阪大ミス研のページへ
50冊+αのトップページへ
| そして扉が閉ざされた | 岡嶋二人 | 講談社文庫 |
|---|---|---|
| 島田荘司をして、「岡嶋二人全作品中屈指の本格推理の傑作」と いわしめたのがこの作品。その魅力は徹底した論理性にある。四人 の男女が、シェルターの中で目を覚ますところから物語が始まる。 その中で繰り広げられる推理と回想。そして徐々に明らかになる事 件の真相。地味ながらも誠実かつ華麗な論理が、そこにある。 | ||
| 日常の謎(無血) 心理描写 | ||
| 隅の老人の事件簿 | バロネス・オルツィ(深町眞理子訳) | 創元推理文庫 |
|---|---|---|
| ポリーがその奇妙な老人と出会ったのは、ある喫茶店の 隅の席だった。老人が語り出したのは、未解決事件の証拠 無き「真実」。ポリーは彼の意見に反駁しつつも、次第に 話に引き込まれてゆく……。安楽椅子探偵の先駆とも言うべ き「隅の老人」が活躍する短編集。スタンダードな構成な がら、老人の一風変わった人柄が面白い。 | ||
| トリッキー 心理描写 | ||
| 御手洗潔の挨拶(あいさつ) | 島田荘司 | 講談社文庫 |
|---|---|---|
| 「ミステリ」=「謎」。謎が美しくなければそのミステリは駄作とい っても過言ではない。作者・島田荘司は美しい謎のことを「奇想」と 呼ぶ。この本に納められた四つの作品には奇想が満ちあふれている。 そして美しい謎には美しい解決がよく似合う。名探偵・御手洗潔が、 鮮やかに、時には優しく奇想の幕を引く。後に残された読者はただ ため息をつくのみ。 | ||
| 日常の謎(無血) トリッキー 名探偵 | ||
| 球形の季節 | 恩田陸 | 新潮文庫 |
|---|---|---|
| 東北地方の一都市で、突如として始まった奇妙な噂。 「エンドウさんが宇宙人に連れて行かれる」やがて、 それが現実となり、街には新たな噂が流れ始める。 いったい何が起こっているのか。 ミステリともファンタジーともホラーともつかない 奇妙な読後感。 | ||
| ホラー SF 日常の謎(無血) | ||
| 墓場貸します | カーター・ディクスン | ハヤカワミステリ文庫 |
|---|---|---|
| 小説では、起こりそうにない事が起こる。例えば本書のように、衆人 環視の中でプールに飛び込んだ男が、浮かび上がって来ずに忽然と姿 を消してしまうような事も。これに自然な解決がつくとミステリ、超 自然な解決がつくとそれ以外の小説となる。しかし、自然な解決を付 けるのは並大抵の人間に出来る事ではない。カーター・ディクスンは それが出来た数少ない人間の一人である。 | ||
| トリッキー 名探偵 | ||
| 七人のおば | パット・マガー(大村美根子訳) | 創元推理文庫 |
|---|---|---|
| 結婚して故郷を離れたサリーの元に、友から「あなた のおばさんが夫を殺して自殺したが気を落とさないで」 という手紙が届いた。おばは7人いるが、手紙には名前 が書かれていない。一体どのおばが殺人犯なのか。気に なって眠れないサリーは、おばたちと暮らした数年間 の思い出を夫に語り始める……。安楽椅子探偵物の傑作。 | ||
| 恋愛 心理描写 | ||
|
しゃべくり探偵 −ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの冒険− |
黒崎緑 | 創元推理文庫 |
|---|---|---|
| 関西弁の軽妙なしゃべくりを進めるうち、探偵役・保住が事件を解決する。 会話体や書簡体を駆使した地の文がない文章は、異色ながらも読みやすく、 連作短編という形式を存分に活かした構成も見事。 次作『しゃべくり探偵の四季』もおすすめ。ワトソン役・和戸との漫才コ ンビぶりも、本作以上に実験的な文章も、ますます冴えわたっている。 | ||
| コメディー 日常の謎(無血) 名探偵 | ||
| 死体が多すぎる | エリス・ピーターズ(大出健訳) | 現代教養文庫 |
|---|---|---|
| 英米のベストセラー、カドフェル・シリーズの第2作。舞台は12世紀 イギリス。イングランドの王位をめぐって内乱の続く不穏な政情の中、 修道士カドフェルの前に現れた謎の男ヒューの目的は? 殺人現場に 残された折れた短剣の持ち主は彼なのか? 財宝の行方は? 謎、ロマ ンス、決闘などエンタテイメントの要素を詰め込んだ逸品。 | ||
| 恋愛 アクション 歴史もの 名探偵 | ||
| 黒後家蜘蛛(ぐも)の会2 | アイザック・アシモフ | 創元推理文庫 |
|---|---|---|
| SFの方でより有名なアシモフが送る佳作連作短篇集。今回お薦め するのは第2巻。なぜなら、シャーロックホームズのライバルとし てとみに有名なモリアーティ教授の究極の犯罪が明かされる「終局 的犯罪」が収録されているからだ。いやあ、モリーアーティって悪 い奴だね。九十九邪鬼もびっくり、BF団もそこまではしないさ。 | ||
| 恋愛 コメディー SF 日常の謎(無血) トリッキー 歴史もの | ||
| ブラウン神父の童心 | G・K・チェスタトン(中村保男訳) | 創元推理文庫 |
|---|---|---|
| 普通のミステリは、再読すると最初ほどの楽しみは味わえないも の。しかしブラウン神父シリーズは再読三読してなお楽しめる−− これは井上ひさし氏の言葉だが、言い得て妙。意表を突いたトリッ クの面白さと同時に、名探偵ブラウン神父の深遠な哲学、透徹した 人生観をも深く味わっていただけると幸い。 | ||
| トリッキー 名探偵 心理描写 | ||
| 空飛ぶ馬 | 北村薫 | 創元推理文庫 |
|---|---|---|
| 喫茶店で女子高校生たちがまるで競うように、紅茶に大量の砂糖 を入れていたのは何故? 誰でも出会う可能性のある日常生活の中 の小さな謎を、噺家の円紫師匠が解き明かすとき、そこに人生のし みじみした味わいが立ち現れる。血生臭い話は苦手という方にミス テリの面白さをわかっていただくにはうってつけ、珠玉の作品集。 | ||
| 日常の謎(無血) 名探偵 | ||
| 七回死んだ男 | 西澤保彦 | 講談社文庫 |
|---|---|---|
| 僕には生まれつき同じ日を九回繰り返す変な「体質」がある。 その繰り返しの中で祖父が何度も殺される? 本当は死なない はずの祖父なのに。祖父を救おうと試行錯誤するが、やはり 死んでしまう祖父。いったいどうして? 誰が? ミステリの中にSFの設定を持ちこむ、ミステリ界の鬼才西澤 保彦の傑作長編。 | ||
| コメディー SF | ||
| 月光ゲーム | 有栖川有栖 | 創元推理文庫 |
|---|---|---|
| 学生アリスと江上部長の活躍する第一長編。山のキャンプ 場で起こる惨劇。火山の噴火により孤立する一同。そして 次なる惨劇が……。若さあふれるキャラクターの機微と、 織り成す論理の美しさ。そして読者への挑戦状。まさに 新本格の白眉。 同シリーズの「孤島パズル」、「双頭の悪魔」もお勧め。 | ||
| 恋愛 トリッキー アクション 名探偵 | ||
| 十角館の殺人 | 綾辻行人 | 講談社文庫 |
|---|---|---|
| 本作は、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞した 著者のデビュー作。孤島にある奇妙な屋敷を訪れた推理小説研究会員を 待っていたのは連続殺人だった。古典的本格推理小説の装飾に彩られた 物語は、場面を巧みに切り換えながら進んでゆく。 フェアな精神と大胆なトリックが描く結末に読者は驚愕する! | ||
| トリッキー | ||
| 亜愛一郎の狼狽(ろうばい) | 泡坂妻夫 | 創元推理文庫 |
|---|---|---|
| 一見端正な美青年、でもやることなすこと不器用で、それなのに 頭脳明晰、腕っ節も強い−−奇妙な名探偵・亜愛一郎は、常識に目 隠しされた人々には見えない手掛かりを鮮やかに拾い上げて事件の 真相に至る。彼の提示する新鮮な驚きを、ぜひ楽しんでください。 ちなみにこの名前、「あ・あいいちろう」と読みます。 | ||
| トリッキー 名探偵 | ||
| バイバイ、エンジェル | 笠井潔 | 創元推理文庫 |
|---|---|---|
| 赤に囲まれて殺された女、彼女には首がなかった。犯人はなぜ彼女の 首を切ったのか。次々に起こる殺人事件。現象学を駆使する謎の日本 人青年、矢吹駆が活躍するシリーズ1作目。このシリーズは前作の犯 人やできごとを解説することがあるため、順番通りに読まなければな らないので要注意。 | ||
| 恋愛 トリッキー 名探偵 | ||
| クリムゾンの迷宮 | 貴志祐介 | 角川ホラー文庫 |
|---|---|---|
| 主人公は目を覚ますと見知らぬ荒野にいる自分を発見する。 手元にはポケット・ディスプレイだけがあり、「火星の 迷宮へようこそ」と。正直、これがホラー(恐怖)かと 言われるとかなり違う気もする。しかし、さくさく読めて 興奮する冒険世界を描いているのは確か。特にゲームブック が好きだった人は必読!! | ||
| ホラー アクション | ||
| 災厄の町 | エラリー・クイーン(青田勝訳) | ハヤカワミステリ文庫 |
|---|---|---|
| 架空の町ライツヴィルを舞台とするシリーズの一作目。 クイーンは論理的な作風で有名ですが、そのため人間ら しさがなく少々とっつきにくいイメージもあります。し かしこの作品では名探偵エラリーが神の視点を降りて自 分の役割に悩む姿が描かれており、人々の感情が重要な 役割を果たしています。クイーン中期の傑作。 | ||
| 恋愛 心理描写 | ||
阪大ミス研のページへ
50冊+αのトップページへ