安らぎ 〜恋人へのワンステップ〜
「私行って来るね」
「留守頼んだぞ」
「あぁ わかったよーおふくろ達はゆっくりしておいでよ」
みんなは八神家をあとにした。
太一以外は。
それは三日前
「私 福引きで旅行に当たったのよ。」
「へー行って来なよ」
太一の一言で家族が静まり返った
しーーーーーーーん
「太一っ あんたって子は」
「あっそうじゃなくて 俺その日サッカーの公式試合の日でさ イヤー残念」
「じゃあ ヒカリは」
「私は・・・・・」
その日はデジタルワールドに行かなければならない。
でも そんなこと言えない。
「ちょっと 用事が」
太一がぼそっと言った
「お前 その日、行くんだろ」
「うん」
「まあ いいわ、たまにはお父さんといくのもいいしね」
まあ そう言うことだ。
でも太一の試合は明日なのでのんびりしているのである。
ゴーンゴーン
「あーもう12時か」
ご飯のしたくでもしようとしたとき。
フッ
ガラガラガション
目眩? 俺がめまいを起こすなんて珍しいな
嫌な予感
プル プルルルル
電話?
変なタイミングだぜ
「はい 八神です。」
「あっ 太一 私、空」
「あ 空、どうした」
「さっきから、変な人がうろついてるの。今日と明日はお母さんも居ないし。」
「分かった すぐ行く」
俺は走った、無我夢中で 何かはまだ分からないけど熱いものがこみあげてゆく、空のことを
考えるといつもそうだ。
「空・・・・・・・・・・」
ハーハー
息が切れた そりゃそうだ。自分ちから走りずめだったから
コンコン
いつもは使わない、ドアのノック
「たいち?」
「俺だ」
ドアの向こうに聞き慣れた声がした。
「早かったわね」
「ああ 家から走ってきたからな」
「ふふ 有り難うv」
その時の空の笑顔は太陽のようにまぶしかったという
「まあ 太一上がってよ」
「それじゃあ お邪魔します」
太一はリビングに入った。
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「良かったぁ 来てくれて有り難う」
「そういえば 怪しいヤツは?」
「・・・・・・・。」
空は黙ってしまった。
「あのあたりかなあ さっきからこっちを見ているの」
「そうか あいつらとっちめてやるぜ」
「駄目!」
空はこっちをみて太一を止めようとした。
「あの人 銃を持っているのよ 危ないわ、警察を呼んだからそれまで一緒にいて」
「・・・・・(///)」
太一は空に抱きしめられて真っ赤になる
「心細かったの・・・警察に電話したから大丈夫だって思うんだけど。」
それから2時間前のことを空は語った
空はそのころ、母も居ないので家のカギをかけテニスの練習へ行くところだった。
「お穣ちゃん、ここ君の家?」
「あ そうですけど」
「君・・・・・悪いことはいわない。ここの金全部よこせ」
その強盗は空に銃を打ち付けた。
「えっ ハイだから殺さないで」
その一言を言った後家に飛び込み太一に電話を掛けたのである。
「空・・・・・?」
スルスル
「空!空!」
空はそれを言ったあと倒れた。
「フウフウ」
「凄い熱じゃないか・・・・これで練習にいくつもりだったのか」
「大事な試合・・・・控えてるから・・・・」
辛そうな空を見ているとこっちまで辛くなる。
ほっておけない
この気持ち・・・・・
友達
ううん、それでは無い
じゃあ 家族?
似ているけど何か違う
じゃあ
”恋”
分からない・・・・でも一番近い気がする
フッ
まためまいか、警察もそろそろ来そうだし、こいつをベッドまで運ぶか。
「よいしょ」
「ちょ・・・ちょっと太一(///)」
恥ずかしいのかジタバタする。
「大丈夫、こうみえても力あるから」
「・・・・・そう(///)」
バン
「おい お前ら察よんだな」
強盗が手荒に空の家に入ってくる
ピーポーピーポー
「ああ 呼んださ」
空を抱えたまま俺は言った
「命はねぇぞ・・・・・ぐはっ」
太一のキックがクリティカルヒットした
「喋りすぎはよくないぜ」
「ちくしょー」
強盗は倒れた。
俺は空をベッドに寝かせてから、強盗を警察に渡した。
コンコン
「ハーイ 入って良いわよ」
「おかゆ 作ってみたんだけど、食べれるか」
「うん 有り難うv」
にこ
なんだか、さっきへんなこと考えたからかな。空の顔がまともに見れない。
「じゃあ 俺はこれで」
少し良くなってきたし強盗も捕まったことだし俺はこれで
「まって!!」
「ん なんだ」
「もう少しここにいて(///)」
「えっ(///)」
「好きなの、お願い一緒にいて」
俺はビックリしてしまった。空の好きな人が俺?
違うと思ってた。丈とかヤマトとか違う人だと思っていた
じゃあ俺の好きな人って
『決まっているじゃん』
どこからか聞こえてきた。
『誰かを守りたい』
それだけでいいじゃんか
俺は空を守りたい!
これが恋なのか
「ごめん 迷惑よね」
なんか申し訳なさそうに空が言った
「そんなことないぜ 俺も空が好きなんだから」
「じゃあ 一緒に居てくれる」
「あぁ」
それから俺達はいろいろ喋った。
その時間は安らいでいた。
《私たちずっと 恋人同士だよね》
《ああ 俺ずっと空のこと好きだから》
終わり
作者の感想
休日の太空です。
いまいちラブじゃない、空が素直すぎる・・・・。ま いいかたまには。
実は、まだ続きます。怪しくないよ。だって私の年齢13だもの。18禁とか無理だし、
見れないし、こんどはヒカリも出てきます。 さて入り口は何処でしょう。