金毘羅大権現の奉射的
愛知県新城市(旧 鳳来町)


(中央にポツンと見えるのが的)


 いつからここに金毘羅さんをお祭りするようになったのか。
四国の金毘羅さんまで行って金毘羅大権現を勧請したことは間違いはないと思うのですが
由緒も何も、誰に聞いても分かりません。
ともかく、「昔っからやっとる。」という理由で毎年11月3日に行われる奉射的です。

 戦国時代に武田軍と織田徳川連合軍が激突した設楽が原の古戦場から少し山に入ったところで
矢場の少し上に日本の棚田百選にも選ばれた『四谷の千枚田』があり
http://www.city.shinshiro.lg.jp/index.cfm/8,3143,149,html
ここから見下ろしたところに連谷小学校があります。

 連谷小学校の全校生徒は過疎化で現在9人、
これでは将来の棚田の存続も危ぶまれます。
ボクたち古流弓道も同じ身の上です。

 それはともかく、古き良き日本の原風景に出会える場所ではあります。

 時おり遠くの山からこだまする
山仕事のチェーンソーの音を聞きながらの
静かでのんびりした一日です。


まずは金毘羅さんに拝礼
参加者は地元の射手7名、ボクの仲間が4名加わって11名での奉射的
昨年の金的中者の板額
この額は珍しく日置流印西派の額で、昭和6年、峯田利英門人 小山伊太郎英剛とありますが、
この地区の印西派の伝系は今は絶えています。
古伝のとおりちゃんと矢代を振って矢順を決めます
射手の後ろは転がり落ちるような崖になっていて、
ケガをしたくなければ、酔ってもケンカだけはしないように
8寸的の少し上の白い紙は岩石の一角がある目印で、ヘタクソな射手の矢を折ろうと待ち構えています。
金的中は公文の丸山さん。昨年に続き2年連続。
自分で揃えた景品を自分で頂くことになって、心中複雑なご様子、お察しいたします。
この金毘羅さんの社や矢場のお世話をしている方と記念にパチッ。
孫たちもお参りに来てお菓子をもらっておおはしゃぎ。

平成22年10月3日撮影



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