3月22日の土曜日、先週の
十枚山に続いて山に行ける状況が整った。
ただ、登るべき山がなかなか見つからない。一度登った山はなるべく避けて、初めての山を狙いたいところなのだが、
この残雪の時期、候補が見つけにくいのである。
散々考えたあげく、再登山になってしまうものの富士山、
甲斐駒ヶ岳、
八ヶ岳の 3つの山を眺めることができる
日向山に、鞍掛山を加えての山行ということに決定した。
この鞍掛山は甲斐駒ヶ岳の好展望が望めるとのことで、
白い雪を抱いた甲斐駒ヶ岳を間近に見ることができる楽しみと、
途中の日向山雁ヶ原も再訪したい気持ちが強く働いたからである。
4時20分に横浜の自宅を出発。天候は快晴。
いつも通り八王子ICから中央高速道に乗る。小仏トンネルを抜けたところで、目の前に見える山がやけに白いことに気がついた。
この時期は、雪が融けて茶色の山肌を見せているはずなのであるが、おかしい。さらに高速道を進んでいくと、南アルプスの山々も真っ白である。
ここでようやく気がついた。一昨日の春分の日を中心に、前後 3日間雨が降ったが、この雨は山では雪に変わっていたということなのである。
これはまずいと思ったものの、日向山くらいの高さであれば、それほど問題はなかろうと、先に進むことにする。
須玉ICで高速を降り、カーナビに従って国道20号へと進む。途中、昨年と同様に、須玉町若神子付近の高台から、
甲斐駒ヶ岳の姿を見ることができ、車を駐めて写真に納める。
本当にここからの甲斐駒ヶ岳は魅力的である。
国道20号にぶつかってからは、右に折れ、そのまま国道20号を北西に進み、日向山を目指す。
昨年日向山に登った際は、日向山だけが目的だったため、車を竹宇駒ヶ岳神社の駐車場に駐めたのだったが、
今回は日向山よりさらに先の鞍掛山を目指すため、時間節約の意味から矢立岩手前まで車で行くことにした。
クネクネした山道には雪もなく、一安心である。矢立岩登山口手前で車は通行止めとなっていたため、少々戻り、
空きスペースを見つけて車を駐める。それにしても結構ここまでは距離がある。昨年はよくもまあ歩いたものである。
身支度をして出発。
車道を少し進むと、昨年山に取り付いた場所に遭遇。山の中を目印に従って登り、
登り着いたところで再び車道に飛び出すと、そこは矢立岩登山口の目の前であった。