『 Slowtime 』 [ スロウタイム ： ゆっくりとした 時の流れ ] 、しかし、ここに流れるのは力強く確かで、また、勢いに満ちた音楽の数々です。　一音 一音が、紡ぎ上げるように一つの音楽を感じさせてくれ、それは、まるで点描画のように美しい 8トラック。
　 気付けば自分の中で流れている音楽、それがこのアルバム、それがオ・ハーン。　ミニマル調の強い今作ですが、中でも "Lets Move On" に感じる研ぎ澄まされた感覚の、静かな高揚感が良いです。
　そして "Music for three Vibraphones"、暖かさに包まれ、優しくこだまするビブラフォンの音色、しかし、一方でどこか寂しげな情景にも伺えます。　同封のインストラクションに、こう記載されています。
「Music for three Vibraphones is dedicated to the memory of My early mentor Frank Zappa . （中略） I miss You . [ "Music for three Vibraphones" は、始めの師であるフランク・ザッパの追憶に捧げます ] 」 と。　私はこの音楽を聴くのがもっと好きになりました。