ウントダウンコンサート2001〜2002 
                          12/31(〜1/01)
in石川県立音楽堂コンサートホール


      
カウントダウン特別合唱団                  指揮 榊原 栄  マイケル・G・モーガン
            ヴェルディ 「アンヴィル・コーラス」「行け、我が思いよ、金色の翼に乗って」
            ビゼー   「闘牛士の歌」
            プッチーニ 「ハミングコーラス」   etc.


出るよりも観るコンサートだったかもしれない・・。

大晦日の晩に、そうそう出られない・・・・そんな団員ばかりだったものだから(もちろん私も)、
事務局は合唱団集めに大変苦労し、3つ(いや、それ以上)の合唱団の寄せ集めに。

テナーがいつも以上に少なく、アルトはやっぱりテナーのお手伝い。
いつもは存在する練習中に注意を呼びかけたり、本番の並びを決めるパートリーダーがいない。
アンコールのシュトラウスの「シャンペンの歌」、せっかくあの早口のドイツ語をマスターしたのに、
ソリストへの連絡不足で、前日突然日本語歌詞になった。(一体あの練習は何だったの!)
・・・それでもなんとか形になったのは、合唱指揮の大谷氏の尽力と、歌い手としての団員の意地だったと思う。
時間があれば、もっと言葉を歌い込めるのに、・・・それを思うとちょっと残念。
ナブッコやトロヴァトーレのあらすじと歌詞を廻し読みしたのは、本番前の楽屋だったもんなあ。

主催の北國新聞社は、また今年もやりたいらしいが、団員は・・・ひょえ〜です。
大晦日に約8時間の拘束は、あまりに長すぎるって。



第2部、舞台に上がるとプ〜ンとおそばのダシのにおいがただよっている。
開演前と休憩時に軽食がふるまわれているのだ。(おそばが食べたい!なのに全然残されていなかった・・涙)
既に12分遅れだったらしく、休憩時間を縮め、司会の言葉もはしょり、ヴェルディの2曲。
モーガン氏の指揮は、結構速度の変化があって大変だったが、気持ちよく歌えました。

派手にカウントダウンが終わると、その拍手もやまないうちに「闘牛士の歌」(榊原 栄指揮)。
「カルメン」の舞台ですっかり金沢でおなじみになったシヴィル・ロヴィリィの登場で、会場は酔いしれました。
本来ソリストが歌う最後のかけあいが合唱団員に振られました。
カルメンの部分はアルト5人がかり(!)。緊張しましたが楽しかったです。

その後の続く3曲は舞台の上で聴きました。
「舞台の上で寝てしまいそ〜!」、とみんな心配していましたが、なんとか目は開いていました。
(目を開けながら意識が飛んでいた、なんて言う方もいましたが。)
司会の宮谷理香さんのショパンのピアノ協奏曲第1番第1楽章、
このコンサートの中では一番長い曲でしたが(寝た人がいたかも)、なかなか素晴らしい出来でした。
ゲネプロで派手にミスタッチがあったためか、出演前の司会をひかえての本番でした。
もうちょっとゆっくりめに歌ってほしい所もあったように思いますが、せわしないあのコンサートでは無理ですな。

再びモーガン指揮で、プッチーニ「ハミングコーラス」。
「蝶々夫人」に参加していたので、あのときの天沼裕子氏のコワ〜イ練習を思い出す曲。
実際もんだい、ピッチが下がりやすいので、歌の出来が一番心配な曲だったのだが、まあなんとかなったか。

最後の曲、ゲストの米良美一氏のオッフェンバック「ああ、なんていうお食事(よっぱらいの歌)」が。
もう感動モノでした。
ワインの瓶とグラスを持って舞台に。
会場のお客さんと乾杯をした後、モーガン氏にグラスを、自分は瓶でラッパ飲み!
大喝采でした。(役者なのか、ホントにのんべなだけなのか・・)
歌の方、もう名人技 !
楽屋モニターで「アメイジング・グレース」と「もののけ姫」を聴きましたが、
マイクを持たないで歌ったこの曲のほうが、はるかに出来は良かったと思います。
(もののけ姫は、少し下ずる感じがして、「えっ?」と思ったので。)

アンコール2曲を歌い終わってもうヘロヘロでした。
普段あまり歌えないオペラの合唱曲を歌え、カウントダウンの雰囲気に酔えたのはいいのですが・・・。



マイケル・G・モーガン氏サイン    →米良美一氏

マイケル・G・
     モーガン氏
米良美一氏サイン

鏡割り
開演前の鏡割り風景です。一杯だけ飲んだ。

米良さん&ピースサイン
「撮っていいですか〜」の声に
気さくにピースサインの米良さん。