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「オレ達が闘う本当の理由は…オレが誰よりも
きさまに似ていたからなんだ」


テリー・ボガード 「闇のギース」天獅子悦也作


最新雑文

07.08.15

「文庫本一巻 ○ディオとの青春(2)(3)」

 吸血鬼と化したディオの脅威が描かれる。「怪力」「頭を撃たれても死なない」「人間の精気を吸う」「ゾンビ(屍生人)を創り出す」…ディオが言うところの「素晴らしい力」、尤も負の力ではあるが…。
 そのような圧倒的な闇のパワーを切り裂くのは、恐怖を振り払い闇に踏み込む「勇気」だ!ジョナサンは叫ぶ。

 ところで、吸血鬼が指の先から血/精気を吸うというのは私はこの時に初めて見た表現でした。
ファントム・ブラッド ゲームの記録


07.07.01

「文庫本一巻 ○ディオとの青春(1)」

 ディオ・ブランドーの父・ダリオが事故現場を漁ったコソ泥ということを知りながらディオを養子としたジョージ・ジョースター卿。昔は感心できたのですけれど、今は「甘すぎるよジョースター卿ッ!」と絶叫します。警察のダンナと同じ意見です。自分のやったことを後悔しないという精神の強さは確かに感心するのですが、やはりその甘さが、宇宙を一巡させるという未曾有の大災害の大本となっているのは否定できない事実ですからね。
07.06.24

「文庫本一巻 ○石仮面(4)」

「おれは人間をやめるぞ!ジョジョー――ッ」
「ジョナサンの血で人間を超越する」という通過儀礼(イニシエーション)に失敗した時点でディオの敗北は決定していた…!

 最近考えているのは、ディオは本当に「悪」だったのか?ということ。「悪」なら何が「悪」だったのか…そのうちに文章に起こしたいと考えています。ひとつ言うと、この石仮面をかぶるまでのディオは非の打ち所がなくです。
07.06.09

「文庫本一巻 ○石仮面(2)、(3)」

 石仮面の恐るべき本性が明かされる。「死からの復活」「怪力」「血を吸う」「若返る」しかし「日光を浴びると消滅」。死にかけたが、ディオにとっては充分にしてお釣りが払える勉強でした。
 当時「脳から潜在しているパワーを引き出す」というのは非常に新鮮でした。1990年代後半あたりに「『宇宙』の次に人類に残された最後の謎は我々の『脳』である」という言葉を聞きましたが、石仮面のことを思い出しました。
07.05.25

「文庫本一巻 ○石仮面(1)」

 映画には未出演のスピードワゴン登場!
 ところでディオがジョースター卿に飲ませていた毒とは何だったのでしょうか?徐々に弱まって行くところが「砒素」っぽかったのですが、まさか砒素のような超メジャー毒をイギリスの大学で分析不可能ということもないだろうし…。
07.05.07

「文庫本一巻 ○過去からの手紙(2)」

 母親のドレスを酒代にしてこいという父親に対して激しい憎悪を抱くディオ。もし母親が生きていたらどうのような人生になっていたのだろうか?エディプス・コンプレックスも含めた心理分析は面白いものになるかもしれない。
 SBRでは逆に父が居なく母が居るが、やはりディオは世界を憎悪している。そういう星の下に生まれたのであろうか?
07.04.29

「文庫本一巻 ○過去からの手紙(1)」

 第一部のイギリスとはどのような時代だったのであろうか?『シャーロッキアンは眠れない』という本に簡潔ながら書いてあるので引用させてもらいます。

十八世紀後半になって起きたフランス革命や、ワットの蒸気機関改良でスタートした産業革命によって、社会は進歩主義が支配的になった。ところが、十九世紀に入るとその反動から、進歩主義への反対運動が盛んになる。それがヴィクトリアニズムと呼ばれるピュータリンの活動の基準になった。こうして生まれたヴィクトリアニズムの性的なものに対する厳しい制限は、想像を絶するものだった。

しかしそれは表向きのことでしかなく、一歩裏町に踏み入れれば、売春婦は数メートルおきに立っていた

また、裏の社会ではポルノグラフティが流行し、自分の性体験をあからさまに綴った『我が秘密の生涯』『パール傑作選』『我が性と愛』といった本も出版され、密かに愛読者を集めていた。

表向きはタブーであったが、裏の世界では相当に露骨なセックス文化がはこびる不思議な時代だった。

 第七部SBRにおいて、大統領夫人スカーレットが図書館で借りていた『密やかな午後』もこの流れで書かれた本かもしれない。
 少年誌での連載であるため、もちろん性的なことに関しては抑えられてはいますが、上記に示したような雰囲気は実は快楽殺人を扱った第四部により強く現れています。そのことは第四部の雑文で書きます。
07.04.22

「文庫本一巻 ○過去からの手紙(1)」

 ラグビーにおいて、重突進するジョナサンと舞うように走るディオ。考古学を学んだジョナサンと法律を学んだディオ。謎を追うジョナサンと現実的なディオ。友情について悩むジョナサンと最初っからそんなものはないディオ。見事に2人の対称性を描いてる。
07.03.22

 どこかのサイトで―「JOJO’S VIZARRE ADVENTURE」はおかしいのでは?「シャーロック・ホームズの冒険」や「トム・ソーヤの冒険」のように「ADVENTURE OF 〜」になるのでは―というのを読んだことがあるのですが、オーストラリア人の英語講師にこのことを尋ねたところ、特に問題はないそうです。ふ〜ん、なるほど。1つ賢くなりました。
07.03.18

「文庫本一巻 ○侵略者ディオ・ブランドー(1)〜(4)」

 かなり有名な「キスの擬音がズギュゥゥゥン。でも個人的には唇を泥で洗うというのが凄まじいなぁと思います。1987年の少年誌でやる話しではない。レヴェルが高すぎ!何回読んでも感心します。
07.03.18

「文庫本一巻 ○プロローグ ○侵略者ディオ・ブランドー(1)〜(4)」

 読む度に思うのですが、よくこの少年時代のエピソードを4週も入れたなァ〜(もちろん編集者とよく打合せたのでしょうが)。和月先生の「ガン・ブレイズ・ウェスト」も5週かけて主人公の少年時代を描いたら、結構否定論をみかけました。当時は戦闘もなく、なにやら退屈なマンガだと思っていましたが、今はよくやったなァ〜と思います。
07.03.11

 映画「ファントム・ブラッド」を見てきました。見た感想としては予想どおりというか、危惧したとおりというか…やはりドラマ性というものが薄まっている。動くジョナサンやヤングDIOが見れたのは面白かったけれども、コミックス5巻分を90分というのは無理があったということでしょう。第3部アニメの1〜2巻のように「イギーとンドゥール」の1エピソードを60分間にのばすならまだ心配はなかったのですが。やはり省略するところが多すぎました。スピードワゴンも涙ながらカットなのはしょうがないとして、ブラフォードとタルカスもバッサリなのは遺憾であります。
 私的としては、ウィンド・ナイツ・ロッドでのジョジョ対DIO〜ジョナサンの最期までを映画の最初から最期まで大きくフィーチアして、少年時代の思い出などは過去の記憶として途中でカットインさせるような手法をとれば…まぁ、素人の夢想ですけれどね。
 とりあえず時間があればもう1回見に行く予定なのでまたその時に感想を書きます。