牛久保の神事的
豊川市牛久保町

例年通りの金的神事で、代わり映えはしません
いつもの面々と楽しくやっています

 朝一番にお宮から御神酒と矢場見舞いを届けてくれました
手前の方が今年のお祭りの祭事長の夏目さん
たいへんな重責ご苦労様です
夏目さんにはいつも牛久保矢場の的中額を作ってもらっています

よそではきちんとした額を作る人も少なくなってきて
依頼があれば出来る限り協力しています
額の文面は師匠が書くので
最近ではあちこちの矢場に牛久保製の的中額が揚がっています
伝統文化は絶やしたくないものです
うちの師匠と古い弓仲間の小林さん、親しい仲にも礼儀あり、で矢代受けの礼儀作法はきちんと守っています
桜がはらはら舞って満開
今年は地元のテレビ局の取材のカメラマンや
他にも市の資料室のビデオ係りの人や、愛知大学の2人の教授が調査に訪れて、
世間に認知されるのはうれしいのですが、やはり気を使います
見物に来た女性たちも中ると拍手
金的神事には町内の五穀豊穣、村中安全の厄払いの意味があって、
金的を落とさなければお祭り自体を始めることが出来ない、といった事情を聞いて、「えーそうだったのー」とみんなビックリ
知られていないんですよねー
今年は忙しくて写真があまり撮れませんでした
ちょっと矢場の外の雰囲気を

 この板額は牛久保矢場に伝わる巻物の日置流雪荷派系図の写しで、矢場に掲げられたものです
日置流はおよそ500年前の明応のころに創始された流派で、戦国、江戸、明治、大正、昭和、平成と時代を超えて伝えられてきました
ここには日置弾正正次に始まり現在に至るまでの日置流雪荷派系図が連綿と書かれています

あまり人に見せるものでもない、と今まで公開してきませんでしたが、
流派弓術が衰退し消滅することがないように、との思いから公開しました

昔から弓術流派に入門するには、流派の掟や修行上の決まりを守る、といった誓約を起請文で師に誓いました
「射技、射術を含むその教えは、親子兄弟といえども、これを他言したる者には神罰が下る」
と書かれたものまであって、情報公開されてきませんでした
そういったこともあって衰退してきました

ボクは最近、むしろ、「その教えを絶やしたる者には神罰が下る」と仲間に冗談めいて言うことがあります
これも伝系を絶やさないための方便と、お許し願いたいと思います

平成19年4月8日撮影



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