「呼びかわす山河」

   ごくろうさん日記


「呼び交わす山河」レポート

通しプログラム 3日間通しプログラム

プログラム見てびっくり、
いつのまに‘オラトリオ’が
‘ホールオペラ’に?
(そんな言葉があったのか?!)
楽譜
4名様サインGET!
楽譜楽譜サイン4名様GET!
佐々木守氏には「K高校出身
で〜す!」とアピール。

密かにねらっていた岩城氏の
サイン今回もGET出来ず・・T_T
楽譜



8/12 「オラトリオの初練習。やっと来た来た楽譜が来た〜。
そんなに歌うところが無いとは言え、リズム、音、ちょいややこしい所有り。
本番とんでもない所で飛び込んでしまいそう。
歌詞は前田綱紀時代に文化が栄えた事を描いているのだが・・・。」



3・4ヶ月遅れの楽譜の仕上がり。
池辺氏は音楽界の井上ひさしのようである。(聞いたところ、もっと上手がいるらしい。)

だが、脚本読むと、「・・・作曲大変だったろうなあ・・」とも思う。
句会に日常会話、本の引用に職業の羅列、見慣れない言葉に目を白黒の団員も。
でもそれぞれ、俳句の出典を調べてきたり、
‘四神(青竜,白虎,朱雀,玄武)’の映像を調べてきたり。
「歌を歌うには、その世界に入り込む努力を」という歴々の指揮者達の教えを
しっかり実践する仲間達であった。(えらい!)

前日リハ
前日リハーサル
リハの前に

9/6 「初めてのホールでの練習。岩城宏之氏登場。
彼は昨年(今年だっけか?)喉頭ガンの手術をして、練習時はインカム付けて、
スピーカー通した声を私たちは聞いている。けっこうスゴイ事だなっ。
合唱もソロも、声楽関係は響きすぎて言葉が全然はっきりしない。
なにもかも満点なホールは存在しないか。」

岩城氏の指示で、合唱部分の歌詞を急きょ電光掲示板に出す事に。
もともと合唱団は、単語の頭の子音を強調して発声する事を言われていたが、出来うる限り
子音を出す事を徹底。特にk,T,S。‘山伏’は‘ぃやまぶし’、火はドイツ語のichのように。
(もう、つばが前に飛ぶぜ・・・。)

9/8 「初めてのオケ合わせ。フルオケでただでさえ大きい音なのに、
歌っているところにトランペットぶつけてくるか〜?!
どんな声あげたって勝てっこないぜ。
(‘加賀野の土’の所、もう必死です。)
オケの方も慣れていないのでリズムが乱れ、こちらも5拍子で入りそこなう・・。
児童合唱も入りがはっきりしない。
『今日はどんな曲は初めてみんなわかった所でおしまい』と
マエストロがおっしゃったので、8時前に終了。」

初めてのオケ合わせはワクワクする。今回、‘まだ誰も聴いた事が無い’曲で、なおさらだ。
ピアノプローベ(オケなし通し練習)でだいたいの感じはつかめるが、それでも期待を
うらぎられる所があって楽しい。例えば『加賀藩細工所』の語りのback、ピアノではしっとりした感じ
だったのに、オケは打楽器がにぎわしく、まるでネイティブアメリカン風(あくまで私が感じたまで)。
私は打楽器をさわっていた事があるので、後から打楽器を見ているのが好き。定番楽器以外に
マリンバ,ビブラフォン,ツリーチャイム、おまけに刀鍛冶のかな床!楽しいったらありゃしない。



9/07 「事務局の方の言い方によりますと、
うちのマエストロ(岩城宏之氏)が狂って、
衣装は着物だと言い出しまして」

合唱団は浴衣,着物着用、わらじや
ぞうり、又ははだしとあいなりました。
子供達は浴衣にはだし(本番は履く)、
芭蕉の門人さんたちは着流し、
プロのソリストさんたちは、かぶり物までして、
殿様、奥方様になります。・・・」

楽屋裏 ↓本番幕間での豊田預玄院様

須夫人は写真撮れなかったが、
鬘がもっと豪華で、「側室と正室の違い
かねえ?!」と、みんなでささやき合う。
1週間でよくそろったもんだ

大谷先生と 「いろんな町人がいるように」
との事で、若衆やら商家の
おかみさんやら、
自分のコンセプトで
衣装を用意している(ハズ)。

←合唱指揮大谷氏の着物
はえらい!
あちこちで話題になったよう
ですが、「大店の放蕩息子」
のノリ、とのこと。
豊田預玄院

8/28「一時からオラトリオの児童合唱
の練習補助。アルトのとりにくい音に
同情する。(わたしらの分は、
もっとややこしい)
・・・」



オラトリオに児童合唱が入る事は、楽譜が
届いてから初めてわかったらしい。
もりのみやこ少年少女合唱団は「カルメン」
出演でそれどころじゃない。
それで突然、朝日サマーコンサートを終えて、
羽田健太郎との共演をひかえたエンジェル
コーラスにおはちが回ってきたようだ。
指導者の心労は大変なものだったが、
おかげさまで親子で同じ舞台に。
家族のチケット代の出費が痛かったが。
音取りのお手伝いをしたおかげで、
今となっては「おっしょーがつ〜は〜」の
児童アルトのメロディばかりが頭に浮かぶ。


娘と
エンジェルコーラスは、もともとウィーン
少年合唱団の金沢公演で一緒に歌う
ために、北陸朝日放送が集めた児童
合唱団だ
。最初のメンバーはオーディ
ションで集められた精鋭だったが、今は
そうでもない。現在は、夏休みにある
「朝日親子サマーコンサート」に出演
する季節限定の合唱団になっている。

指導者のおふたりが知り合いである事と
季節限定という事で、娘を小2から参加
させている。今回の歌は、わらべうたらしく、地声的な発声で歌っていたが、普段は
キレイな頭声発声。「ほれ歌ってみ」と
林光の「森は生きている」などを歌わせる
と、普段モー娘を地声で歌っている娘は、
ガラッと頭声に変わる。(おみごと!)

今年はやたら出演の機会が多くなったが
プログラムに、「クリスマスコンサートに
出演が決まっている」との記述が?!
うっそー、そんなの保護者は聞いとらん。


池辺さんと 壇さんと

打ち上げ
池辺氏と。サインばかりか、
「親子で出ました〜!」とアピールして
写真を撮らせていただく。
すんごくうれしそうに「親子で出たんだって」と、
隣の佐々木氏に話しかけていらっしゃった。


壇さんは、公演終了から
打ち上げが終わるまで、
ず〜っと、サイン責めだった。
それもずっと笑顔を絶やさず。
さすがです!(後光がさしてる?!)
合唱団打ち上げまでいらっしゃるという
話もあったが、ボツ。疲れたろうなあ。
花束 ホントは舞台で子供達がソリストに贈呈
するハズだった花束。
「え、私がもらっていいの?」
とおっしゃる壇さん。謙虚な方です。

壇さんの落ちついた語りが、残念な事に
よく聞こえなかったそうだ。
リハーサルの時点でもっとなんとか
工夫出来なかったものか。



9/16 「‘呼びかわす山河’無事終わりました。
(いくつか事故はあったと思われるが、)なんとか歌いきりました。
門人の皆様のソロは、声だしで聴けませんでしたが、よかった、と聞きました。」

私のななめうしろからは、大谷センセの声がバンバン飛んできてました・・・ハハ。

翌日、よく演奏会に来てくれる母に電話して聞いてみると、
合唱団の声よくわかったよ。プログラムを先に読んでおけば、もっとわかったかもしれん。
やけど、一人でうたっとる女の人の声、全然わからんだ・・・。」
う〜ん、このホールは合唱はOKなのか。とにかく苦労が実ってよかったよかった。


ところがところが、9/20のモーツアルト「戴冠ミサ」、期待を裏切られた。
バンベルグ交響楽団合唱団の男声、オケにとけ込みすぎて、言葉が聞こえてこない。
キリエ,グローリアまでは何いってるか、聞き取れた。にぎやかなクレドになったら、
もうまったく歌詞が聞き取れない。
同じく聴きに来ていた団員もそう思ったとか。

これはいったいどうした事か。

そのホールで歌を聴かせるテクニックは、歌詞の言語のネイティブスピーカー
かそうでないかは、まあ〜ったく関係なさそうである。
3月には、我々はこのホールでモーツアルトのレクイエムを歌う。
とても不安だが、それまでに出来る事、何かあるはず。

(2001 9/22)