時々日記2002年6月
6月21日(金)晴

ふうちゃんが我が家に帰ってきてから、4週目の今日、多摩へ行きました。
元気になった2羽を診ていただくためでした。
お薬が今日でおしまいになるといいのだけれど、まだ飲まなければならないかもしれません。
まあ、それも仕方ないね。がんばろうよね!
と2羽を起こし、すこしご飯を食べさせ、小型のケージに入れ、朝7時すぎ、自宅を出発、
目指すは多摩。
以前は空いていた多摩の病院も、最近は早く行かないと午前中に帰ってこれません。9時を回るころ病院へ到着しても一番で診てもらえたのに。今は、8時半には行かないと、一番に診てもらうことができません。ずいぶんと変わってきました。今日は2番でした。

診察室に入ると、先生のおだやかな声、かいつまんで現状をお話して、それからうんちとそのうの検査となりました。
「おくすりは今日で終わりにしましょう」と先生の言葉。
「ありがとうございます」と私。
「秋の健康診断までバイバイね」と先生がおっしゃって、涙がでるほど嬉しく思いました。
たくさんのお薬を飲み、がんばった2羽。
ううん、ふたりに、ごほうびをあげたいくらいでした。
よくがんばったね。
あと気がかりなのは、ふうちゃんが飛べるかどうかです。
ふうは、羽根が一部生えていません。そのため揚力が生じず、飛ぶことができません。
それでもけなげに生きるふうちゃん。

ふう、いいのよ。飛べなくてもね。
あなたが飛べないなら、私があなたの羽根になって、飛ばしてあげるわ。
どこでも連れていってあげるわ。ね、夢の中で。。夢の中でなら、あなたは自由にとべるの。
6月20日(木)曇・雨

今月は大変忙しい月でした。
まず、先月うちにやってきた、こうちゃんとふうちゃんの病気で、気持ちが落ち着けなかったこと。
内蔵助が発情していて、それを止めるのが大変だったこと。
もちろん、その他の子達の事でも、ご飯はすぐになくなってしまうし、お水はすぐにきたなくなるし、羽根がたくさん抜ける時期で、掃除が大変だったこと、あれこれあったのですが、やっぱり、一番大変だったのは、ワールドサッカーのボランティアでした。

小さい頃から親しんだサッカー。少年チームに入り、友人と練習に明け暮れる毎日でした。なにも考えず、一途にボールを追う時間は、一番楽しく一番充実していました。
今年のワールドカップの開幕を心待ちにしていました。その大会にボランティアの一員として参加できたことは、大変幸せでした。
日本はベストエイトで負けてしまいましたが、ワールドカップの決勝トーナメントに進む事ができて、本とうに感激でした。
ボランティアとして大会に参加していて、いろんなことを学び、いろんな人たちとふれあい、話す事ができたのは本当に幸せでした。

さて、こうちゃんを迎えた、先月の末。ふうちゃんはまだ自分でご飯を食べないので、ということで、こうちゃん一羽での退院となりましたが、
6日に電話があり、「ふうちゃん、お迎えにいらしてくださいね。」とのお話を伺い、びっくりしました。退院はまだまだと思っていましたので、早くなった退院に驚きました。
ふうちゃん、元気にしているかしら。私の事を覚えているかしら。

支度を整えて、多摩へGO。新しいケージを先生にお渡しすると、しばらくして、少しうつむき加減のふうがやってきました。
ふうちゃん、元気にしてた。
どう、変わりないの。
ご飯たべられるようになったの。
寂しくはなかったの。ふうにたくさん聞くことがありました。
でも目の前のふうは、なんだかぼーっとしていて、眠そうな、だるそうな様子でした。
まだまだなのね、ふうちゃん。なんにも聞かないわ。
あなたを待っている家族がいるのよ。
さあ帰りましょう。
先生からお薬をいただき、感謝を述べて、病院を後にしました。
自宅での看護がうまくできるだろうか、ご飯をたべてくれるだろうか。
車を運転しながら、いろんな事を考えましたが、
なるようにしかならない、やってみるしかないの。
だめだったら、また入院すれば、とそんな考えばかり、浮かんでは消えました。

うちでのふうは、ご飯を食べさせるのが大変でした。
となりにいるこうちゃんんが気になって仕方ないらしく、ご飯をそっちのけで、こうちゃんのケージのほうばかり見ています。
ふうちゃん、ご飯よ、とご飯を指につまんでみせても、全く食べようとしません。
かわいそうでしたが、こうちゃんとふうちゃんのケージの間にタオルを挟んで、お互いが見えないようにしました。
ふうちゃんはしばらくの間、鳴きながらこうちゃんを探していましたが、あきらめたのか、やっとご飯を食べ始めました。その後、ふうちゃんは一進一退を続け、初めの一週間の間、私たち家族はたいへん気をもみましたが、我が家で、2週目を迎える頃から、なんとなく元気が出始め、ご飯を食べ、ブランコに乗って遊ぶようになりました。

こうちゃんは元気そのもの、水浴びをしたり、ご飯入れを床に落としたりと、いたずらもするようになりました。