マイカ鉱石

 岩石を造る鉱物のひとつで、花崗岩、結晶岩、片麻岩などに多く含まれる。完璧なヘキ開性(結晶にそって割れる性質)を持っている為、薄い層にはがれるのが特徴である。この為俗に「千枚めくり」と言われたり、海岸の砂浜で砂の中にきらきら光る小さな燐片状の雲母をよく見かけるがこれも別名「きらら」と呼ばれる所以である。

 各産業用に使用できる良質の大きな物は、主にインド、ブラジル、カナダやマダガスカルに産する。

 


マイカ鉱山

マイカの採掘

マイカの採掘はいたって非生産的である。鉱床は地下30〜50メートルにあり、坑道の支えや天井の落盤防止は不十分で地下水の湧き出しによる湿気の充満、換気設備の不備による労働条件の悪さが生産を困難にしている。小さな鉱山が多く、従って家族のみで採掘している鉱山が多い。

採掘方法も原始的で削岩機とハンマーとノミがその機具の全てである。マイカ鉱石は壊れやすく傷がつきやすいため削岩機でだいたいの周りの岩石を砕いてから人力でハンマーとノミを使ってその鉱石のみを取り出すというやり方である。

右の写真は2代目社長が若い頃にマイカの採掘を体験した時のものである。


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