"手品"とその種明かし
「緋色の研究」で口にしたあまりにも有名な台詞「アフガニスタンにおられましたね」。他にどのような"手品"があるのだろう?それを探ります。
「冒険」
「赤毛連盟」
- フリーメイスンの会員・・・・服装が何となくきちんとしている
- 手仕事・・・・・・・・・・・左手より右手の方が大きい。
- 中国・・・・・・・・・・・・入れ墨、時計鎖に中国のコイン。
- たくさんの書き物・・・・・・右の袖口が五インチほどてかてか光っている。肘の机に当たる所にすべすべした継ぎが当たっている。
「花婿失踪事件」
- 慌てて飛びだした・・・・・・履いている靴が左右微妙に違うこと。靴のボタンがろくにはめていなかった。
- 家を出る直前に手紙を書いた・手袋にも人差し指にもインクが付いていた。
- タイピスト・・・・・・・・・手首の上の二本の筋。(机でこすれる)
- 近眼・・・・・・・・・・・・鼻眼鏡をかけるとできる窪み。
「ボスコム谷の謎」
- ワトソンの寝室の右側に窓・・ワトソンの髭の剃り方は左側に行くに従いぞんざいになる。
「唇のねじれた男」
- 手紙・・・・・・・・・・・・自然に乾いた物と吸取紙を使った灰色の文字が混合している点。
「青いガーネット」
- 知識が豊富・・・・・・・・・大きな頭:知識の大きさは頭の容積とは関係ない。
- 裕福だったが落ちぶれた・三年前の流行の帽子
- 慎重だったがいい加減・・・・帽子の止め具は最初からついていなくて、止め具を別に注文したが、そのゴムが切れてしまっても面倒になって取り替えていない。
- 散髪に行った・・・・・・・・床屋の鋏で切った短い髪。
- ライムクリーム・・・・・・・↑の毛はライムクリームを使っている。
- 自尊心・・・・・・・・・・・フェルトに染みがついたらインクを塗って隠そうとしている
- 奥さんの愛情・・・・・・・・数週間、埃が溜っている
- ガス管を引いていない・・・・獣脂の染みがついていた。
「まだらの紐」
- 汽車・・・・・・・・・・・・切符の半券
- 二輪馬車を長時間乗っていた・左腕に泥のはね。
「帰還」
「空家の冒険」
- 愛書家・・・「樹木崇拝の起源」
「ノーウッドの建築業者」
- 独身・・・・・・・・・・・・服装が何となくきちんとしている
- 弁護士・・・・・・・・・・・法律関係の書類
- フリーメイスンの会員・・・・時計の飾り?
- ぜんそく持ち・・・・・・・・荒い息遣い
「踊る人形」
- ワトソンは南アフリカの株に投資する気がない・・・・
1.左手、人差し指にチョークがついていた。
2.そのチョークは彼がビリヤードをした時のキューの滑り止め。
3.彼はサーストン以外の人とビリヤードはしない。
4.彼は1カ月前に「サーストンが南アフリカの資産にあと1カ月で期限が切れる買い付けの選択権を持っていて私に一口乗せたがってる」という話をした。
5.小切手はホームズが管理していて「鍵を貸せ」と言わなかった。
- ドアと窓の両方が開いていたのはわずかな時間・・・蝋燭の蝋があまり垂れていない
「金縁の鼻眼鏡」
- 女性・・・華奢な作り
- 上品で立派な身なり・・・メッキではなく純金でできている
- 鼻の肉が厚い・・・鼻にかかる金具が非常に広い
- 目が鼻に寄っている・・・ホームズの顔は細長い方だが眼鏡の近くにすら目が来ない。
- しわ・・・凹レンズ
- 眼鏡屋へ2度いっている・・・小さなコルクが入っている。その片方が色褪せて磨り減っているのにもう一方は新品。両方とも同じコルク。古いのはつけてから2、3か月しか立ってない。
「最後の挨拶」
「ボール箱」
- ワトソンが国と国との解決手段に戦争を用いるのは実に愚かなことだと考えた。・・・
1.ゴードン将軍に目を向け、ぽかんとしていた顔つきが変わったので物思いに耽ったなと思った
2.目線が本棚の上の奴隷解放論者のピッチャーに向けられた。
3.ちらりと顔を上げた。なぜならゴードン将軍の隣に彼の肖像をおいたら空白を埋めるのにちょうどいいしゴードン将軍との釣合も取れると考えたからだ。
4.ピッチャーの顔をじっと見つめた。彼の生涯を思い出している。南北戦争の時果たした役割を考えるだろう。なぜなら彼がイギリスにいた時、酷い仕打ちを受けたことに体してワトソンは酷く腹を立てていた。
5.肖像から目を離したので南北戦争のことを考え出したことが解った。
5'.目を輝かせ両手を握り締めてるので南北両軍が見せた勇敢な戦いぶりに思いを馳せているに違いない。
6.悲しそうな表情になって首を横に振った。戦争の哀れさや恐ろしさ、人の命が無駄になることを考えた。
7.手をそっと古傷の方に動かして、口元に微かな笑いを浮かべたので国と国との解決手段に戦争を用いるのは実に愚かなことだと考えた。
「F=カーファクスの失踪」
- 誰かと一緒に馬車に乗った・・・泥
- トルコ風呂に行った・・・ワトソンの靴の結び方
「事件簿」
「三人ガリデブ」
- イギリス暮らしが長い・・・服装(コートの裁ち方、靴の爪先)
「白面の兵士」
- 南アフリカ・・・日焼けの度合い
ハンカチ。
- ミドルセックス連隊・・・短い顎髭。
乗馬用の服。
名刺に書いてあった住む場所
参考文献
- 借成社 「シャーロック・ホームズの帰還」アーサー・コナン・ドイル著
- 借成社 「シャーロック・ホームズの冒険」アーサー・コナン・ドイル著
- 借成社 「シャーロック・ホームズの事件簿」アーサー・コナン・ドイル著