先日、上千両(かみちぎり)神社のお祭り弓に行ってきました。
お宮の故事来歴はよく知りませんが、もともと古いお宮で、
以前、弥生時代の銅鐸がこの近くで偶然発見された事もあります。

今でも金的が落ちなければ、境内からお神輿が出られない神事的です。
行ってすぐにデジカメの電池不足で写真があまり撮れませんでした。

ボクによくあるウッカリミスだけど、雰囲気は伝わると思います。

境内の手洗い鉢の横に赤色をした古い消防ポンプが置いてあったので、
(時代劇に出てくるような太い棒をシーソーのようにギーコ、ギーコやるやつです。)

ここに住んでいる兄弟子の永井さんに、「動くの?」と聞くと、
「動くわけないだろう。」と言われました。
「じゃあどうしてここに置くの?」と再び聞くと、
「昔からそうする事になっている。」との返事。

近寄ってよく見ると大正14年のもので、
毎年、お祭りの日にだけ出すそうです。

ホントの火事の時には動かないどころか、
消火活動の邪魔になるような物です。

動かない消防ポンプが手洗い鉢の横に鎮座している様子は圧巻でした。

しかも、このポンプは専用の格納庫まであり、
引き出してくる役の者には村から二升の御神酒が出るそうです。

「お祭り弓」もこの消防ポンプのようなものかもしれません。

上千両神社 本殿
参加者12名、とりあえずお茶を飲んで一服
左手が公文席(日置流雪荷派)
手前に見えるここの矢代枕は足が長い。
本殿横の山の神
江戸時代の奉納額は風雨のため
判読出来ません。
明治時代の額はまだ読める物もあります。
村からのお手伝いの方です。
お祭りの諸役はくじ引きで決まるそうで、
手伝いだけでなく弓引きとして参加しました。

聞いてみたら、
学校で弓道部の顧問をしていたそうです。
このH・Pの掲示板に以前書き込みをしてくれた
この町内の方のお兄さんだそうで、
偶然とはいえ世間はせまい。


かなり年代物の射小屋。
腰壁造りの典型的なお祭り矢場です。

石で囲っただけの囲炉裏で
この日は味噌仕立ての鯉こくと
鯉の卵の甘辛煮です。
(数日前、近所の川でボクが捕まえた
体長80センチ、体重8.5キロの大物です。)

その他御馳走各種。
ここにも金的の奉納額が
所狭しと掛けられています。

前置の五寸八分の星的
近年、新調された安土


この写真でも分るように
射小屋はかなり傾いています
屋根の瓦には苔がむしています。

地震の時には外へ出たほうがよさそうです。
村の諸行事のスケジュールから
10時半までに金を上げたい旨
村の総代からお達しがありました。
前置(五寸八分)が誰も中らず
本置の金的が心配されるところです。


本殿で祝的の儀式
左手が公文、
右手奥が金的的中者、とその介添え
右隅に写っているのがお神輿

これが済んでやっとお神輿が
境内から出られます。
村の若い衆がかつぎます。
(平成15年4月13日撮影)




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