遺体の両眼球を手にするDio。よくみると眼球の瞳には『TURBO(Oの上には−があり)』とある。
「タアアァ……『T・U・R・…B・O』…ボ」
予想通りにDioの恐竜化が解けていく。そんなDioにスタンド―両眼球の守護精霊が語りかける。
「BOボ……TUR…タァアアアァ〜〜〜」
「さ…ささやいている。同じ…だ!ぼくの左腕の時と同じだ」「『スタンド』がDioに『言葉』をささやいている!」
ジョニィが思い出すのは左腕の守護精霊…あれ以来見ていないが再登場願う!
「ぼくの左腕の文字の方は消え始めている!これはもう用済みだ!あれがしゃべっているのは次の遺体のありかだ!!」
「早くも次の『遺体』のある場所を…!!Dioに教え始めているッ!」
月影が眼球に反射してDioの腕に『TURBO』の文字を落とす。が!そこを弾爪が貫く。
「くらえッ!Dioッ!!おまえにその『遺体』は渡さないッ!」
右手と左手を(意味なく)交差させてタスクを連射するジョニィ。しかしそれは2つの回転する物体によって妨げられる。
「う…『鉄球』……!!…ああ……ま…まさか…ジャイロ!」
「うわああああああああジャイロォォー――ッ」
恐竜化してジョニィと敵対するジャイロ…。
「おいジョニィ…そこの君だ…君の事だジョニィ・ジョースター」
誰?
「君は今何をした?今捨てたよな?その『爪』を捨てたよな?この大地に…」
崖下から恐竜に跨って何者かが登ってくる。象に乗った象使いみたいだ。
「今捨てたよな?そういうものを捨ててんじゃあないぞ。その『爪』の話だ、ジョニィ・ジョースター。そういうものとかゴミとかを適当にポイ捨てするって行為はだな…」
「この『大地』を敬っていない事の証明だ……そんなに君は偉いのか?君はこの恵みある『大地』よりも偉いっていうのか?」
「よし!よくやったぞ『ディエゴ・ブランドー』君」「君の作戦と崖を飛び越える決断力には敬服した…君の事を『恐竜化』させてみんなのリーダーとしたのは正解だった」
やっぱりDioは特別だったようである。胸にバラの花を▽状に飾っている男の側にDioが降り立ち眼球を渡す。
ジョルノは片ひざを着いて顔を伏せている。完全に待機モードである。
「な…なんだ?どういう事だ!?誰なんだ、こいつは!?」
そうこいつは誰なんだ?とはいえ思いつく限りは1つしかない。大統領の刺客である。
「君の『左腕』をももらおうか…ジョースター」
何故かジョニィが持っている遺体が「左」腕だとバレテイル。まさかだとは思うが「右腕」が大統領側に回収されたのだろうか?
「だが大地を尊敬しないゲス者とはいえわたしの方から礼節を欠くのもなんだな…」
「自己紹介させていただこう。わたしの名は『フェルディナンド』。地質学・古代生物学者だ、『フェルディナンド博士』と呼べ。2年ほどアリゾナで『悪魔のてのひら』を探索中、この『能力』を身につけた」
「『能力』は『スケアリー・モンスターズ』と名付けた。そして君のそこにある『左手』を回収するためまずディエゴ・ブランドーを恐竜化させて追跡、そしてDioが村人全員を感染させたんだ」
「君たちが次の『遺体』、この眼球を見つけてくれるとは思わなかったがな」
眼球を目の高さに掲げるフェルディナンド。
「こいつは…!!おまえが……!!『本体』だったのか…!!この能力はDioのじゃあなく…おまえの『支配』だったのか!!」
全てを悟るジョニィ。
「なんてみごとな『遺体』だ……持つ手が興奮でふるえる。東洋で宣教した『聖フランシスゴ・ザビエル』の遺体も腐っていないという事実も知ってはいるが、さすがにそれ以上だ」
ポルトガルのリスボンからインド、東南アジアを経て1549年に日本に来たあのザビエルのことである。聖人になるための条件でもあるザビエルの奇跡には「蟹と十字架」という話がある。宣教活動の途中、船が転覆しそうになった時にザビエルが首の十字架を海に落とすと波がピタリと収まった。次の日にザビエルが波打ち際を歩いていると小さな蟹が歩いてきて、なんとその蟹のハサミには昨日失った十字架が挟まっていたという。
「とても1900年前の『遺体』とは思えないみずみずしさだ……」
「………何を言ってるんだ?1900年前?この大陸はまだ発見されていない」
「おまえら……何も知らないで見つけようとしていたのか?この遺体が『誰』なのかを…おっと!少し余計な事をしゃべったのかもしれないな…だがま…どっち道、君らには死んでいただく事にはなるんだが」
「ペッ」口の血を唾棄するジョニィ。「何を言ってるんだ?しかも…お前らテロリストは何者だ?地質学者だって?ただの『テロリスト』じゃあない………2年前から探索だと?…前々からうすうす思っていたがおまえら政府関係者か……テロリストってこの国そのものか?」
「ちょっと待てジョニィ・ジョースター」「君、今……何をした?さっきわたしが言った事聞いてなかったのか?今ツバ吐いたよな?地面に君はツバをした」
「『大地』を敬えと言ったはずだ」「世界はきさまのようなヤツばかりだ」
フェルディナンドのスウィッチが入ってしまった。
「かつて『恐竜』がこの地球で繁栄したのに突如滅んだのはなぜかわかるか?」
「それはこいつらが!『尊敬』という概念を知らないアホ頭だからだ!」
「『大地』を『尊敬』しない!だから滅んだ!……わたしは科学的にもつながる話をしている。『大地』を汚せばその報いは君ら自身ひとりひとりが受ける!!その深い因果関係をこいつらの脳ミソでは理解できないのだ!」
「いったいなぜ君は遺体を探している?動機はなんだ?」
「その歩く事のない脚を治したいからという理由か?それとも『不老不死』とか『無敵の力』を手にいれたいからか?」
「そんなちっぽけでレベルの低い話をしてるんじゃあない……この遺体はもし全てのパーツがそろったらこの世のあらゆる人間に『尊敬される遺体』となる」
「『尊敬』は『繁栄』だ!この『遺体』を全て手に入れる者は真の『力(パワー)』と『永遠の王国』を手にする事が出来るッ!」
「…………………なんか…すごい話だ…すごいリッパな話で…でもかなり頭がイカレてる………そんな事までできる『聖人』…この世にはいない……」
まぁそうですよね…。こんなこと言っているヤツは危ないに決まっています…が。
「君はぜんぜん人の話を聞かないな……だから悪いのは君なんだ」「最初から『左腕』を素直に放しさえすれば命だけは助かったかもしれないものを…」
「Dio。ジョニィ・ジョースターから『左腕』を回収しそして彼を始末しろ!」
遺体を持った影響か恐竜化が半分ほど解けているDio…竜人化とでも言おうか。
その時、ジョニィの姿がスッと消える。居た場所に残されたのは遺体の左腕!
「放したぜ『左腕』を……おかげでシッポでここまでジャンプできた」「完全にぼくの心が支配され恐竜化する前に!」
ジョニィの恐竜化が進んでしまう(半魚人みたいな顔だ)がそれを逆用するジョニィ。シッポでジャンプ一番ッ!フェルディナンドとDioに尾の打撃を加える。
不意をつかれたフェルディナンドが遺体の眼球を取りこぼしてしまう。
そこをジョニィがキャッチッ!!
「や…やった!つかんだ!」「ジャイロッ!受け取れッ!遺体の力で恐竜化を元に戻すんだー――ッ」
ズシィィイィィ
だが2匹の村人恐竜によって押さえつけられる。そして奪った眼球も手からこぼれ落ち、地面を転がる。
「これだけの数の恐竜にとり囲まれているんだぞ。…君なんかの小細工で何が出来るというのだ?こいつらは史上最強の護衛えあり攻撃生物だ。君のあらゆる動作を上回る!」
「君ももはやわたしの支配下に入るようだが………しかしDioへのさっきの命令は依然進行させてもらうよ」
「Dio」「すぐに彼を殺し終わってから……次に『左腕』と『眼球』を回収しろ」
無慈悲にも死刑執行命令がフェルディナンドから下される。その時ッ!
ブワシィィッ
上げかけたDioの左手に鉄球がぶち当たる。そしてそのまま左手において回転を続けている。
「?」「……なんだ。これはなんで鉄球が……なぜ鉄球を飛ばしている?」
依然、顔を伏せ右ひざを着いた待機モードのままである。
「ジャイロ・ツェペリ、きさま何やってるッ!?おまえはわたしから命令されるまでもっと後ろに下がって、地面の上におとなしくうずくまってろッ!」
その時、ジョニィは気付く。
「眼球が一個……ない。どこだ?まさか……まさか…!!」
そして依然と微動だにしないジャイロにフェルディナンドが声を荒げる。
「なにやってる!?聞こえてないのかッ!?」「わたしはおまえに後ろに下がれと言っているんだぞ!」
「その顔を上げろ!わたしの事を見ろ!」
「顔を上げてこっちを見るんだッ!ジャイロ・ツェペリッ!」
そしてゆっくりと顔を上げるジャイロ。1ページぶち抜きで描かれたジャイロの顔…その右頬には遺体の眼球が喰いこんでいるッ!!
「うおおおおおおおお」
遺体の眼球がジャイロの右目と融合しようと蠢く…その苦痛に呻き声をあげるジャイロ。
しかしついに融合を完了。同時に鉄球に眼が開くッ!
そしてシルシルとDioの腕を登りだした鉄球…その眼がギロリとフェルディナンドを睨む、刹那ッ!
メシャアァッ 「ぐああああああああああ」
弾かれるように跳んだ鉄球がフェルディナンドの右顔面を強襲した!!
「オレに何が起こったんだ!?オレの右目に何が!?」
「スゲェー良く見えるぜッ!目の前で血が飛び散ってる!!歯のかけらまで見えるぜ」
「これは技術(テクニック)じゃあねえ。どうやら『能力』のようだ。チューン・ナップされた鉄球の『能力』だ」
「なんつぅーか、ヤッベェーぜッ!!スゲェー見えるッ!」
ジャイロの右目が今とらえているのはフェルディナンドの血である。
「きょ…恐竜どもッ!何しているッ!あいつからこのわたしを守れッ!円陣を作ってわたしを守るんだッ!おまえたちの動体視力はッ!この世のあらゆる生物の動きをはるかに上回る無敵さだって事を忘れるなッ!」
命令通りにフェルディナンドを囲む恐竜。
先ほどフェルディナンドを痛打した鉄球は宙に舞い上がりこの様子を見つめている。そして恐竜の壁のわずかなスキ間から覗くフェルディナンドの脚を見つける。
「『回転している鉄球上』にカメラを搭載したみてーだぜ!!」「遺体がオレの右眼に入っただと…!!」
「これが『遺体の力』か……?『遺体』がオレの鉄球にさらなる能力を引き出してくれたって事なのか?」
「オラァァァ!!」
宙に浮いている鉄球に鉄球をぶつけ、ビリヤードのように鉄球を弾く。
ベキッ 「ぎいいいやあああああああ」
見事に壁をすり抜けてフェルディナンドの脚を砕く。
「どりゃ!そーゆー事ならよォォォー――――ッ…ニョホ!」
「遺体に感謝すべきっつーかよー、偶然つーかよォー――ここらで決着をつける!」
「ジョニィ!自分のその『左腕』を拾え!あいつにこの鉄球でとどめを刺してみる!」
鉄球を再び掌中に戻しトドメ宣言をするジャイロ。すると円陣を組んでいた恐竜達が散開する。
「ど…どこだ!?ジャイロ。あいつはどこだ。いないぞッ!恐竜がばらけたらヤツがどこかへ姿を消した!!」
「いっせいに恐竜どもが向かってくるぞッ!すぐに本体にとどめを刺さなくてはこの恐竜どもは止まらないぞッ!!」
左腕を拾って恐竜化が止まったジャイロがとまどう。
「よくも!やってくれたな!ジャイロ・ツェペリ!そしてジョニィ・ジョースターよくも!」
「おまえらザコ恐竜ども相手に闘ってろッ!!その間にこのフェルディナンドがじきじきにそこへ行っておまえたちのノドをかき切ってやるッ!」
フェルディナンドも自らの手でのトドメ宣言ッ!
「来るぞッ!あいつも恐竜に変身したッ!」
「いや違うなジョニィ。ヤツは自分の姿のままどこかに隠れている!仮に恐竜に変身できるならすでにその姿でここの崖を登って来たはずだ」
「ヤツは恐竜になれない!あくまで『司令塔』だ!……どこかに潜んで全員を支配している!」
なかなか鋭い観察眼のジャイロ。確かに変身した方が攻撃をかわしやすい、自分が動きにくくなる円陣を恐竜たちにさせるわけがない。
そして津波のように押し寄せる恐竜の群!しかしジャイロは恐竜にではなく大地に鉄球を叩きつける。
「見えるぜ」「本当にオレは…!!チューン・ナップされた能力をもらったようだ」
「『鉄球』が内側を見ている!!これは『回転』が起こす『振動波』だ」
鉄球が得た情報をジャイロが直接見ているッ!肉体を透過して骨を直接見ている。
「『振動』が当たってはね返るエコーッ!鉄球があっち側をッ!まるで『波紋』なんだこの『眼』はッ!」
「やつの場所がわかるッ!!」「そこの恐竜の!」
「体内に隠れているッ!!」
後ろとかじゃなくて口の中〜〜!!恐竜はオエッとかならないのかな?
「オラオラ行くぜ!ジョニィィィッ」
「うおおおおおおおおおああおっ」
叫ぶジョニィ。どうでもいいけど「お」の途中に「あ」がある、叫びにくいだろうに。
1頭の恐竜の口に向かってタスクを連射するジョニィ。顔面が蜂の巣になってたまらず出て来たフェルディナンドの顔面にさらに鉄球をぶつけて吹き飛ばさせるジャイロ。
「な…!!な…なんで?わかっ……た!?」
もはやボロボロのフェルディナンド。
「な……にしてるぅぅぅ、恐竜ども……すぐにィィやれェェェェみんなで殺れェェェェ…さっさと2人をバラバラに引き裂………」
「はッ!」
多くの村人が突如として出現…いや、恐竜化が解除されたのだ。
「おっとオヤオヤもはやおたくの恐竜化させる能力は力(パワー)切れってとこのようだな。全員が村人に戻った」
「いや…そしてなんてこったい…おまえさん、山にいるクーガーまで恐竜化させて部下にしていたのか。依然、弱肉強食なんだな……この地球上は…」
2頭のクーガーにより物陰に引きずり込まれるフェルディナンド。そして強きものの餌となってしまう。
決着。大統領の第三の刺客フェルディナンド博士を退けたジャイロ&ジョニィ。そして『遺体の右目』を手に入れて鉄球術を昇華(チューン・ナップ)させた。
「でもやったな…ぼくらはつきとめた!!遺体の『2番目』を手に入れた!」
と言ったジョニィが妙なことに気付く。
「?」「ジャイロ」「君のところにころがって行った眼球は『2個』だよね?君の目は『2個』と一体化した…!!君は『左右』手に入れたんだよねッ!?」
左眼球が落ちていたあたりに足跡が…
「……いや………」
ジャイロの視線の先を見るジョニィ。そこには……Dioッ!!
その手には遺体の眼球がある。そしてバク宙をして崖を落ちるDio。
「なにィィィィィー――ッ、Dioッ!あいつが片方をッ!なんだあああああああ、あいつはッ!『左目』をあいつが!!」
クルッ
宙で回転したDioに再びシッポが…またも竜人化する!そしていずこかへと去る。残された眼球のスタンドも半分だけとなっている。
「なんだ!?あれは!?どういう事だ!?Dioの恐竜化が消えてないぞッ!」
「Dioはさっきの『フェルディナンド』の支配下だったのにッ!!追わなくてはDioに片方の目玉を持って行かれてしまうッ!」
「やめろジョニィ…今はもう終りだ。落ちつけ」
深追いはしない…冷静なジャイロ。
「こんな場所ではもう追えねぇだろ。最後にDioにしてやられたって事だな…というより『目玉』を手にしてその『力』でいったん消えた恐竜化がDioの『才能』として新たに引き出されたのかもしれねぇな」
「『半分』がオレの『鉄球』へ…『半分』がDioの『スタンド能力』へ…つーことか」
こうしてDioもスタンド使いとなった。
「あんなヤツに『半分』持ってかれるなんて……彼はレースの勝利だけじゃあないッ!『頂点』だとか『権力』だとかをすごく欲しがるッ!」
「君は狙われるぞッ!他の『遺体』も欲しがってきっと狙ってくるッ!!ぼくの『左腕』をもッ!」
月影を右目に反射させて例の言葉「TURBO」を浮かび上がらせるジャイロ。
「ああ、おそらくな…だがオレたちはここの『遺体』の場所を突きとめた。Dioもテロリストどもも『オレたちがどうやって見つけたのか?』その方法は知らない!」
「そうさ…勿論!ぼくらが『全部』!先にみつける」
「きっとこれも次の『遺体』の場所を示している」「T・U・R・B・O」
「『TURBO』とは『台風』とか『旋風』って意味がある。またあれかな、暗号で星座とか?」
「『ターボ座』『ターボ山』『ターボ岩』?」
「そうだジャイロ…話が変わるんだけどひとつ気になる事が…『フェルディナンド』が言った事なんだ」
「さっきヤツは遺体のことを『1900年前』のものだって言ったんだ。チラッと言った!……何の事だと思う?」
徐々に徐々に…謎の核へと近づく2人。
「そりゃ、お前さんの聞き間違いだ」
「いや!確かに言った!『1900年前の『遺体』とはとても思えない』って絶対に言ったんだッ!」
「じゃあヤツの言い間違いだ。190年前って言いたかったんだろ」ジャイロが言う「有り得ないに決まってんだろ!…オメーなんだそれ?」
「オメーはいつもは人の話全然聞かねーくせによォー、そんなトコこだわってんじゃあねーよ!オレが『暗号』解読しようとしてんのによォー――」
「そう有り得ない……」「でも本当に有り得ないのか?」
「テロリストは『遺体』が誰なのか知っている」
「紀元0年!…その時代、この大陸に渡った人間なんて本当にいなかったのか?でもずっとこの大陸にインディアンたちは住んでいるんだ」
「人間は存在していたんだ!」
ジョニィは今、自分の中に存在する常識の枠を外そうとしている…ヨーロッパの人間ならなおさら「コロンブスの発見する前の新大陸」なんて想像のしたこともないであろう。
「どこにもそんな『裏付け』ねーだろ」
「テロリストたちは『証拠』を持ってる!だからレースを開催したんだ。そしてテロリストはこの国そのものでこのレースそのものなんだ」
証拠…そう、例の「アリマタヤのヨセフの地図」である。
『1900年前の聖人…………………まさか』
「お…見ろよ!あれ『ヴァルキリー』だ!おめーのもいるぜ…さすが我が『愛馬』!」
「村で恐竜どもから逃れて山の向こうへ先回りしていてくれてたぜ!今は夜だがここはこのまま出発するぜ!Dioが近くにいるしよォー――ッ」
「いくら『聖人の遺体』がスゲェからっていっても、『聖人の力』が金儲けを教えてくれたり女の子の喜ばせ方教えてくれたりはしねーんだからな」
そして勿論!
「死刑の人間を無罪にしてくれたりもよ」
「大切なのはあくまでレースだ」「レースそのものがテロリストだろうと誰だろうとオレは何としてもこのステージでポイント100を獲得しなくっちゃならねえ!それが最も重要な事だッ!行くぜ、ジョニィ!」
「あと60qで3rd.STAGEのゴールだッ!」
ここで総合順位が発表される。(2nd.STAGEリストを参照のこと→)
{いよいよ3rd.STAGEロッキー山脈も下りに向かうッ!キャノン・シティ!ゴール直前5q手前ですッ!}
{ゴールに近づいてみればこれが不思議ですッ!まるで『人間』『磁石』だッ!}
{距離は510kmあり最短予想行程7日間もあるのに夜が明けたら実力選手達が続々終結して来ています!散らばっていた間隔距離がどういうわけか固まってくるのですッ!また接近戦になるぞッ!ゴール前のデットヒートになるのは必至ッ!}
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