花の整理とお礼肥
- 花が少し痛んできたら早めに切り取り、輪台、インバイドや支柱を外して、来年の親株としないものは整理し、3本立ちの親株は立ち上がリ20〜30cmの所(ドーム菊はリングの位置、一本立ちは根元から20〜30cmの所)で枝を切り、お礼肥(乾燥肥料 8,9号鉢当たり大さじ山3杯、7号鉢当たり大さじ山2杯)を与えます。ただし、冬至芽の出ている親株は根元で切ります。
- 後から、冬至芽が出てきたら、親株は根元から切ります。
親株の植え替え
- 5号鉢の親株は根詰まりしていますので、7号鉢に植え替え深植えにします。
- 冬至芽が出ていない親株は、冬至芽が出易いように根を5号鉢程度に切り詰め、7号鉢か同じ鉢に深植えします。
- 冬至芽が出ている親株は、冬至芽が無い場所の土を鉢底まで取り去り、新しい用土を入れます。
- 冬至芽が良く育つように親株の鉢には防寒剤または新聞紙を巻いて置きます。
落葉樹の落ち葉の細断
- 落葉樹(ナラ、クヌギ等)の落ち葉を天日干しして3cm角にちぎってガラ袋などに入れて保管します。
カヤの腐葉土の仕込み
- 集めて来たカヤの葉の部分は取り除き、茎を3〜5cmの長さに切り、そのまま山積して、春に使います。
- これは鉢底のごろ土の上に入れ排水剤にします。
古土の整理
- 整理した鉢から取り出した古土は、1cm目の篩で大粒の赤玉土を取り除き、適度に湿らせ黒いビニール袋に詰めて日向に置き日光消毒します。(大粒の赤玉土も同様にしています。)
- これを、春先に麹処理してまた使います。
薫炭焼き
越冬苗の霜当て
- 苗を丈夫にするため、来年の親株を全て外に出し、1度、少し強い霜に当ててからハウスに取り込みます。(12月中旬頃)
冬至芽の株分け
- 親株は、鉢植えのまま越冬させた方が管理が楽ですが、場所が無い場合は、鉢縁近くの冬至芽を鉢上げします。(7号鉢に3本 乾燥肥料 大さじ3杯)(5号鉢には1本 乾燥肥料 小さじ3杯)
- 冬至芽の鉢上げは発砲スチロール箱か素焼き鉢を使った方が理想です。
株元の冬至芽切り
- 親株の株元の冬至芽は親株の病気が感染している場合がありますので、親株の冬至芽が鉢縁から出てきたら、株元の冬至芽は切り取ります。
苗の購入
- 弱った苗の更新や欲しい苗の入手のため、実生園に苗を発注します。園芸店や展示会場ではいい苗の入手は難しい事があります。
水やり
- この時期は、鉢が乾いてから晴れた日の朝方10時までに、8、9号鉢に700cc、7号鉢に500ccの割合で、柄杓を使って水掛けします。
- 水は汲み置きとし、(水道水の場合は一晩置きカルキを抜きます。PH6.5より水のアルカリ度が高い場合は木酢液を入れ、酸性度が高い場合は石灰を入れます。))それにマルトのサチュライドまたは展着剤(ダイン)とサンソを少々入れます。なお、容器の底には木炭と根腐れれ防止剤(ゼオライト)を入れます。
肥料やり
- 大菊液肥KING1000倍液とえひめAI 400倍液を週に1回潅水しています。
- マルトの黒糖酢1000培液やえひめAI 400倍液を月4回葉面散布しています。
- 月初めと月中に鉄力アクア1000倍液を葉面散布しています。
- 秋苗、冬至芽苗や懸崖の苗には3月まで乾燥肥料小さじ1杯を月に1度与えます。
消毒
- 殺虫剤(スミチオン、オルトラン、ランネート、テルスター)と殺菌剤(ベンレート、ダイファー、ダイセン)を月に2回交互に散布します。殺ダニ剤(ダニサラバ、ダニ太郎、ピラニカ、バロック、カネマイト、コテツまたはコロマイト)は10日に1度散布しています。アブラムシが付いたら、2〜3日置きにスミチオンとランネートを全ての鉢に散布します。
- 越冬中の親株にアドマイヤーを入れて置きます。
- ハウスの地面や棚および使い終わった鉢やポットと冬至芽をサプロール1000倍液で消毒します。
- 薬害を防ぐため夕方散布します。
- 1000倍液は、1リットルの水に薬が液体の場合は、1ccを粉末の場合は1g(1.5cc)を入れます。
- 水が100ccの場合は、薬が液体の場合は1滴、粉末の場合は耳かき1杯です。
ハウスの管理
- 菊の親株を寒さに当てて丈夫な挿し穂を採るため、12月中旬まで外に出します。
- ハウスのビニールが切れたらビニールハウス補修用テープで補修します。破れがひどくなったら張り替えます。
- 草が目立ってきたら、こまめに取ります。
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