‘02 46号  Act.135 今 きづいた

 今週の表紙はウェザー・リポートをフィーチア。
風を得意とする『ウェザー・リポート』ですがどうやら雷も扱えるようです(歩く時にゴロゴロ言っているしね)。何で使わないんだろう?
そういえば、『ウェザー・リポート』はスタンド自体が…つまりあのトゲトゲ頭が直接物質を掴んでいる場面はないです。これは『ジャスティス』のようにスタンドが気体状態だからでしょう。『ウェザー・リポート』のスタンド解析を、念動力をEにする等いくつか修正。

「目をつぶれば逃れられるかもしれないと考えているのなら…アナスイ…今さら無駄だぞ」
「病院での洞窟の中でさえ微妙な陽の光は差し込んでいたし、一度潜在意識(サブリミナル)に入ってしまった今…」
「夜がおとずれ星の下でもカタツムリは君の前に現れるだろう……」
「そして『マイマイカブリ』も君らを喰いつくすのをやめないだろう!」

「それが天候レベルの……『サブリミナル効果』だ」

「サブリミナルは単なる思い込みだ。だが人は思い込むだけで肉体の老化を早めたり、そのストレスで自分の胃を胃液で溶かし潰瘍を作ったりする」
 
精神が肉体に与える影響は想像以上のものがある。敗北のショックで一気に老けたウンガロやダービー弟を思い出します。
「この風景をカメラやビデオで撮影したとしても…この街の人間は画面の中に……」
「カタツムリになって自分でたれた自分のクソを自分でまるめる姿を思い込みで見るだろう……」
 

 言っている意味がよく解からないのだけれど、とにかく面白い台詞。もしかしてカタツムリって自分でたれた自分のくそを自分で丸めるの?手もないのに?

「ウェザーが死ぬまでこの現象は絶対にやむことはない…」
「そしてウェザーはわたしの目が見えない事にいずれ気がついただろう」
「だからわたしはおまえらにサブリミナルの謎を説明したのだ」

 よく意味がわからない……。いずれバレルから自分でバラシタということ?

「もう一本もらっとくぞ……」
スパアアアアァ
 カタツムリの中から(わざわざ)現れてウェザーの左足を切り落とすホワイトスネイク!!
激昂するアナスイ!!
「ダイバー・ダウン!」

「安っぽい感情で動いているんじゃあないッ!」
ドグシャアア
「『人』は天国に行かなくてはならないッ!目指したものは全ての人々をそこへ導ける!」
「おまえらはそれを邪魔しているんだ……少しばかりの人間が犠牲になったからといって……」

 声を発さなければ気付かれなかっただろうに…アナスイ。そしてトドメを刺そうと手刀を振り下ろすホワイトスネイク!

「「ドミネ・クオ・ヴァディス?(どこへ行かれるのですか)」
「おまえは「磔刑」だ――――ッ」  

ショオオオオ

 神父の右足に棘(スパイク)が…せっかくDIOに治してもらった右足が……。
後ろによろめく神父…しかし再びよろめいた先に棘が、右足に刺さる。
ピキ ピキキ ピキ ピキ ピキキ
 不気味な音が盲目の神父を取り囲む!
「ウェザー――!?きさま何をしているッ!?」

 棘の正体は!ウェザー・リポートの能力で、神父を取り囲んだ血液を「吹き上げ」「乾燥させ」「固めた」物だった。
「どっちにする?」
「見ないままでいるのもひとつのおまえの選択」
「自分の目で何が起こっているのか…見てみるのもひとつの選択」

 さて……神父のとった行動は。
「何かしてくるとは思ってたよ…」
「おまえらに目を見えなくしてると説明した時からな…当然見えなくても平気だからおまえらの所に来た」
『ホワイトスネイク』

 アナスイを操り周囲の状況をしゃべらせ、自分の目の代わりをさせて「血槍の包囲網」から逃れようとする神父。ウェザーに勝ち台詞を浴びせる神父。

 這って接近しようとするウェザーを尻目に、アナスイを利用して歩く神父。
そしてアナスイ。
「それと今 気づいたんだが、見えるから教えとくよ…もう1本槍がある」
「地面ばかり見てたから気づかなかった」

「あんたの肩にある」「あんたの血を今ウェザーが固めている」
「おっともう遅い」

  ビキィィッ 

 喉にブッ刺さる血槍。神父の背後にせまるウェザー。もはや活躍はないのか?アナスイ。
ウェザー。アナスイ。どちらかが死亡しそうな予感がプンプンするのですが……。次週も刮目!!

 


今週のめい言

「おまえは磔刑(たっけい)だ」


○先週とうってかわって台詞がカナリ狂っている神父!まさしくイチジクのタルト!

○神父自身は「ウェザーがいずれ気がついただろう」という理由で「サブリミナル効果とその対策の視覚抜き取り」を説明したと言っているのですが、そんなことをしているから「おまえは磔刑だ」と言いながら自分が串刺しになったりするのにネ。

○まあ、神父曰く「何かしてくるとは思ってたよ」との事らしいので反撃されるのは覚悟していたらしいのですが。傷を負うのを承知してまで勝ち誇りたかったのでしょう…ある意味、天晴れです。改めて思いますが、ジョセフの「勝ち誇った時、そいつはすでに敗北している」は至宝の格言ですな。

○せっかく数時間後にクタバルようにしたのに「もう一本もらっておくぞ」とウェザーの死期を早めてどうする!自分の企みが上手くいったせいかとにかくフィーヴァ−している神父。「死ね!」の代わりに「ドミネ・クオ・ヴァディス?」とか言い出す始末。「自分のクソを〜」など始め今週はめい言の嵐ですな、最高だよアンタ!

☆ところで、このカタツムリ騒動を終わらせるための方法とは何でしょうか。まず1つ目はウェザーが死ぬ事。2つ目はウェザーから「悲劇の記憶」DISCを再エジェクトさせる事。そして3つ目の方法として「ウェザーが自分の人生を呪わなくなる」事だと思います。荒木先生のことだから1つ目と2つ目の選択をちらつかせておいて3つ目の選択肢をとるというのはありうるのでは。

☆そしてウェザーが人生を呪うのを辞めるためには、ウェザーの周りで親しい人が死なない事は必須条件だと思います。つまり、また自分の周りで人が死に自分は生き残ってしまう状態。となると…やっぱりアナスイもサヴァイヴするに予想を変更。

☆さて久しぶりに出た『天国』の概念。「目指したもの(=天国でしょう)は全ての人々をそこへ導ける」。どうやら行きたい人は自由に行けるらしいですね、それどころか「人は天国へ行かなくてはならない」らしいですけど。しかし「緑の赤ん坊」が生まれた経由(数十人の魂を吸収して産まれた)を考えるととても安心はできませんが。

☆最後にメモ程度に。「ドミネ・クオ・ヴァディス?」とは…。2世紀半ば、暴君ネロによって迫害されたペテロはローマから脱出する途中にキリストを見る。ペテロはキリストに尋ねる「ドミネ・クオ・ヴァディス?」主よ、どこへ行かれるのですか。「おまえが私の民を見捨てるのなら、私は再び十字架にかかろう」。ペテロは自分を恥じ、ローマに引き返して逆さ十字にかかり殉教する…。

 今週はここまで!ではでは。