お世話はなにをすればいいの
鳥は習慣性を好み、変化のない、いつもと同じ一日が好きな生き物です。そんな鳥のお世話について少し書いてみました。ここには、毎日・一週間に一度・ひとつきに一度最低限してあげるべきことや、病気の早期発見をするための体重測定などについても書いてあります。思いつくままに書きましたので、随時書き足すつもりです。
毎日これだけはしてあげましょう
毎日してあげたいことは、ご飯の交換、水の交換、青菜の交換、かごの下に敷いた紙の交換、体重測定などです。

ご飯の交は、毎日しましょう。餌入れには一日分のご飯を入れましょう、ただし余裕を持たせてください。特に冬など、部屋の中が20度前後の場合には、体温を保つためでしょうか、とてもよく食べますから。餌入れいっぱいにご飯をいれるのはあまり関心しません、餌が古くなりますし、鳥がうんちをしたり水が飛んだり、不潔になりがちです。一日分を餌入れに入れておけば鳥が一日にどれぐらいご飯を食べたのか分かりますので鳥の体調を間接的に推測することができます。いつもより食べた量が少なければ、体調が悪いのかな?と思えます。ご飯は毎日決まった時間に交換しましょう。

水の交換もご飯と同じです。一日に最低一回は換えましょう。朝夕2回交換するのがふつうです。夏場はもっと頻繁に換えてあげてもいいでしょうね。ビタミン剤を水に入れるときは注意してください。特にネクトンなどのビタミン剤で、アミノ酸が含まれているものですと、水の汚れる早さが早くなります。すぐに濁ってきて、水が汚くなります。夏場は気を付けてあげたいものですね。

青菜の交換、青菜に関しては、毎日食べさせるとおっしゃる先生と、3日ぐらいに一度でいいとおっしゃる先生とに分かれますが、私は毎日ケージの中に取り付けています。毎日食べてくれなくても、食べたい時に食べれないのはかわいそうですから。鳥の好きなようにできるように、青菜は毎日ケージに取り付けてあげましょう。食べなくても食べても、毎日取り替えてあげましょう。

かごの下に敷いた紙の交換はできれば毎日しましょう。一日にするうんちの個数は、どれだけ食べたかによって決まりますから、一日の調子を間接的に判断できます。一日のうんちが30個を下回ると、調子がおちている事が多いのだとか、私がお世話になっている多摩バードクリニックの先生も、一日のうんちが15個以下だと、すぐにつれてきてください。とおっしゃっていました。下に敷く紙はできれば、白いキッチンペーパーのようなものを使いましょう。うんちの色がよく分かりますし、うんちと一緒に体の外にでてくる水分の量もだいたい分かります。
体重測定は毎日だいたい同じ時間にするといいでしょう。鳥は病気を隠します。嘘食べもします。体重を測ると、病気を早期に見つけられるかもしれません。かわいい鳥たちの健康のバロメーターです。毎日測ってあげましょう。私は、朝起きた時と夜寝る前に測ります。最初はいやがって体重計に乗らないでしょう。好物を置いてあげるとそれにつられて乗ってきます。慣れさせるのには時間がかかりますが、きっといい子になって測りに乗ってくれると思います。
モデル:あい様御愛鳥 せい様
体重測定をするのに使うはかりは、デジタルのキッチン測りが便利です。ゼロ調節ができるものをおすすめします。写真のせいちゃんのようにおりこうにしてくれるといいのですが、なかなか怖がって乗ってくれないときは、小さなキャリーに入れて、キャリーごと測りましょう。あとでキャリーの重さだけを測って、差し引きすれば簡単です。
だいたい一週間に一度してあげましょう
一週間に一度はしてあげたいことは、水入れのお掃除、ボレー粉などの副食品を取り替える、などです。

水入れのお掃除は使い古しの歯ブラシなどを使って、隅の汚れを丁寧にとりましょう。陶器製の水入れであれば、水垢もつきにくいのですが、プラスチックの餌入れを水入れにしている場合や、サイフォン式の水入れを使っている場合には、水垢がつきやすいので、丁寧に取り去ってください。泡の立つような物で洗う必要はありませんが、暖かいぐらいの低い温度のお湯で洗うと、水垢も取れやすいでしょう。陶器製の水入れを使っている場合には、一緒に熱湯消毒をしてあげましょう。ご飯入れや、ボレー粉などをいれる小さな容器も一週間に一度は洗ってあげましょう。

ボレー粉などの副食品は一週間に一度ぐらいは取り替えて、新しい物にしてあげましょう。普段の生活をしている場合には、ボレー粉などはあまり食べません。あまり食べないから、ではなくて、食べたいときに新しい物を食べてもらえるように準備してあげましょう。特別好きな子もいるかもしれませんが、ボレー粉やカットルボンなどは目で見えるほど少なくなったりしません。カットルボンなどは、うんちまみれになって不潔にはなっても、姿に変化があまりみられないと思います。面倒くさがらないで、もったいないともお考えにならないで、彼らはかごの鳥なのです、自分で好きな物を好きなだけ食べる生活ができない子たちです。わたしたちは、せめて彼らがいつでも好きなだけ新しい物が食べられるようにしてあげましょう。
ひとつきに一度してあげたいこと
ひとつきも経つと、かごが汚れます。止まり木や、ふんきり網など、かなり汚れると思います。普通鳥はあまりにおいがしませんが、さすがに長い間放っておくと汚くなって異臭がします。鳥もかわいそうです。ひとつきに一度は、止まり木、ふんきりあみ、おもちゃなどを外して、かごを洗ってあげましょう。お湯でなくてもいいです、泡の立つものを使わなくても大丈夫です。たわしでごしごし洗って、できれば天日で乾かしてあげましょう。止まり木、ふんきり網もごしごし洗って、汚れを落としましょう。うんちで以外に汚れている物です。木製の止まり木や、編んであるひものようなおもちゃなど、ひとつきに一度は熱湯をかけて消毒してあげまよう。プラスチック製のものは、熱湯をかけると変形したり、においがでたりして、使い物にならなくなる可能性がありますから、熱湯をかけてはいけません。かといって、除菌用のアルコールをスプレーするのもいかがなものでしょう。よく洗って、晴れた日に天日で干してあげる程度でいいのではないでしょうか。それでも汚れが気になるようでしたら、もったいないかもしれませんが、新しい物に交換した方がよさそうです。ご飯のチェックをしましょう。ご飯がかびていたり、虫が発生していたり、なにか変わったことがあるかないか、月に一度はよく観察してみましょう。もし何か気になるようなことが発見されたときは、使わないで新しい物に交換したほうが良いと思います。ご飯などは、かならず購入日・どこから買ったのか、など書いておきましょう。何かの役にたちますよ。