感染症の治療薬
@抗生物質

自然界にはたくさんの微生物が存在しています。ある微生物だけが増えないように微生物たちはバランスを保って生きています。これは、微生物たちが、常に他の微生物が増殖しないように、ある種の 物質を体から分泌しているからです。このため、微生物たちはお互いに増殖を抑制しあっているのです。この微生物が分泌している物質が抗生物質の原料です。私たちは、微生物が持つこの増殖抑制物質を利用させてもらっていることになります。
抗生物質は、この物質をある微生物から取りだし培養して作ったものです。
抗生物質は、体の中で増殖する病原性微生物に直接働きかけ、増殖を抑えたり、死滅させたりします。第二次世界大戦中にペニシリンが作られ、それ以後色々なものが開発されています。現在よく使われているのは、セフェム系と呼ばれる種類の抗生物質です。

(注)鳥に用いる場合は、用いる抗生物質の種類が人の場合と違っています、それは人と鳥とは体温が違うため、人と鳥に感染する微生物が異なるためです。


A 合成抗菌剤

微生物からでなく、人工的に作った薬です。抗生物質と同じ働きをして、病原性微生物の増殖を抑えたり、死滅させたりします。合成抗菌剤の代表的な薬がサルファ剤です。鳥には使われていると思います。


B その他の薬

鳥に関係のある薬としては、真菌(カビ)に効く抗真菌剤や、抗原虫剤、駆虫剤などがあります。
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