グリーンウッド
   ハーモニー
第14回定期演奏会

寺嶋陸也氏を迎えて

2003.06.07(土)
金沢市アートホール


5/23、寺嶋先生を迎えての2回目の練習、とても本番2週間前を思えない出来だった。
「二月から十一月への愛の歌」は、まだ音が取れていない所がある!出そびれる!
おまけにこの日にようやく林光の演奏曲が確定!!

今年ほどせっぱ詰まった思いをした事は無い。(「いつもそうだ」とも言われてますが、更に)
都合で歌えるメンバーがどんどん減っていくのも気持ち的に辛かった。
でも、私たちは歌いたい!表現したい!!歌わねば!!!
幸い、遠方からお手伝いに駆けつけて下さる仲間があった。
(吉岡さん、中嶋さん、ありがとうございました!そして畑中君、どうもっ!)
前日10時までの練習、本番直前40分前までのリハ、やるところまでやったね!!


 1st.ステージ
 J.S.BACH カンタータ131番
   「深き淵より 主よ われ汝に呼ばわる」
                    より1,5番

     指揮 オルガン伴奏 清水史津


この作品はずっと以前に、東京混声の常任指揮者八尋和美氏の指導のもとで取り組みました。
(が、経験者はほんの5・6人・・・。やっていないのとたいして変わらなかったです。)
全部で5曲あり、たいへんすばらしい曲ですが、今回最初と終わりの合唱のみの演奏になりました。
(時間がなかった・・・爆)



 2nd.ステージ
 谷川俊太郎作詞 寺嶋陸也作曲
     「二月から十一月への愛のうた」

    指揮 石田文生  ピアノ 寺嶋陸也


今回の演奏会のほとんどのエネルギーがこの10曲にかけられた、と言って良いかと。
千葉大学合唱団の委嘱作品として2001年に作曲され、日本海側では初演です。(たぶん)

最初に出会ったのはアカペラの「九月のうた」でした。
「ステキな曲だな〜、三善先生のより取りやすいかも?」などとお気楽に思っていた我ら。
オバカだった・・・・。最後の最後まで苦しんだ。
ある者は音程の難しさに、ある者は詞の深さに、ズブズブとどつぼにはまってしまった。

10曲のうちこの曲だけが、合唱仲間の田畑政治氏の追悼に、2年早く作曲されています。
・・・あなたに伝えることができるのなら・・・
大切なひとを亡くした経験のあるものの心に、深く深くしみわたっていきます。

「九月のうた」だけでなく、六月,七月・・・と難関はいくつも。
あまりに難しくて、放り出したい気持ちにならなかったー、と言えばウソになるかも。
でも、ひとつひとつが、生きて悩んで、そして歌っている我らの‘同世代の歌’でした。
「十一月のうた」を歌い終わった時、なんだかとっても泣き出したいような・・・泣かなかったケド(笑)。
実に苦しんだ曲集でしたが、本当に出会えてよかった!と思っています。
(正直、あと一ヶ月ほしかった気が・・・・激爆)


 3rd.ステージ
    林 光作曲 『ソング』より
  指揮 石田文生 ピアノ 寺嶋陸也

  「見えない月」「動物園」「ねがい」
  「うた」「欠陥」「歩くうた」
  「森は生きている」

  寺嶋陸也作曲 「子守歌」(アンコール)


グリーンウッドハーモニーは、林 光氏の作品を毎年何か歌ってきました。
今回初めての「見えない月」以外は、どれもかつて取り組んできた曲ばかりです。
お客様のなかには、それを楽しみになさってらっしゃる方もおり、気合いも入ります。
おまけに今回、林 光氏の‘代弁者’たる寺嶋陸也さんのピアノ!!歌う我々もワクワクでした。
なかでも「ねがい」のピアノのアドリブ、本番初めて飛び出し、唖然として聴いておりました。
もう、かっこよすぎ〜〜!!





打ち上げ風景


楽譜表紙にいただいた、寺嶋先生のサイン

↑副指揮 中川

↓副指揮 清水
 打ち上げ
  @APAホテル金沢駅前14階「アルカンシェル」

シースルーな(?!)ピアノがあり、ゼイタクにも
清水さんと寺嶋先生の伴奏で大声で歌って会を
締めたのでありました。

指揮 石田
 乾杯!!

ビールがうまかったぜい!
寺嶋先生を囲んで・・・

それぞれが自分のカメラで写してもらうものだから、寺嶋先生は真ん中で固まっていらしゃったのでありました。


二次会で、石田さんから寺嶋先生の若い頃(20数年前?)の写真を見せてもらいました。
いや〜、物静かな文学青年風!今とあんまり変わらない!
先生は熱い心を秘めて静かに‘万年青年’してらっしゃるようで。