ジャイロォォォー―――ッ


‘07 04月号
 #24 湖畔のルールC 

『いったい!?』『どうすれば!?』『どうやれば!?』
『全ては使い切った……!!あの『泉』で得たカネは全て無くした』
『でもこの手に入れた2部位の『遺体まで無くせ』……というのか?ぼくの唯一の生きる希望、これを手に入れるために命まで賭けたんだ!その遺体までゼロにしろと!?』
 ジャイロの身体が植物の根に変換され、解体されてゆく。
『イ、嫌だッ!何のためにこのレースに参加してこんな所まで来たというんだ!?無くすなんてどうすればいいかわからないし…絶対にイヤだッ!』
『今!』『ぼくの肉体は何ともない……木の根化して連れて行かれるのはジャイロ!……ジャイロ…だけ…だ!』
 身体が木の根化していくジャイロから、目をそらすジョニィ。
『すまないジャイロ……すまない…』
 完全に壁に埋没してしまうジャイロ。
「うおおおおぁあああぁああああああっ」

 シュガー・マウンテン。千年の巨木(ツリー・オヴ・エイジス)の袂。
「だめだったわ…。あの『2人』も……」
「あの『2人』なら…きっとこの『泉』の掟を全て終りにしてくれると思ったのに……。やっとみんなでこの森を出て行けると思ったのに…」
「本当に残念…」
 シュガーが樹を見上げると…木の実の中にジャイロの姿が現れる。
「でも……この木にひとり入ったらひとり出て行ける。これであたしの『泉の番人』としての順番は終わり…」
「今度はいつまでなのかしら、次の番人の順番はあたしのパパとママ」
 その時、どこからか声が!
「そうでもないようよ…あたしの娘シュガー」
「パパ!ママ!」
「あの人の『木の実』が小さくなって行くわ……。地面を伝って…この大木から戻って行く」
「きっと終わったのよ。今全部使い切ったんだわ…ついに出て行ける」
 いったい何が…!?確かにジャイロの木の実が小さくなっていく。

 雪が積もった地面に両手と膝をつき、滂沱の涙を流すジョニィ。
その背後に木の根が絡み、ジャイロが顕現化する。
「はっ」
 元に戻ったジャイロの目に飛び込んできた光景は…。
地面に跪くジョニィと……,銃を持つ男ッ!!しかもその手には『遺体の右腕』と『遺体の両耳』が握られている!
「ここでとどめを刺そうってのか?オレが馬に乗ろうとした瞬間…背後から最後の一撃を…」
 男はヴァレンタインズ・イレヴン(以後、V11と表記)の一人であった。息は荒い…。あの鉛ダマの雨の中に居たのだ、ただではすんでいない。
「行けよ…大統領のところに…。その『遺体2つ』を持って…」
「そして二度と今後何処だろうと、おまえがぼくの前に現れたら……その時点でとどめを刺してやる……。これで『取引き』は終わった」
 V11の男は斑の馬にのり、遺体をカバンにしまい去っていく。

「…うう」「うう」「うぐっ」
 涙が止まらないジョニィ。
「くれてやったのか?………生き残った『敵』のひとりに…『遺体』を?」
「いや…『使い切る』って言うんだからな……『交換』したよ。あいつが持ってた…この飲みかけのワインボルトと……」
 ワインは『キリストの血』である。キリストの『遺体』を『血』と交換するとは、何の偶然か。
その時、ジャイロはある記憶を呼び覚ます。

「もはや我々の医術ではこれが限界だ、ジャイロ。輸血する血液も今ここにはひとり分しかない。2人が助かるのは無理だ。選ばなくてはいけない」
 父親と手術中のジャイロ。母子がそれぞれのベットで横たわり治療を受けている。母親の方は開腹までしている。
「事故で負傷した母の組織を息子の体へか…?息子の失われた組織を母へか…?」
「どちらかに移植しなくては命は無い。さもなくば2人とも死ぬ」
「母か?」「子か?」
「ジャイロ、おまえがどちらかを選べ…」
「え………父上……」
 呆気にとられるジャイロ。
「早く選べッ!わたしが手を下す」
「父上!きっとまだ2人とも救えるはずですッ!!何か方法があるはずだ。挑みましょうッ!!」
「…かもしれない。挑めば奇跡が起こるかもしれない。だが我々にその危険を冒す権利はない。時間がないぞジャイロ、早く選べ!」
「この女の夫に選ばせるべきです…!!この手術室の外の廊下で待ってるこの子の父親にッ!」
「『母親を救えばまた次の子供は産めると考えるのか?』それとも『跡取りだからひとり息子の方が大切と考えるか?』。一族や父親の価値観で…」
「だがいいか…テニスの競技中…ネット、ギリギリにひっかかってはじかれたボールは…」
「その後、ネットのどちら側に落下するのか…?誰にもわからない。そこから先は『神』の領域だ
「どちら側に落下するのか?…それは『無限』の領域。父親の今現在の価値観で選ばせるのか?彼に知らせるな…彼は何も知らない方がいい」
「だからおまえが選べ、ジャイロ。これがツェペリ一族の…」
「『役割』であり『宿命』だ……」

「シュガー」
 舞台は再び千年の巨木。
「今行くわ」
「ついに全てを無くしたのね……あの2人…。持ってた物『全て』を……」
「でも」
「『全て』を敢えて差し出した者が最後には真の『全て』を得る」
「それがわたしがこの『泉』の番人をして理解したただひとつの事」
「それは確かな事……」「あの2人はその『資格』を得た…」
 雪が空から降ってくる。

 同じ空の下のJ&J…。
「雪が……強くなって来たな…」「飲むかいジャイロ、このワインも無くさないとな…」
「ああ…少しは暖まるかもな」
「うん……陽もギリギリ暮れたしな……」
 コップを取り出すジャイロ。
「なあ…馬を呼ぶ前に乾杯しねーか?」
「……………何に?全てを失ってしまった」
「『ネットにひっかかってはじかれたボールに』乾杯は?」
「?…何の事?」
「ダメか?じゃあ次の『遺体』に……」
「次の『遺体』か…それならいい。次の『遺体』とゴールに…
 応じるジャイロ。
次の『遺体』とゴールに…
 雪はやむ気配も無く降り続く…。


シカゴ市近郊 約2km地点
―――ミシガン湖畔

 何やら鉄骨の塊がある。鉄橋?開閉式なのかな?なかなか興味をそそられるシルエットである。
その前を、馬をいたわりユックリと駆けているDioがいる。
「『鉄橋』の上なんかで待たなきゃあよかった……ケツが凍えそうな世界って感じだ……」
「レースの調子はどんな世界だ?……ミスター・ディエゴ・ブランドー」
 Dioに話しかける謎の人物。
「愛馬の体調もマズマズに仕上がって来たって感じだよ。あんたどこかで会ったっけ?SBRレースの選手じゃあなさそうだが…」
「オレの事はどうでもいい世界さ。昨日、我々は『両耳部』と『右腕部』を手に入れたよ…」
 しばし間を置くDio。
「つまりジョニィ・ジョースターとジャイロ・ツェペリを殺った……って事か?」
「いや…」「それについては逃げられた世界のようだ……。そしてまたしばらく2人はほっておっく事になったよ。次のゴールで『次の遺体』をあいつらが見つけてくれるかもしれない世界だからな」
 〜の世界―というのが口癖のようだ。確か俳優の高橋英樹もこの口癖でしたね。
「ところで…君に会いに来たのは例の『約束』を守ってもらうためだ」
「我々の内部にいる……『裏切り者』の情報をしゃべってもらおう…『4th.ステージ カンザス・シティ』での嵐の夜の、ゴール直前…草原でツェペリとジョースターに会ってた者の正体の事だ…」
「我々にとっては最も重要なレベルの世界だ。馬の足跡でわかるんだろ?」
「……ああ……そうだった」「…約束だったな…サンドマンの失敗は残念だったがな…」
「もはや隠してもしょうがない…体重が51kg以下の『女』、容疑者は…『女』だ。これで捕まえたも同然だな……」
 不審がる大統領の使者。
「なぜ『女』だとわかる…?一晩に片道50kmも馬で進める腕前の女などわたしは知らない」
「じゃあ小柄な男や老人も容疑者に入れれば…それは君らの自由だ。言うまでもないが荷や衣服を入れて51kgだからな。とにかく…足跡状況からわかるんだ……誰かまでは知らんが…『女』がジョニィの馬に2人で乗ったその事実だよ」
「これで貸借はなしだ」
 黙って去る大統領の使者。
『せいぜいしっかり捕まえなよのセカイって感じだぜ。このDioには関係のないセカイだしな…カスどもが…』


シカゴ市内――政府公邸

「いや……ありえない…」「それはありえない……」
「『裏切り者』が『女』だと?」
 ヴァレンタイン大統領。
「あのカンザス・シティの政府建物内に入る事が可能な職員に『女』はひとりもいなかった…」
「わたしもDioにそう告げました。ですが裏切り者は『スタンド使い』の世界なのでは…!?」
「その可能性もない」「そいつが建物から逃亡する時『マウンテン・ティム』の力をわざわざ借りている点からいってな。死んだM・Tの人間関係も調べたが該当する者もまったくいなかった」
「わかりました。とりあえず容疑者を仮想してみました。あの当日、カンザス・シティにいた我が合衆国政府関係者はレーススタッフの末端や家族まで数えると全部で1364名―内、体重が51kg以下の者は未成年を含め282名まで絞り込めます。女147名、男135名です……これがそのデータです」
「……う〜〜む」
 厚いファイルを渋い顔でパラパラめくる大統領。
「ありえないとは思ったが…あのDioが『女』というのならそれを信じるべきかもしれない…」
「よし、決断しよう…。まず『女』である事を前提にして追いつめろ…まだ内部にいる…」「この中の体重51kg以下の女から調べ上げるんだ……それとこいつはどこかで『読唇術』を身につけている女だ」
「このファイルの『147名の女』ひとりひとり全員を拷問にかけるわけにもいかない……裏切り者は『正体』と『動機』をつきとめてから始末したい…」
「これをどう追い込むつもりだ?マイク・O?」
 当然の事に、ルーシーもこのファイルの中にいる。
「これを使います」
 マイク・Oと呼ばれた男はカバンから電話を取り出す。
「『電話機』――カンザス・シティでの『侵入者』は最後にこの『電話機』を使ってマウンテン・ティムに建物から助けを呼び逃亡しました。それをここへ持って参りました」
 そして釘が整然としまわれている布を開ける。そして釘の頭に口を当てて…
プウウウウウウウー――ッ
 すると釘がガラス工芸のように…いや風船か…とにかく膨らみだす。
そしてその釘風船を犬の形に造る。そして…釘風船犬(←変な熟語!)が電話機の話口に無理やり突っ込むッ!!
その結果、話口を破壊して釘風船犬も元の釘に戻る。
「この電話機を最後にかけていた人物の『臭い』をこの『釘』は確実に記憶しました。この女たちの容疑者の中で『臭い』が一致した者を」
「我がバブル犬――チューブラー・ベルズが追跡する世界です。そしてこの犬がその裏切り者の体内にもぐり込めば……」
 再び2本の釘から2体の犬を造り出す。
犬はデスクの引き出しに自ら入り込む。
「大統領…追いつめた時の『処刑の許可』を……」
 引きだしの中で荒い息を発するバブル犬は、まさしく檻の中の猛獣である。
「よし…許可しよう。処刑する事が…裏切りの『正体』を知る事ならな…」
 もし正体を知られたら…命を落とす可能性が高くなった。大丈夫か?ルーシー…。

「スティール様…」「わたくし…」
 双子だかどうだかは知らないが、そっくりのSBRスタッフ。
「政府の人間にくり返し執拗に訊問をされているんですが、いったい…何があったのでしょうか?」
「あのカンザス・シティ ゴールでの前日の夜。『おまえはあの夜、町を出たか?』とか『お前の妻と娘たちはあの時どこにいたか?』とか『体重は51kg以下だな?』とか『読唇術が出来る者を知ってるか?』とか」
 2人で交互にしゃべっているとは思う。
「2週間も前のわけのわからない事を今頃すごくしつこいんですぅ〜〜〜!!わたし、何か法に触れるような事をしたのでしょうか!?」
「そうなのか?」スティール。
「まっ!まさかですぅう〜〜〜!!心あたりがまったくないのにですぅ」
「わたしは何も聞いてないが……カンザス・シティのゴールって、あの嵐の夜の事か?」
「そうです!あんな嵐の闇に町を出る者なんていないっつーの!」
「うむ……国のやってる事はわからない事が多い…大した事はないと思う…安心しろ。だが一応調べてみるよ…ありがとう」
 2人に返答をした後、チラリとルーシーを見るスティール。気付いている…ところまでは行っていないが、不審というか、気になるものを感じている。
「ルーシー、これからレース事務所へ寄って行く…この図書館からひとりでホテルへ帰れるか?」
「ええ…お早いお帰りを…」
 挨拶のキスをして別れる2人。
しかし、別れた途端に脂汗がどっと流れだす。そして身体の震えも…。
『うそ…まさか!…まさかッ!そんな……『調べられている』…!!』『やつらはあたしの事を…』
「『体重51kg以下』…『妻と娘』…『読唇術』……!?どうやってそんな事まで知られたの?」
「見つかる……!!今すぐにもやつらはあたしのところに……見つかってしまうわッ!!」
 涙が次から次へと両目からあふれる。その時、ルーシーの頭には、嵐の夜のジャイロの記憶が蘇る。

ガダンッ  ギクリッ

 物音に怯えるルーシー。
手には『遺体の右目』がある。
『もう時間は無くなっているのかもしれない!ヤツらがやって来るッ!』
 行動を起こすルーシー。まず棚を物色し1枚の図書カードを見つけ出す。書いてある本の題名は「ジキル博士とハイド氏」「密やかな午後」「フィラデルフィア・ビューズ」「四つの署名」である。
「すみません。この図書貸出しカードに記されている本を何冊か探してるんですけど、今 所蔵あります?」
 その中で聴きなれない「密やかな午後」という本をめくってみるルーシー。本の挿絵には2人の女性がエロティックな雰囲気でからみあっている。
赤面してページをめくるルーシー。

「あー――ら、ミセス・スティール……たしかお名前はルーシー。そうでしたわよね?」
 図書館の外のベンチに移動し「四つの署名」を読むルーシー。そこに(私が)見知らぬ女性が通りかかる。2人の黒服…護衛?を連れている。つまりVIPかな?
「スティール・ボール・ラン・レースのプロモーター、スティール氏のとってもお若い奥様。いつぞやパーティーでお会いしましたわよねぇ」
 ルーシーも会釈する。
「あ…ごきげんよう」
「良くってよ、良くってよ。お座りになったままで…ごきげんよう…。でもここで何をなさってるの?」
「単なる散歩の途中です。少し休憩を…」
 女性がルーシーの本の題名に気付く。
「きゃー――ッ!それ『四つの署名』」「出版されたばかりの探偵シャーロック・ホームズの新作よねッ!…奇遇ねえェッ!わたくしもその本、大好きッ!」
「旅行中でしょ!?図書館で取りよせて読んだばかりッ!」
 なにやら冷めた感じのルーシー。しかしそれも一瞬で隠す。
「お願い!結末はおっしゃらないで…!そのとおりだと思います。まだ途中ですがとても傑作の予感が…」
「あ…すみません…気分が……」
 ふらついて女性に倒れこんでしまうルーシー。その時、女性の乳房に(長渕剛風に言うとニュウボウに!)触れるルーシー。
SP(護衛)が色めき立つ。
「し……失礼しました……。急に立ち上がったので目まいが…あたし、何て事を…もう帰ります」
「あ…また目まいが……」
 再び女性に倒れこむルーシー。今度は首を軽く舐める。
「大丈夫ですかッ!わたくしどもにおまかせを…大統領夫人(ファースト・レディ)!」
「いいの…良くってよ……」「良くってよ、ルーシー。大丈夫?」
「きっと長旅の疲れが出てるのね…楽にしていいのよ。気持ちを楽にして…」

『間違いない……これでまちがいないは『スカーレット・バレンタイン大統領夫人』。『この人』は……』
女の子が好き


今週のめい言

「全てを敢えて差し出した者が
 最後には真の全てを得る」

○一度『遺体』を手放す事が、敢えて全て差し出した者が、全ての『遺体』を手に入れる『資格』を有する。逆説的な、哲学的な隠された湖畔のルールにより、それとは知らず勝利の王道を歩み始めたジャイロとジョニィ。ジョニィはそんな裏技を知らないし、閃いたわけでもない。唯唯、ジャイロを助けたかったのでしょう。まだ『両脚部』、『頭部』、『胴体部』が残っているとはいえ、一度手に入れた稀有品(レア・アイテム)手放すのは心身を切られる思いであったでしょう。

○そういえば、ジャイロもルーシーに『右目』を渡していました。鉄球に直接視覚を持たせられる便利な能力(例えば、V11との戦闘においては、物陰にいながら敵を攻撃できたでしょう)を失ってまでもルーシーに切り札である『遺体』を渡し、敢えて差し出した。

○もう1人、全てを差し出した者がいます。人類の罪を背負い浄化するために、自らの生命を投げ出した人物(※1)―そうJCです。彼は新約聖書の内容とは違い、3日後にも復活することもなく、何の目的かはわからないですが北米大陸に身を散らしています。

○ネット上に浮かんだボール。どちらに落ちるかは『神の領域』。どちらの選択がいいのか?圧倒的に正しいと思われる選択をしてもそれが「真に正しい」とは限らないのです。例えば、戦争と言うのは多くの人命が失われる愚行であります。しかしナチスに関しては、口先だけの平和主義に惑わされて、軍事力を増大しつつあったナチスに対して他の欧州諸国は何もしませんでした。この初期の段階のナチスに宣戦布告をして潰しておけば、ホロコーストを筆頭とする膨大な死傷者はでなかったでしょう。つまり「戦争はいけない」という圧倒的に正しい選択をしたばかりに、より多くの犠牲が出るという「誤った結果」になったのです。ジョニィの選択はどうだったのでしょうか?シュガーの意見によるとそれは「正しい」らしい(※2)。だが結果でるまでそれは解らない。禍福はあざなえる縄のごとしですから…。

○マイク・Oのスタンド「チューブリー・ベルズ」。釘を風船のようにしてしまう能力。今回は犬の造形にしたので臭いを追跡するようですが、風船の造形を変えることで他の特徴も持ちそうな、油断ができない能力のようです。

○さて、出ないのではないかと漠然と考えていましたが意外にも現れました。大統領夫人(ファースト・レディ)スカーレット。ルーシーの調査により、多少なり百合族(※3)であったことが判明。ルーシーはこの性癖を利用してシカゴ政府公邸に侵入しようという試みらしい…。大丈夫でしょうか?首尾がうまく行った後の退路はあるのでしょうか?第一、大統領とその部下たちに気付かれずに『心臓』を奪うことが可能なのでしょうか?睡眠中を襲う?しかしそうなると、ファースト・レディのお誘いを上手く断らないとね(笑)。

○スカーレットが借りていた4冊の本。「密やかな午後」という本は、検索にかけてもひっかからなかったので架空の本でしょうか?エロティックな挿絵を見た時、年代からみても退廃の画家とも言われたクリフトか?とも思いましたけど、手元にある絵の写真を見てみたら全然ちがいました。「ジキル博士とハイド氏」というのもなかなか意味深長というか、何かの伏線なのかと深読みしてしまいます。「フィラデルフィア・ビューズ」、フィラデルフィアの景観書とでも訳せるのでしょうかフィラデルフィアというのは観光明媚な所だったかな?「四つの署名」シャーロック・ホームズの4つの長編の1つであり、1990年2月に発表されており、スカーレットの言うとおり出たばかりです。ワトソンが妻となるメアリーに出会った事件としても有名です。

○Dioが「〜の世界」というとニヤリとしてしまうのは私だけ?ラストは小ネタを紹介して、では来月ッ!

(※1)JCを人物と言うと怒る人もいる。JCは三位一体により「神と同等」と言う理論らしいが…。 (※2)荒木先生がシュガーに仮託して言わせたのだから「正しい」のではあろう。 (※3)男同士は「薔薇族」と言うらしい。

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