天の川

 
ふと、視線を上げたらもう外は真っ暗で、夜空には星がいっぱい瞬いてた。
その中で、一際目を引くものがあって、僕は本を読んだまま床で眠ってるサスケを揺さぶり起こした。
眠そうに、ぶつぶつと文句を言うサスケを窓際まで引っ張って、夜空を指示しながら、
「ねぇ、ねぇサスケ、ほら、川みたいだよ」
と言ったら、
「あれは天の川っていうんだ」
と、不機嫌な顔で、サスケがそんなことを言う。
「天の川?」
「織姫と彦星がさ〜」
「?」
「・・・って、知らないか?」
僕の不思議そうな顔に、サスケは苦笑して、『七夕』という行事の事を話してくれた。
 
 
「ふうん、じゃあ、雨が降ったら会えないんだぁ・・・」
「そ、」
「なら、今日は会えたよね、良かった」
僕のほっとした声に、サスケはケラケラと笑って、
「お前、そういうトコ、ほんっとカワイイよな」
と言って、キスしようとする。
でも、僕はちょっと不機嫌になってしまってたから、サスケの唇から顔を反らした。
「一年に一回しか会えないなんて、可哀想だと思わない?」
僕の言葉に、サスケはちょっと黙って、
「毎日会えても、キスさせてくれないコイビトに会うのは可哀想と思わねぇ?」
と、口を尖らす。
「ヘリクツ」
僕は笑って、サスケの鼻先にキスをして、
「サスケってカワイイね」
と、笑うと、サスケは唇を掠めとるように口付けて、僕の口腔を吸った。
舌が入ってきて、そんなふうにキスすると、なんか酔ったみたいにクラッとする。
なんか、サスケに触られると、くすぐったいだけじゃなくて、体温が上がって、ぞわぞわして、鳥肌もたつ。
猫の子が、怒って毛を逆立たせるようなカンジに体がなってるカンジ。
おぼつかない足取りで、ベットに倒れ込むと、サスケは僕の頬に唇を這わせた。
そのまま、僕の胸をシャツの上から触って軽く噛むと、サスケは僕のシャツを剥いだ。
いつのまにか閉じていた目を開ける頃には、何も考えられなくなってしまう。
サスケの体の重みに心地よさを感じながら、僕は小さく喘ぎを洩らした。
 
 
 
汗ばんだままの肌で抱き合ったままで、
「ねぇ、織姫と彦星も、こんなことしてるかな?」
ふと洩れた僕の言葉にサスケは目をはちくりとさせた後で、
「してんじゃねーの?」
とサスケはあっさり言った。
ぜんぜんロマンチックじゃないなぁ、と僕がむくれると、
「お前、オトメすぎ」
とおかしそうに笑って、
「そんなとこもスキだけど」
と、うっとりするくらいの笑顔を見せた。
それだけで、僕はバターみたいにとろとろと溶けてしまうような感じがするんだ。
そんなこと、サスケに言ったらつけあがるだけだから、けっして言ったりしないけどね。
 
 
 





ああ〜!!なんとかわいらしい・・・!!
確かにサスケの方が七夕の物語は知ってそうですね〜。
なんか日本人っぽいし。

 あらあら今回は「サスケ君」じゃなく「サスケ」なんですね!!
「君」がつくとつかないではちょっと雰囲気変わってきますよね!
「サスケ君」はまだ出会った頃。サスケにj変わった瞬間から
奴ら付き合い始めてますな!(何いってるんだか)

tokko様、どうもありがとうございました〜!!(^-^)