流れる雲は2人と共に……
ジャイロに合掌
‘10 07月号 #60 LESSON5 |
平行世界の大統領が落とした拳銃を波の中から拾う真の大統領。全弾を倒れているジャイロの胸に撃ち込む。 「うああ……ああ……あ」 ダッ
『馬をッ!』
「だめだ…爪弾が『次元の壁』を突き抜けなくては!!」
『『波の下』!地面との間ッ!』 ズドオオオオオ ジョニィの愛馬・スローダンサーの首が切り裂かれるッ! 絶体絶命の中、ジョニィの思考に一つの疑問がよぎる。 「一発だけ、今『爪弾』が残ってるな…ジョニィ・ジョースター…」
「これから行われるのは『生贄』だ…おまえ!ジョニィ・ジョースター…」 『なぜ…』『あんな時に…ジャイロ』 ジョニィの目の前に立った大統領。 『ジャイロ…今、君に渡せなかったこの一発の『鉄球』。僕のところにある…』
ドガァン!! スローダンサーが後ろ脚でジョニィを蹴り飛ばすッ!!
そして『遺体』を全て奪われたにも関わらずジョニィに寄り添っていた『遺体の左腕の聖霊(通称:クルース)』がガタイ(身体)をとんでもなく大きくして再登場ッ! |
今週のめい言 「なんて遠い廻り道…」 |
○「遠廻りすることこそ近道」の真の意味はLESSON1のさらに前、ジャイロの鉄球の正体を知らずに触れることにより動かなかった脚が立ち上がった現象を思い出せということだったのでしょう。「肉体の反射」により大統領に倒された愛馬スロータンサーが両脚を繰り出しジョニィに「馬のパワー」を与えました。「与えました」というと聞こえはいいが、ガッツリ蹴られている状態です。 ○実はジャイロは読み返す限り「LESSON1」という言葉を発したことはないです。「LESSON1、俺に関わるな」というのが何故かジョニィの記憶の中に刷り込まれているようです。ちなみにLESSON2は「皮膚を支配しろ(生物の筋肉の操作)」。LESSON3は「回転は無限の力、信じろ(回転の実戦使用)」。LESSON4は「敬意を払え(黄金回転の会得)」である。 ○鐙回術(回転+馬のパワー)の内容が異なったような。ジャイロが顕示した究極黄金回転は乗馬した馬もその走りの姿勢(フォーム)を黄金長方形にまで持っていき、鐙(あぶみ)を通してそのパワーを黄金回転させた鉄球に乗せて放つものです。ところで「LESSON5ヴァージョン(以後、L5Ver.と表記)」は馬が倒れており、これは何故成立するのか? ○推測するに、鉄球に与えられた黄金回転が馬体を通してジョニィにそのまま還って来たととらえるのが正しそうです。その際、黄金回転と馬のパワーがミックスされ、蹴ったジョニィに伝達されそのパワーごと小指の爪を黄金回転させる。黄金回転により黄金回転を発生させる、黄金回転の相乗であります。 ○そしてタスクが成長したことを証明するようにクルース(『遺体の左腕』の聖霊、ジョニィが『遺体』を失っても彼に寄りそう。第七部最大の謎は実はそれだったりして)も変化。もはや「モリモリ」とか「ムキムキ」という擬音がピッタリのものごっそい強面のヴィジョンになって登場。そして注目すべきはクルースに脚があること。ジョニィの脚の状態に何らかの改善があるということか? ○オマケに1つ。大統領が倒れているジャイロに銃弾をありったけ撃ち込んだこと。これは大統領の残虐さを表すエピソードではない。ジャイロに対していかに大統領が恐怖を感じていたかのエピソードである。すでに命を落としているジャイロが万が一にも再度立ちあがってくるのを恐れたする必要もないトドメです。その反動であろうか、ジョニィに対する態度には油断を感じる。いくら馬を仕留めたからといって「先に撃たせてやる」というのは油断です。 ○とにかく、クルースの様子から来月号ではとんでもないタスクが発射されることが予測されます。次元の壁を貫通するどころか、時空を捻じ曲げてジャイロが生き返ったり……そんな都合のいいことを期待したりします。では、また来月! |