雛を育てる

右の項目が含まれています 雛を探しましょう 良いショップはどこに どこに気をつけて雛を探すの
雛の環境・保温 雛のご飯 健康チェック
大人の餌へ 独り立ち エトセトラ

小鳥を飼ってみたいとおもったとき、誰でも、出来るなら手乗りで、と思うでしょう。
私もそうでした。手や肩に乗り、人間を信頼してくれる小さくて、かわいい天使達に、
健やかに育って欲しいと思い、また私たちが悲しい思いをしないためにも、知っていだたきたいと、私が感じたことなど書いてみました。
雛を探しましょう
私が小鳥を飼いたいと思ったとき、まず頭に浮かんできたのは、ショップで求めることでした。回りには小桜インコを飼っている友人も知り合いもいなかったからです。
私はショップからでも、知り合いの方からでも、元気な雛であればどちらでも良いと思います。我が家の、長女ケケは、ショップから来た子です。
日本で産まれた雛は地子(じご)と呼ばれていて、日本の環境に適した雛と言われます。出来るなら、地子を求めると良いと思います。
良いショップ(店)はどこに
鳥を売っている店は、鳥を売って利益を得ています。当然利益を上げるための方策を取っているでしょう。それに惑わされてはいけません。その店が、どんな鳥を売っていて、どんなお世話をしていて、鳥が大事にされているかどうか確かめましょう。
雛を買った後で、不幸なことになり、悲しい思いをするのは、私たち飼い主です、そのことを十分にわきまえて、決して衝動買いなどしないことです。
少なくとも下に書いた項目ぐらいは、チェックしてください。

 ★ 店は清潔かどうか
清潔というのは、新しいということではありません。古い昔からの店構えの店でもいいのです。大事なのは、その店の鳥たちが大事にされ、清潔なケージで飼われているかどうかが、ということなのです。
店に入った瞬間、異臭がするような店では、決して雛を求めないことです。

 ★ ケージ(鳥かご)を観察しましょう
よく掃除がなされているか、餌や水が古くなっていないか、よく見てください。
ケージは古くても良いのです、鳥が大事にされているかをチェックしましょう。

★ 鳥を観察しましょう
店の鳥を観察してください。毛艶がいいか、羽根の無い子(毛引き)がいないか、
明らかに具合の悪そうな鳥はいないか、よく観察しましょう。
病気の鳥がいるような店では決して雛を求めてはいけません。
病気の鳥のことは、別のところで書きたいと思います。

★ 店の評判はどうか、店の人は鳥の事を知っているか
店の人に話しかけたとき、きちんとした受け答えが出来る店は、良いと思います。雛に食べさえる餌の事や、飼い方について、聞いてみましょう。@「この店では雛になにを食べさせていらっしゃいますか」
A「飼い方が分からなくなったときは、教えてくださいますか」、B「ペレットや、フォーミュラがありますか」などです。@の受け答えですが、「粟玉とフォーミュラです」あるいは「フォーミュラ」です、とおっしゃる店はいいでしょう、「粟玉だけ」は感心しません。「ペットリン」を与えていると答えた店では求めないでくださいね。Aの場合はもちろん「はい」が望ましいです。「もし死んだら、かわりの雛をお渡しします」と言う、受け答えは感心できません。Bも「はい」と答えていただきたいです。

どこに気をつけて雛をさがすの
ショップで求める場合ですが、ショップの雛はたいてい問屋さん(鳥を扱う専門業者)を経てやってきます、雛のいる環境、をよく観察しましょう。
雛のいる所が適当な温度に保温されているか(25度以上、夏場は、冷房が効きすぎていないか)、他の雛も同じように元気があるかどうか、うんちなどで、周囲がよごれていないかどうか、そして「置き餌」をしていないかどうか、よく観察しましょう。置き餌のあるショップでは求めてはいけません。置き餌については、エトセトラを見てください。
健康チェック
ショップでの雛の選び方は、いろいろな飼育書に書かれています。
雛の目を見ます、腫れていたり、涙眼かどうか → 結膜炎の有無を確認します
雛のおしりを見ます → 腸内細菌のバランスの崩れ、内臓疾患から来る下痢の有無を確認します
雛の鼻を見ます、何かで詰まったり、鼻汁がないかどうか → 呼吸器の病気の有無を確認します
雛は大きくて、重みがあるか → 健康な雛は体重が50グラムほどある子もいます。骨格の大小もありますが、体が締まっていて、体の大きさの割に重みのある子がいいと思います。
雛の環境・保温
雛のいる場所が常に25度以上を保てるようにしてください。ということは、春5月ごろ雛を求めるというのが、一番と言うことが分かるでしょう。25度を下回るような季節は、保温が必要です。
保温には、ペットヒーターを使います。ペットヒーターには、板状の物と、ひよこ電球を用いた物とがあります。保温にはどちらでも構いません、雛の環境に合わせて、選んでください。
雛はできたら、ふごにいれてあげましょう、保温にすぐれ、湿度も適度に保ってくれる、いいものです。
夏場は、ふごにいれてあげる必要は無いとおもいます、テイッシュの箱などにキッチンペーパー等を敷いて、雛を入れてあげましょう。
雛のいる場所の温度はとても大切です、温度計で、回りの温度を測ってください、夜も25度を下回ることがないよう、気をつけましょう。
保温に自信が無い場合は、5月までは雛を求めないでください。
悲しい事が起きないようにするためにも大切なことです。くれぐれも衝動買いだけは避けてくださいね。
ペットヒーター
ひよこ電球タイプ
ふご
ペットヒーター
カーペットタイプ
近くで見つからないときは、通販情報を見てください
雛のご飯
昔から使われているものに、粟玉があります。これは雛を汚さず、うんちもゆるくなりませんので、大変にいいものなのですが、栄養素が十分ではありません。最近、こうした粟玉の代わりに、雛用のバードミルクが売られています。ミルクの濃度が調節しにくいことや、食べさせにくいという欠点がありますが、完全栄養食です。粟玉に混ぜて食べさせると言う方法もありますが、できればバードミルクのみで育てたいものです。外国から輸入されています、よく使われているのは、ラウデイブッシュ社のフォーミュラです。これは小型のインコ(ラブバード、おかめまで)に向いています。それ以上の大きさの鳥には、KEYTEE社のフォーミュラがいいようです。

☆ 雛の餌に粟玉を使う場合
粟玉+青菜(ゆでた小松菜)+砕いたボレー粉+チャコール(少し)が良いです。
雛のご飯はその都度作り、決して作り置きしたりしてはいけません。雛はお腹が空くと親鳥から餌をもらって育ちます、親鳥は決して、食べ置きした餌を雛に与えません、雛のために食べ、吐き戻して与ます。
青菜は一度に茹でておき、冷凍しても良いと思います。粟玉に熱湯をかけ消毒します、再び熱湯をかけ、青菜、ボレー粉、チャコールを混ぜ、雛に食べさせます。餌の温度を40度ぐらいにしてください。熱すぎるとやけどをします、低温やけどの心配もありますのでくれぐれも温度には注意してください。

☆ フォーミュラを使う場合
鳥の雛用のミルクです、雛の成長に合わせて、濃度を加減します。
日本ではラウデイブッシュ社のフォーミュラ3(商品名)が、よく使われています。
日本のメーカの物もありますが、まだ一般に出回っていないようです、日本のメーカさんたちも、がんばって欲しいです。
ラウデイブッシ社の雛鳥用のミルクは、脂肪分の含有量の違う、2種類のものがあります。低脂肪のオリジナルフォーミュラと高脂肪のフォーミュラ3です。雛の時に食べさせるのはどちらでも構わないと思いますが、手に入れやすいのはフォーミュラ3で、オリジナルフォーミュラはあまり出回っていないようです。病気の時もこの鳥用のミルクを使いますが、この場合、長く食べさす必要がある時は、低脂肪の方がいいようです。欠点として、冷めると食べてくれない、嘴の回りが汚れる、うんちが水っくなる、といったことがあげられます小さくて、先の細くなったスプーンを使い、時間をかけてゆっくりと食べさせましょう。差し餌の仕方は、エトセトラの中の差し餌の所を見てください。
大人の餌へ
差し餌から大人の餌にきりかえるのは、飛ぶ練習を始める頃で、羽根が後ろで交差する頃といわれます。差し餌は、一日3回だったのを2回、1回と減らしていきます。元気な小桜インコの雛でしたら、30日もすぎる頃には大人の餌を食べ始め、差し餌をいやがるようになります。差し餌をいつまでもしていると、体調をくずしてしまうばかりでなく、栄養が十分にとれません。ひとつきを目安に差し餌を減らしましょう。ショップで求めた雛の場合、たいてい生後の日齢が正確ではありません。差し餌から大人の餌に切り替える時期は、雛の行動で判断した方がよさそうです。
独り立ち
雛が大きくなり、独りで餌も食べられ、飛べるようになったら、かごは取り外していた下の部分をつけて、普通の状態にします。水、大人の餌、青菜、カットルボンなどをかごの中に置きます。
まだ上手に飛べませんから、そっとしてあげてください。この時期になついていなくても、これからずっとあなたといっしょです。半年もすると、本当にかわいらしくなついてくれます。この時期は大変事故が多く、また雛をかまいすぎて、弱らせてしまって、悲しい思いをすることが多い時期です。独り立ちすることの小桜インコは大変にかわいらしいものですが、もう少し、がまんしてください。生後3ヶ月の間は、過誤から出さないほうがいいとおっしゃる獣医さんもいらっしゃるほどです。
エトセトラ
☆置き餌
置き餌というのは、差し餌を容器にいれて、雛に自分で食べられるように、置いてある餌の事を言います。飼育する雛の数が多いときなど、短時間の間置き餌する場合をのぞいては、勧められることではありません。雛のいる場所は暖かく保温してある場合が多いのです、当然置き餌は腐りやすくなります、またお湯でふやけたものを食べさせるのは、鳥の生態に合いません。自宅で雛を育てるときも、置き餌はせず、差し餌はそのつど作りましょう。
☆差し餌
ここでは、フォーミュラでさし餌する場合のフォーミュラの調整方法をお話しいたします。難しくはありません。食べさせる際に気をつけていれば、羽根を汚すこともありません。フォーミュラを売っている日本の代理店に問い合わせると、フォーミュラの使い方の説明が書いてある印刷物を郵送(無料)してくださいます。また、春先、秋の、雛がたくさん生まれる季節には、日曜日も出勤して、電話で相談を受け付けてくださいます。気軽に問い合わせてみられるもいいかと思います。電話番号はフォーミュラを買うと、袋のどこかに書いてあるはずです。フォーミュラそのものについて、見たことがないとか、電話番号が分からないとおっしゃる方は、私あてにメールを送ってください。(ここでは電話番号など書けませんので)

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