時々日記2003年7月
7月30日(水)曇・雨

先月以来、ほたるの調子が悪くなりました。初めは、そのう炎かな、と思いました。
ほたるが玄米を吐き戻して、辛そうにしている様子は、以前そのう炎だった時と、同じだったからです。
多摩へ行かなくては、と思っていた矢先、ほたるの様子が本当に悪くなってしまいました。
飼い主、かなりあわてました。しっかりせんと。と思いながら、多摩へ電話。。。
夜10時まえでしたが、診察していただくことができました。そのうは、やっぱり、ばい菌だらけでした。ところが、一緒に住んでいる宙にはなんのばい菌もありませんでした。どうしてほたるだけ、と不思議でした。が、先生のお話を伺っているうちに、いろんな事が私なりに理解でき始めました。

羽根色が黄色、それは染色体異常を意味していること、
だから、羽根色だけが変化しているのでは無いこと、
体の中もそれなりの異常があるだろうということ。
体重の変化が激しいほたる、いつも、寒そうに羽根を起てているほたる、そうだね、お腹の中も困ったちゃんなんだね。

ほたる、
ほたる、かわいいほたる。

ほたるって名前、最初はつけようかどうか迷いました。
はかない命の代名詞のような名前だったからです。
でも、幼かった頃のほたるは、ほたると言う名前がぴったりの、かわいい、かわいい、女の子でした。
先生は、
血液の検査をしてみましょうか。なにか分かるかもしれません。とおっしゃってくださいました。
嬉しかったです。そうやって、飼い主の気持ちを察してくださっていらっしゃる。
でも、私も、業界は違っていますが、だいたいの察しはつきます。
血液の検査をして病名が特定できても、治療法があるわけでもないのであれば、このまま、何も知らないで居る方がいいかもしれないと思いました。

先生には、
ありがとうございます。直る見込みのある病気であれば、なんでもしていただきたいですが、そうでないのであれば、ほたるはこのまま、そっとしておきたいと思います。

そう言って、病院を後にしました。もう、ほたるはここに来ることはないかもしれません。来るときは、かごのいらなくなった時、おまえの体を、たくさんの鳥たちのために役立てる時。

ほたるほたる、かわいいほたる。
おしゃべり上手で、おちゃめなほたる。
奇跡が起こって欲しいと思いました。

あれから、2週間ほどがすぎてゆきました。ほたるの具合は一進一後、最近は、止まり木に止まって、ずっと羽根を立ててじっとしています。体重も軽くなりました。おしゃべりもせず。ただ宙といっしょに止まり木にいます。
奇跡が起こって、ほたるがずっとずっと私たちと一緒にいてほしいと願う毎日です。