考えましたけど、ラストはそのどれでも無かった。
上手いとしか言いようの無いストーリーですね。
でも、もう1度受験はしたくないなあ・・・

 7回死んだ男」(西澤保彦)講談社ノベルズ

1日を9回繰り返してしまう青年が、その日に起こった殺人事件を防ごうとするが、その度にまた思ってもみない展開になってしまう。
不条理ものですが、けっこうドタバタで楽しい。"オチ"が笑えます。

 死神」(清水義範)実業之日本社

超大物芸能人の突然の死。その結果起こった様々な波紋、影響、ドタバタを描く。ワイドショーが亡くなった芸能人を取り上げてコメントを集めまくるのは、怨霊信仰の流れからかもしれない…って面白い


 謎のギャラリー」「謎のギャラリー特別室」(北村 薫)マガジンハウス

北村氏の選んだアンソロジー。
「特別室」はそのなかで入手しにくいものを集めた短編集。
けっこう読んだ作品もあったのですが、私は見事に忘れていました。

 月神の浅き夢」(柴田よしき)角川書店

RIKOシリーズ。若くてハンサムな独身刑事ばかりが殺される猟奇殺人事件。
「被害者の共通項探し」という私の好きなパターンなんですよ。
この方の世界作りは慣れた世界だから楽に入れていいわ〜


 「屍鬼」(小野不由美)新潮社

山奥の小さな村で起こった連続怪死事件。
上巻は謎がいっぱいで楽しかったのですが、下巻は苦手でした。
ホラーは苦手です、やっぱり。


まやかし草紙」(諸田玲子)新潮社

平安時代、京都で起こった若い女性の連続怪死事件。
事件の裏にいるのは時の皇太子か? それとも宮中の陰謀か? 
その謎を女房が解く話です。
ややこしくて判らなかったです…すみません。


 直線の死角」(山田宗樹)角川書店

横溝正史賞受賞。単純に見えた交通事故の裏には隠された目論見があった。
前半はぎっしり詰まって面白いのですが、後半息切れ。
残念でした。

 探偵ガリレオ」(東野圭吾)文芸春秋

「人間が燃える」などと言う不可解事件の謎を、物理学部助教授が解く連作。
ここまで聞くとビビリますが、そんなに難しくないので、パズルとして楽しめます。


 雪降り山荘の殺人」(倉知 淳)講談社ノベルズ

そのまま"雪の山荘もの"(^^) 面白い! 
でもカバーがフェアじゃなかった〜

 本番いきま〜す」(清水義範)ベネッセ

人が生きていく上での、ちょっとしたおかしさに注目した生活喜劇。
ほのぼの楽しいです。


 天下の悪妻―越前藩主松平忠直夫人勝子」(中島道子)河出書房新社

忠直は結城秀康の次男。勝子は秀忠の三女。
この忠直と言う人は狂気に走って改易、謹慎、配流となった藩主です。
この作品では、忠直事件を夫人の視点から冷静に描いています。
ここでいう「悪妻」は、「政治家」と言う意味かもしれません。
ちなみに結城秀康は家康の次男ですが、実子ではないと思われていたようです。
そのためにいろいろ不満があってキレてしまったんでしょうね。


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