寒肥入れ
- 3月上旬に乾燥肥料を9号鉢当たり大さじ3杯、7・8号鉢当たり大さじ2杯を入れます。
福助の親株用の挿し芽
- 挿し穂は雨天を避けて昼間に採取します。
- 短幹種を3月中旬にポット(ジフィーポットを入れても可)か挿し芽箱に挿し芽をします。7月の福助の挿し芽の際にこの苗から挿し穂を採りると、根の出がいいようです。
- 挿し芽床またはポットを温床マットか電気毛布の上にビニールを被せた上に置きますが、ペット用の電気マットの上に置いたり、籾殻堆肥の上に置いてもかまいません。(床面23度、用土内20度)
- ポットの底には籾殻薫炭を2cm入れ、その上に鹿沼土の小粒と蝦夷砂を半々に混ぜたものをを2cm入れ、更にその上にバーミキュライトを1cm位入れます。また、更にポットの底に赤玉の中粒だけを1cm位入れたものを下に重ねポットを二重にして水に十分に漬けておきます。(前の晩と直前にまた、水に漬けます。)
- 挿し穂は晴れた日に、4〜6cmの長さに指で折り取り、三時間(冷蔵処理したものは水切りして一日)えひめAI 400倍液とHB101一万倍液または菊太郎2000培液やKING500倍液で水揚げします。(前日に、十分水を遣り、挿し穂は日に当てないようにします。)
- 水揚げした挿し穂は、2000倍のサプロール液に葉の部分を漬けて消毒してから、3〜5cm位の長さに、安全カミソリ刃で軽く切れる場所を探して直角に切り、歯ブラシか軍手で根元を上から下に、切り口の上2cmくらいをこすります。
- 挿し穂の下葉は2〜3枚カミソリで取ります。
- だんご挿しにするためハイフレッシュとルートンを1割加えたトノコと赤玉の微塵を半々に混ぜたものを硬めに溶かし用意します。
- トノコの液に切り口を2cm位付けてから、バーミキュライトの微塵を降りかけだんご状にします。
- 用土に竹べらで穴を明けてから、3cmの深さに挿し、根本を強く抑え、ラベルを立てます。
- 挿した後は、再度、えひめAI 400倍液とHB101または菊太郎やKINGの液の残りををジョウロで掛けておきます。
- 挿し芽後、挿し芽箱またはポットを温床マットか電気毛布やペット用の電気マットの上に置き、空の挿し芽箱を表土から10cmの高さで屋根代わりにするか寒冷紗かすだれで日除けをします。室内で挿し芽を管理する場合は、トンネル支柱を立て、ビニールを掛け、70cmの高さから100Wの白色電球を下げておきます。水遣りは控え、葉がしおれてきたら、朝方か夕方、スプレーかジョウロ(室内は噴霧器のみ)で軽く水を遣ります。3週間したら(室内からハウスまたはビニールトンネルに移し)マルトの黒糖酢とえひめAI
400倍液かKING1000培液を朝方か夕方、十分に遣ります。その後、寒冷紗を開けて日に少しずつ当てます。
- 曇りの日は寒冷紗を外し、雨の日は水遣りをしません。
- 3週間を過ぎて、日に当ててもしおれず、葉先が立って来たら、3号鉢(ジフィーポットの場合は4週間後に5号鉢)に鉢上げします。(根が5mm以上あれば鉢上げできます。5週間以上経っても根が出ないものは廃棄します。)
- 挿し芽中はHB101を与えると徒長するので、与えません。
ドーム菊の冬至芽の鉢上げ
- 3月上旬にドーム菊の鉢縁近くの冬至芽を根を少し付けて2号ポットに鉢上げします。
- 用土は鉢上げ用土を使い、肥料は入れません。
乾燥肥料の仕込み
- 2月から3月にかけて油粕20Kg、漁粉20Kg、米糠24g(事前にマルトの発酵剤200tと三温糖200gを入れ、ペットボトルの湯たんぽを抱かせて1日寝かせて置きます。)、にえひめAI
400倍液とマルトの黒糖酢700倍液18gに展着剤かマルトのサチュライドを少々入れ、これを日陰で含ませ(握った団子がすぐ崩れる程度)木製の「ふね」に入れ、醗酵して来るまでペットボトルか菓子箱の湯たんぽを入れて加温します。
- 10cm間隔で直径2〜3cmの穴を明けて、「ふね」全体に毛布とゴザを掛けておきます。
乾燥肥料の切り返し
- 40度以上の熱が出たら日陰で2〜3回切り返し、熱が20度以下になったら、日陰で乾燥します。
- 乾燥したら、オルトランかアドマイヤーを多めに混ぜて発砲スチロールの箱や合成樹脂のバケツに入れテープで密閉して保管します。
盆養用の冬至芽の摘心
- 短幹種は、ダルマと福助にもしますので、少し早めに挿し芽をするため、3月中旬に摘心して親株の挿し穂にしています。中長幹種は3月中〜下旬に摘心しますが、冬至芽が10cmになったら茎が硬くならないように1度適心しておきます。摘心は、余分な葉を切らないように指を使って折ります。
トロ箱植えした冬至芽の移植
- 昨年の暮れにトロ箱に植えた冬至芽を用土ごと切り取り、5号鉢に移植します。
- 鉢底には、底網を入れ、赤玉の大粒の上に培養土を入れ、根を培養土で包むようにして、良く固め、大匙1杯づつの乾燥肥料を鉢の内側3箇所に入れます。
- 培養土は、中鉢用土を使用します。(必ず、適度の水を含ませます。)
赤玉土の土麹作り
- 赤玉小粒60gに薫炭を3g加え、マルトの黒糖酢1000倍液10gに展着剤を少々入れ、これを日陰で含ませ、米糠12g、120ccのマルトの醗酵剤と三温糖160gを夕方、日陰で混ぜた上ペットボトルの湯たんぽを入れて、両方とも半日寝かせます。翌日の夕方、両者を良く混ぜ山形に積んで醗酵して来るまで菓子箱の湯たんぽを入れ、新聞紙、ぼろきれや毛布とゴザを掛け仕込みます。その後、1日置きに、日陰で切り返します。
- 10日間程で熱が20度以下になったら出来上がりです。
古土の土麹作り
- 古土50g(ごろ土をフルイで除いておきます。)と赤玉土中粒10g(乾燥している場合は水5gにマルトのサチュライドとサンソを少々入れ湿らせておきます。)に薫炭を3g加え、これを夕方、良く混ぜ、同時に、米糠12gに、120ccのマルトの醗酵剤と三温糖160gを夕方、日陰で混ぜた上ペットボトルの湯たんぽを入れて、両方とも1日寝かせます。翌日の夕方、両者を良く混ぜ山形に積んで醗酵して来るまで菓子箱の湯たんぽを入れ、新聞紙、ぼろきれと毛布とゴザを掛け仕込み、1日置きに、日陰で切り返します。10日程で熱が出なくなったら出来上がりです。
- 古土はあらかじめ水を含ませ、黒いビニール袋に入れ、太陽熱蒸し込み方で殺菌しておきます。
懸崖用苗とドーム菊苗の3号ポットへの移植
- 3月上旬に2号ポットに植えていた懸崖とドーム菊の苗を3号ポットに移植して、乾燥肥料を小さじ1杯追肥します。
懸崖用の苗の中鉢(5号)への移植
- 3号鉢に移植した苗の根が鉢底に達したものから順に、5号鉢に移植します。
- 水耕栽培する場合は、鉢網に20pの給水紐を1本付けて置きます。
- 培養土は3号鉢の鉢上げに準じます。
- 元肥は鉢の周囲3ヶ所に大さじ一杯づつ、乾燥肥料を入れます。
新しい苗の入手
- 実生園からカタログを送ってもらい、良さそうな、新しい苗を入手します。
親株の管理
- 親株に十分日に当て寒さに慣らすため、3月末にハウスから出します。
水やり
- 晴れた日が2日続いたら朝方9時までに、8、9号鉢当たり900cc、7号鉢当たり700ccの割合で、柄杓を使って水やりをしますが、乾き具合を見て鉢毎に調整しています。水は汲み置きとし、(水道水の場合は一晩置きカルキを抜きます。PH6.5より水のアルカリ度が高い場合は木酢液を入れ、酸性度が高い場合は石灰を入れます。)それにマルトのサチュライドまたは展着剤(ダイン)とサンソ、更に過燐酸石灰を少々入れます。なお、容器の底には木炭と根腐れ防止剤(ゼオライト)を入れます。
- 3月から10月まで過燐酸石灰を少々入れます。
肥料やり
- 大菊液肥KING1000倍液とえひめAI 400倍液を週に1回潅水しています。
- 大菊液肥V1000倍液(または菊アミノ緑1000倍液かペンタVかS一万倍液)とえひめAI 400倍液を週に1回葉面散布しています。
- 鉄力アクア1000倍液と硫酸マグネシューム500倍液を月に1回葉面散布しています。
消毒
- 殺虫剤(スミチオン、ランネート、オルトラン、テルスター)と殺菌剤(ベンレート、ダイセン、ダイファー)を月に2回交互に散布します。殺ダニ剤(ダニサラバ、コロマイト,バロック、ダニ太郎、ピラニカ、コテツ、カネマイト)は15日置きに散布しています。アブラムシが付いたら、2〜3日置きにスミチオンとランネートを全ての鉢に散布します。白錆び病が出たらサプロールを数回全ての鉢に散布します。ただし、挿し芽前の直前の挿し穂の消毒は控えます。
- 薬害を防ぐため夕方散布します。
- 1000倍液は、1リットルの水に薬が液体の場合は、1ccを粉末の場合は1g(約1.5cc)を入れます。
- 水が100ccの場合は、薬が液体の場合は1滴、粉末の場合は耳かき2杯です。
ハウスの管理
- ハウスの温度が30度を超えたら、表と裏の戸を開け、屋根のビニールの裾も上げます。夜間は閉めます。
- ハウスのビニールが切れたらビニールハウス補修用テープで補修します。破れがひどくなったら張り替えます。
- 草が目立ってきたら、こまめに取ります。
- 3月〜11月までは、虫が入らないように出入り口とビニールを明けている所に、防虫ネットか3mmの防風ネットを張ります。
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