第十一夜でもって千夜一夜は第一部・了とします。当初用意していたテーマを一通り扱ったのですが、話の流れから、全く考えていなかったテーマも急遽取り上げなくてはならなくなったりと四苦八苦でした。構成の下手なこと下手なこと、今度やるときはもっとキチンとストーリーの流れを計算しなくては…と反省することシキリです。半年後くらいにもう1回読んで(現在2002.1.27)、自分の文章力のなさに悶絶しようと思います。
季子と縫希が「能力効果と能力射程」について議論をしていましたが、2人の考えを再度まとめましたのでそれを「ニュー・ケイジス論」として提示します。
ニューケイジス論(能力効果と能力射程)
○能力射程内では効果の強さは一定である。
○ただし制約による能力効果の上昇(便宜的にカミングアップと呼ぶ)により能力効果の強さはかわる。
1)対象者が本体から遠ざかる事で能力効果が弱くなるスタンド能力は、逆に本体が対象者に近づく危険を冒す事でカミングアップする。
2)移動できる範囲が限定されるスタンドはカミングアップすることが多い。
3)能力が発動するために特定の条件を必要とするスタンド能力はカミングアップする。このタイプは俗に「条件発動型」と呼ばれる。
○能力射程から外れると能力効果は解除される。
○能力射程から外れた場合、S型は対象者への再接触が必要であるが、T型は対象者を射程内に収めるだけでよい。
裏話
千夜一夜を対話形式で書いたのは、この方が考察は解かりやすいのではと思っていたからです。最初は「クエスチョン君とアンサー博士」という設定にしようと思っていましたが、そのころ丁度、二階堂黎人『人狼城の恐怖』を読了しました。現在のところ世界最長の推理小説と言われるものです。確かに長いのですが、一度面白くなってくると読み止めるのが辛かったです。そして幸福の中、読了。その時に私は思いました。「よし、この設定をパク…」もとい「この設定を借りて千夜一夜を書こう」。そして出来たのが「季子」と「縫希」でした。最初は正体を隠して曖昧(あいまい)な存在にしようと思ったのですが、やはり短期間とはいえ書きつづけると肉や血がついてきますね。
考察した結果、思いついた推論を顕すのに洋楽の曲名/アルバム名からもとりましたが、全部ハーレム・スキャーレムのものからとっています。強引なのものありましたが、意外とピッタリのものもありました。こういう「名付け」は楽しいですね。以下は千夜一夜で出した単語です、らびん事典にリンクしてあります。
「季子」と「縫希」という語感も非常に気に入っているので、別のキャラクターにも付けてみたいです。
では、ここまで読んでくれてありがとうございました。
|