グリーンウッドハーモニー 2005.07.09

第16回定期演奏会


  今年のプログラムの表紙は、ライプツィヒの聖トーマス
 教会のバッハ像です。昨年のバッハ演奏旅行にはウッ
 ドから6名参加しましたので(^o^)。(慰安旅行だったとい
 う声も・・・うっ)

  ウッドは最近県外組が多くなり、横浜,東京,大阪と、
 遠距離もいとわず参加してくれてます。今回は、東京の 
 合唱団コールカロスから、3名お手伝いに来て下さい 
 ました。ありがとうございましたぁ!

  それと、今年もウチのムスメ(中3受験生)が参加。
 他にも、受付など裏方で団員のムスメムスコ達総動員
 で、今回の演奏会が運営されました。家族に感謝!!


 1st.
 J.S.Bach カンタータ71番「神は私の王」
             オルガン・指揮:清水 史津 

 1.Gott ist mein Konig
 2.Ich bin nun achtzig Jahr
 3.Dein Alter sei wie deine Jugend
 4.Tag und Nacht
 5.Durch machtige Kraft
 6.Du wollest dem Feinde nicht geben
 7.Das neue Regiment
  
  BWV71は、1707年から1708年の間バッハがミュールハウゼン
 の聖ブラジウス教会のオルガニストを務めていた頃に作曲され
 ました。そのミュールハウゼン市参事の交代式で演奏されたも
 のです。外向けの儀式であったため、トランペットや打楽器で
 なかなか華やかな曲です。歌詞も、‘あなたは国境を定められ
 た’とか‘強き力によりてあなたが私達の国境を守り’など、その
 他のバッハのカンタータの雰囲気と違います。終曲では皇帝ヨ
 ゼフの統治の多幸を祈ってますし(言い方によってはおべっか
 使っている?)。ま、それはおいといて、気分が高揚する感じの
 曲でした。

  苦戦したのは6曲目、「これってバッハ?」と思うくらい、今まで
 歌ってきた曲とがらりと雰囲気が違うので、えらく戸惑いました。
 ‘雉鳩の魂を敵に渡してはいけない’と言う歌詞ですが、鳩の鳴
 き声を表わしたソプラノと伴奏のトリルが、(うまくいけば)とても
 キュート。結果は・・・そこそこ?!
  おととしからバッハは弾き振りになっていますが、よほど聴き合
 っていないとアンサンブルが難しい。そろって出る出だしが少々
 ズレたくらいで、本番は事故らなかった・・よかったよかった(^_^;)。
 
 2nd.
 谷川 雁 作詞  新実 徳英 作曲
            「ぶどう摘み」より
         指揮:石田 文生 伴奏:岩田 典子

 1.ぶどう摘み
 2.夜と昼
 3.あした生まれる(「白いうた 青いうた 3」より)
 4.なぎさ道
 5.小さな法螺
 6.卒業
  
  十代のための二部合唱集「白いうた 青いうた」は、新実さんと
 谷川さんの往復書簡という形で出来上がりました。新実さんが
 作った曲を送ると、谷川さんがそれに触発された言葉を曲に重
 ね、谷川さんが亡くなって途切れるまでに、53曲になりました。
 「ぶどう摘み」は、その中から8曲、混声合唱として編曲された曲
 集です。(女声・男声・混声・児童と、よりどりみどり〜♪)
 
  曲が先・詞が後、と最近の歌謡曲もこの形が多いですが、詞に
 脈絡がないもの、意味がわからないものばかり。どうして‘しかく
 な露’なんだか、‘天山北路の砂降るハナミズキ’なんだか、考え
 込むと混乱するだけ。要はフィーリングなのです。最後の‘卒業’
 は数年前から何度も歌っている曲ですが、これほどわけのわか
 らない詞はありません。だけど、ホントに好きなのです。
 
 3rd.
 立原道造 作詞 林 光 作曲 
           「花と鳥と木々の歌」

         指揮:石田 文生 伴奏:清水 史津

 1.ひとり林に・・
 2.鳥啼くときに
 3.甘たるく感傷的な歌
 4.眞冬のかたみに
 5.淺き春に寄せて
  
  昭和初期の叙情詩人,立原道造(1914〜1939)の「優しき歌T」
 より、5つの詩に林 光氏が作曲したものです。建築家でもあった
 立原道造は、病気のためわずか23歳で亡くなりました。その死の
 前年、病気療養中に詩集「優しき歌」が構想されています。彼の
 生涯は短いものでしたが、残された詩には何人もの作曲家が取
 り組み、多くの合唱団が歌い継いでいます。

  生きる喜びを歌った「ひとり林に・・」から、愛する人との別れを
 経て、ひとり季節の移ろいから取り残される孤独を歌う「淺き春
 に寄せて」まで、どの和音もどのユニゾンも、決しておそろかに
 出来ない音ばかりで、苦戦に苦戦をしいられました。1年かけて
 練習してきましたが、本当に勉強になりました。

  勉強と言えば、受験生であるムスメの第1回の実力テストに、
 「ひとり林に・・」が出題されていてびっくり。本番の日に楽屋で
 みんなに問題のコピーを配ってやってもらいました(鬼)。
 (満点でなくとも、舞台に上がりましたが・・・爆)

  (問7)この詩で作者が表わそうとしたものを1つ選び、記号で答えなさい。
     ア。生きていることの喜び。
     イ。孤独であるこのと悲しみ。
     ウ、遠い外国に対するあこがれ。
  
  
 4th.
 Song〜 林 光, 萩 京子の作品から
         指揮:石田 文生 伴奏:岩田 典子

 1.「鼠たちのカンタータ」より 見えない月
 2.暗い柳の木立のかげ
 3.ギョウザの夢
 4.「朝のパン」より 花
 5.告別
 6.出発

  毎年、第4ステージはグリーンウッドが歌い継いで来た曲を集め
 ています。演奏会の中で、一番ウチの合唱団くさいステージとも。
  え、去年とそんなに変わらないんじゃ、って?そう言うアナタは
 ウッドのマニアかも・・(爆)。正直、今年は「花と鳥と・・」にずいぶ
 んエネルギーを使いましたので(^_^;)。この2年間で新しいメニュー
 は「告別」だけかも。林 光作曲で、原詞はエドウィン・カストロだっ
 たりします。‘苦しみ’への‘告別’なのですが、世界にはまだまだ
 私達が想像もつかない苦しみをかかえた人々がいるのです。
 
  1曲目の「見えない月」は、一昨年寺嶋陸也先生の伴奏で歌い
 ましたが、今年はパーカッションを入れて。伴奏の岩田さんはパ
 ーカッションアンサンブル「ASOBI」に参加していますが、指導の
 小幡 亨先生の助言も得て、アフリカの太鼓‘ジャンベ’をお借り
 しました。いい音するんですよ〜。ジンバブエのもので、内戦で
 新しい楽器が取り寄せなくなったと聞いて、またびっくり。一刻も
 早く彼の地に平和が訪れますように。
 
 アンコール
     寺嶋陸也の作品から
         指揮:石田 文生 伴奏:清水 史津

 石森 延男作詞 下総皖一作曲 寺嶋陸也編曲
  「野菊」
 鈴木 敏史作詞 寺嶋陸也作曲
  「星の美しい村」
  ナゼか、歌詞カードにアンコールを既に印刷してあります(^_^;)。
 アンコールと言えども、イヤと言うほど練習しているのです。寺嶋
 先生の曲は聞くとなにげなさそうでも油断がならない・・・、でもとっ
 ても美しい。本番では苦労が実って、出来が良かったようです。
 「アンコールが一番よかった」と言われると、また複雑ですが(^_-)。


 今回、カメラの調子が悪く、
 写真がほぼ全滅。仕方なく
 地元北○新聞に載った写
 真をデータで送ってもらい、
 CDラベルに使いました。
 (写真はHPに使えないので
 これならいいでしょ、と)
 CDは私が製作。音が割れ
 たり、全曲入らなかったり
 と、本当にしんどかった・・。
 いい勉強になりました。
 
 7/4に、NHK金沢放送局の夕方の地元情報
 番組中の‘伝言板’に出演、コナーシャルし
 てまいりました。3分ほどでしたが、結構しっ
 かりコマーシャルできました。スタジオ内で
 はなく、放送局玄関ホールからの生放送で
 ちょっとがっかり。朝のうちに録画予約して
 出たのに、失敗・・・(T_T)