火矢

三河日置流雪荷派の火矢の教えは絶えたけど
同門の島原のためさんから火矢の報告が入りました
これでいざという時には城攻めができます・・・? (管理人)


火矢ー2  投稿者: Tamesan  投稿日: 3月24日(木)23時27分9秒

週末からの桜祭りにそなえて、露天商のトラックが集まり始めました
それなのに、今日は吹雪でした
地震の多発に季節はずれの雪、驚くことばかりです

さて、矢を飛ばす最初の実験で、滞空時間4秒・飛距離100mの結果=90Km/時を得ました
これ位なら火薬の燃焼速度が勝っており、
進行方向に火口を向けても吹き消されることはないかもしれないと思いました
燃焼時間は花火の長さの半分で良かろう

心配したのは火口を進行方向に向ける(ロケットの逆)をやるので、
方向がぶれることでしたが、実験してみると心配は杞憂でした

武田方が守る長篠城を三河勢が火矢で攻撃(三河風土記下巻39p〜)、
この時と同じくらいの火矢は手筒花火の知恵を少し貸してもらえれば、作製できると自信を持ちました
通常の的矢にカートリッジ式に差し込むようにしたので、制作も簡単です

残念なことには、飛ばす直前(持満)の写真は、巻き付けた布に石油を浸したものが良いので、
祭りの実行委員会はこちらを用意するようです
しかし、油火矢の重大な欠点は、通常の矢尺まで引くと、飛行中に吹き消されてしまうことです

長崎県千々石町の観桜火宴武者行列(土曜の夜)の結果は後日報告します
鎧をつけるので格好だけは「◎」まちがいなし
あとは運と現場対応でやってみます
出番前 矢合わせ
鉄砲隊 花火を使った火矢

観桜火宴  投稿者: Tamesan  投稿日: 3月27日(日)14時18分56秒

昨夜、観桜火宴が終了しました
矢合わせと火矢を射ましたが、相棒のTさんは大工の棟梁なので、
仮設あづちをあっという間に作ってくれ、
大きな矢声をかけながら射たので、最高の気分でした

火矢は写真写りを考慮して、自作の花火火矢(写真は手前)を古布でつつみ灯油を少量かけましたが、
油と火薬の相乗効果でほぼ満足できる火勢と矢飛びでした

それにしても、具足をつけて大声をかけるのは爽快なものです
フォトに入れましたので、ご笑覧下さい


弓はHalさんの指導で作ったもので、重宝しています
えびらに差している「上差しの矢」は師匠から頂いた「矢代矢」に、
この日だけ平根を付けました
雪荷派山本良輔門人と墨書されています
たいまつ行列 保護者他
矢声 花火
火矢の火薬

火矢ー追記  投稿者: Tamesan  投稿日: 4月26日(火)19時55分5秒

火矢を分解した写真をフォトに追加しました
工夫した点はアルミの丸棒に火薬を取り付け、先端を尖らせ当て物に刺さるようにしたこと
:地面に衝突してもキチッと立ちます

根太巻の部分をアルミテープで保護したこと
:灯油を燃やしても箆は全く焦げません
アルミ棒のかわりに竹を使うと、折れて抜けなくなり矢柄が再利用できなくなる事もある

他は、工作室にある物で適当に間に合わせました
火薬の取り付けは塗装用のマスキングテープを巻いただけだし、
目立たないように塗ったのは耐熱塗料の黒
どちらも、オートバイ修理用の残りです

アルミテープは「塗り弓」の時も弓師の「銘」を保護するのに使いました
なお、Tさんの火矢が白い軌跡となっているのは、
火が吹き消されている証拠となります
火薬は消えないのですが、
油火矢は拳を過ぎるあたりですでに消えてしまうことがこの写真で証明されています




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