米沢嘉博氏追討演説

 

ギレン・ザビ氏

我々は一人の代表を失った。
これはオタクの衰退を意味するのか?
否!始まりなのだ!
全世界人口に比べ、我らがオタク族の勢力は50分の1以下である。
にも関わらず今日まで我々がオタクとして存在し続けることができたのは何故か!
諸君!
我らがオタク族の存在が、正義だからだ!
それは諸君らもよく知っている。
我々はあの忌まわしき宮崎事件以降、社会不適合者の認識を押し付けられた。
そして一握りの常識人が世界中にまで膨れ上がったオタク族を支配して30余年。
我々がオタク族としての市民権を要求して、何度踏みにじられたかを思い起こすがいい。
我らコミックマーケット準備会の掲げる、オタク族一人一人の趣味の自由のためのイベントを、神が見捨てる訳は無い。

我らの代表、諸君らが愛してくれた米沢嘉博は死んだ!何故だ!
(肺ガンだったからさ。)
現在での我々の世間認識はやや落着いた。
だが、諸君らはこの状況を対岸の火と見過ごしているのではないのか?
しかし、それは重大な過ちである。
世間では我らオタク族の表現する無数の趣味を蔑み、笑いものにしようとしている。
我々はその愚かしさを、一般人達に教えねばならんのだ。 我らが愛する米やんは、諸君らの甘い考えを目覚めさせるために死んだ!
諸君の盟友も先人達も、世間の無思慮な批判の前に黙殺されていったのだ。
この悲しみも辛さも忘れてはならない!
それを米やんは、死を以って我々に示してくれたのだ!
我々は今、もてる限りの己の趣味への情熱を結集し、一般人達に知らしめて、初めて真の趣味の自由を得ることが出来る!
その趣味の自由こそ、オタクの先人達全てへの最大の慰めとなる。
参加者よ!
悲しみを情熱に変えて、立てよ参加者よ!
我らコミケ参加者が、選ばれた人類であることを忘れないでほしいのだ!
優良種である我らこそが、現代世界を救いうるのである!

ジーク・コミケ!!

応援者の苛烈な思い込みや誤った情報が多分に含まれましたことを、お詫びいたします。

戻りましょうか?