髪情報

ヘアーサイクルと抜け毛

日本人の平均的な毛髪本数は約10万本と言われています。
正常な毛髪は成長期(5〜6年)→退行期(2〜3週間)→休止期(3〜4ヶ月)→成長期という毛周期(ヘアーサイクル)によって常に生え変わっています。
正常な新陳代謝による生理的な抜け毛は1日50〜60本ぐらいあります。(個人差があります。)
「この範囲の抜け毛であれば問題ないのであまり神経質になる必要はない」と思います。
問題なのは正常なヘアーサイクルの状態で抜ける自然脱毛ではなく、ヘアーサイクル以外の異常な原因で抜ける異常脱毛です。生活環境や食生活などに多くの影響要因があると考えられます。

脱毛の原因
1)遺伝説
「ハゲは遺伝する。」祖父や父親もハゲているから自分も将来禿げてしまう!!」・・・心配な貴方・・・
いいえ・・・ハゲそのものは遺伝しません!!!
しかし・・・ハゲやすい体質や骨格の形は遺伝します。
経験からお伝えしますが「側頭部が発達している方、頭頂部が尖っている方、頭頂部の皮膚が硬い方などのハゲやすい体質は遺伝します。
遺伝すると言われる男性型ハゲは男性ホルモンに対する毛の感受性の強い体質の遺伝だと思われます。

2)栄養説
タンパク質の欠乏は髪の成長を妨げます。 ビタミン、ミネラルも髪の成長に関与するので必要です。
バランスのとれた食生活を・・・・・

3)ストレス説
五感を通じて感じる不快感や人間関係等によって生じるストレスは脱毛の原因のひとつとなります
円形脱毛症などは過度のストレスが原因だと思われます。
個々によって感じ方は違うと思いますが現代社会においてまるっきりストレスがない状態というのは現実的には不可能に近いのではないでしょうか?
ストレスは髪の成長に関係する体の機能を低下させ髪の成長にマイナスとなります。
ストレスが度を越えると、神経がショートした状態になり内臓に負担をかけ、毛細血管が細くなり栄養が摂取されない状態になります。発毛・育毛に必要なケラチン(蛋白質)が毛根に送られなくなるため、毛は細くなり脱毛して新しく発毛しなくなってしまいます。
自分自身のストレス解消法を持つことも必要だと思います。

4)皮脂説

皮脂には重要な役割があります。なくてはならないものです。
皮脂が毛穴に詰まっている状態は決して良くありませんが良くないからといって脱脂力の強いシャンプーで皮脂を取りすぎても体が反応して皮脂を補います。この状態が続くことはいいことではありません。
皮脂の分泌異常は頭皮の疾患につながり、分泌不足は粃糠性脱毛に、分泌過多は脂漏性脱毛につながります。

5)血行不良説
血行不良は新陳代謝も悪くなり、体の生理機能も低下します。
血液が髪の原料であるアミノ酸を運んでくるから髪が育ちます。
血行が悪くなると髪の毛が成長しにくくなります。

たばこはやめましょう!
たばこを吸うと血管が収縮して血行も悪くなり、ビタミンCも破壊されます。
止められるものなら禁煙をお勧めします。

6)自律神経障害
自律神経は髪を成長させる機能の一切を支配していますので、その失調は髪に大きな影響を与えると考えられます。

頭皮のトラブル
☆フケ
フケは角質の老廃物と頭皮より分泌された皮脂や汗と汚れなどの化合物
 種類 原因   状態
     湿性のフケ     皮脂分泌が過剰     湿っぽいベタついた形の大きめのフケ
     乾性のフケ     皮脂分泌が不足     乾いていてパラパラした細かいフケ

☆フケになりやすい状態
湿性のフケ
 1)ホルモン障害      2)糖分の摂り過ぎ      3)脂肪分の摂りすぎ
 4)ビタミンB欠乏症     5)ストレス
※対応
 ・皮脂の分泌を抑え頭皮の脂を除去する。     ・比較的、脱脂力のあるシャンプーを使用する。
 ・食物の脂分の摂りすぎに注意する。        ・暴飲暴食、消化器系の不良に注意する。
 ・ビタミンB2、B6を含んだ食べ物(レバー、ヨーグルト、ナッツ、牛乳、卵)を摂る。 ・睡眠不足に注意する。 

乾性のフケ
 1)疲労     2)睡眠不足    3)便秘    4)消化不良    5)運動不足   6)過度の飲酒     
 7)生活の不摂生      8)ストレス       9)高血圧症     10)糖尿病   11)酸性体質      
 12)副腎皮質機能低下   13)ビタミンA欠乏症    14)角化異常     15)手入れ不足  
 16)乾燥(生活環境、気候)
※対応
 ・皮脂の分泌を促し、脂分を補う。           ・洗浄力の弱いシャンプー剤を使用する。
 ・ビタミンA,Eを含む食べ物(バター、チーズ、卵黄、トマト、人参)を摂る。 
 ・アルコール度の低いトニックを使用する。 

髪の栄養素
 毛髪の成分の大部分はタンパク質です。
 髪を健康に保つ為に日常の手入れと同じくらい大切なのが髪の成長に関わる食べ物とその摂り方です。


頭皮に良い物
 ビタミンA・B・E タンパク質 ヨウ素 ピチオン パントテン酸 亜鉛 βカロチン アミノ酸 リコピン

亜鉛
 髪の毛を成長させるために重要な役割をします。
 亜鉛が足りなくなると細胞分裂や再生がスムーズに行われなくなってしまいます。
 毛根には亜鉛が多く、毛根へ亜鉛の補給が不足すると髪の成長は遅くなるようです。

ビタミン類
 ビタミンA・・・・発育促進、皮膚、粘膜を丈夫に(消化器系、呼吸器系)
 ビタミンB1・・・食欲増進、消化液の分泌促進、神経機能調整などに大切。
 ビタミンB2・・・毛根の細胞を活性化し、ビタミンB6は髪の毛の発育を促します。発育、粘膜の保護に必要。  
 ビタミンB6・・・体内でのアミノ酸の利用に関与。酵素作用を助けます。
 ビタミンB12・・・抗貧血作用、成長促進。
             ビタミンB群は髪の毛の主成分である硫黄と結合することで、
             髪の毛の新陳代謝を促進する働きがあります。
 ビタミンC・・・・病気に対する抵抗性を増強。細胞内の呼吸作用、コラーゲンや繊維の合成。
 ビタミンD・・・・血液中のリンの量を一定に保つ。カルシウム、リンの吸収をよくします。
 ビタミンE・・・・筋肉の萎縮を予防し機能を良くする細胞膜、細胞質の機能強化。正常な生殖機能に必要。

ピチオン
 ピチオンは糖質や脂質、タンパク質の代謝を補助し、細胞の増殖を助ける働きをしています。
 不足すると脱毛症状が現れることから、髪の毛には欠かせないビタミンといえます。

これらが含まれる食べ物
 いわし さば さんま 銀だら アジ ホタテ シジミ アサリ もずく かつお 海藻類 うなぎ マグロ 鶏肉(ささみ) レバー ノンオイルシーチキン 豆腐 納豆 味噌 豆乳 高野豆腐 枝豆 玄米 きなこ牛乳 卵 そば うどん ひじき トマトジュース りんご アロエ モロヘイヤ ざくろ キャベツ ピーマン ほうれん草 にんじん 小松菜 バナナ 黒ゴマ たまねぎ めかぶ オリーブオイル 青汁 まいたけ ゴーヤ しそ油  ゴマ油 しょうが らっきょう パセリ 黒豆茶 緑茶 番茶 ヨーグルト ローヤルゼリーetc

ゴマ
 ゴマはメチオニンやシスチンなどの髪に最も大切な含硫アミノ酸を多く含んでいます。
 抜け毛の予防には、タンパク質 カルシウム 鉄 銅 亜鉛 ビタミンB1 ビタミンB2 などの
 成分がすべてゴマには濃縮されています。
 黒ゴマは活性酸素をやっつける効果があり、髪を黒く丈夫にします。
 食べ方は、そのまま食べるのではなく、擦り潰さないと消化できないまま出てしまい意味がありません。

大豆
 大豆の中に「イソフラボン」という成分が多く含まれているのですが、
 この「イソフラボン」は女性ホルモンに似た働きをしてくれます。
 沢山のタンパク質を含む為、髪の毛には有効なものです。
 「イソフラボン」の作用によって、高血圧や動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞などの
 生活習慣病の予防にもなります。毎日の摂取が大事です。
 大豆といってもいろいろありますが、豆腐、納豆、味噌汁、豆乳などバランス良く。

納豆
 独特の粘りには、「ナットキナーゼ」という酵素が含まれており、血栓を溶かして
 血液をサラサラにする効果があります。心筋梗塞、脳血栓、動脈硬化の予防に効果があります。

いわし
 良質なタンパク質を多く含み、不飽和脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン
 酸)の含有量は魚の中でもトップクラス!!
 カルシウムも豊富でカルシウム吸収に効果的なビタミンDも多く含まれる為、効率的に
 カルシウムが摂取できる食材としても注目されています。
 コレステロールを減らすタウリン、血圧を下げるカリウム、脱毛を防ぐ亜鉛も多く含まれます。

まぐろ
 赤身にはタンパク質が豊富で鉄分が多め。血合い部分にはタウリン、ビタミンE、鉄が多く含まれます。
 トロは脂質が多く含まれ、動脈硬化を防ぐEPA(エイコサペンタエン酸)や
 ビタミンA、D、Eが赤身よりも多く含まれています。

うなぎ
 体の抵抗力を高めるビタミンAやビタミンAの吸収を高める脂質の他、ビタミンB1、B2、E、D、カルシウム、
 カリウム、鉄、亜鉛などもバランス良く、豊富に含まれた優れた食品です。
 血中のコレステロール値を抑制するEPAやDHAを多く含み、動脈硬化などの生活習慣病も予防します。

昆布
 栄養価の高い食品で、髪の毛を艶やかにするヨード、ビタミンA、B1、B2、カリウム、カルシウム、亜鉛、
 食物繊維等多くの栄養素を含みます。ノンカロリーなのでダイエットにも優良な食品です。

さば
 ビタミンB2は魚の中では群を抜く豊富さです。
 ビタミンB2はアミノ酸や脂質、炭水化物の代謝に必要な栄養素で、体の成長を促進する作用があります。

わかめ
 ミネラル、カルシウム、タンパク質、脂肪、カロチン、鉄分、ヨウ素、
 食物繊維、ビタミンC、ビタミンB1、B2などたくさんの成分が含まれています。

肉類
 油分が多く、皮脂過多の原因でもあり、コレステロールも高い。ほとんどが肉の摂り過ぎによる場合が
 多く、若ハゲの原因も食生活の欧米化が主です。しかし栄養素は高くエネルギーの源でもあります。
 
しょうが
 強力な殺菌力を持ち、成分であるジンゲロンが血流促進、体温上昇、水分代謝を
 活発にするなどの作用があります。また血中コレステロールを減少させます。

たまねぎ
 栄養分は糖質が多いことが特徴で他に硫化アリルがビタミンB1の吸収を助け、新陳代謝を盛んにします。
 また、血中の善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす効果もあります。

ピーマン
 ビタミン類は全般に多く含まれ、中でもビタミンCはレモンの含有量に匹敵するほど。
 しかも、一般に熱に弱いとされるビタミンCが熱を加えてもほとんど破壊されないのが特徴です。

ほうれん草
 タンパク質、炭水化合物、リン、カロチン、ビタミンA、B、C及びカルシウムがバランス良く摂取できます。

ミネラル
 鉄・・・・・・・・・・・造血に不可欠。毛髪に関係するビタミンB群の代謝に関係。
 カルシウム・・・骨の形成に不可欠。血液の凝固に必要。神経の興奮を抑制。
 銅・・・・・・・・・・・体内の鉄をヘモグロビンに変える。不足すると脱毛原因にも。
 マンガン・・・・・・白髪やハゲの予防。ビオチン(ビタミンH)の作用を活性化。
 マグネシウム・・神経、筋肉組織の機能に関する抗ストレスミネラルです。
 セレニウム・・・・ビタミンEとともに働き老化防止。フケ、脱毛予防に有効。
 ヨード・・・・・・・・甲状腺ホルモンの原料。エネルギー代謝活性化。成長期の発育促進。


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ヘアースポット グローム (髪情報)
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