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時々日記2001年8月 |
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8月26日(日)晴
雛はどうしているのだろうか?となにげにのぞいた巣箱の中。
「2羽の雛は元気かしら」と雛を探して驚きました。慌てました。ゆう希の頭が内出血で赤くなっていたからです。出血は頭の右半分でした。赤紫色になっていました。
「頭のこの色からしてまだ出血してからそんなに時間が経っていないか、
もしくは出血の最中・・・・」
「止血しなければ」
「点滴ができれば・・・点滴さえできれば止血剤を使うことができるのに・・・」
「なんでこんなになるの?」
どうすればいいの。どうしてほたると宙の子がこんなめにあうの。どうしたら。とそんなことばかり考えていました。ゆう希をみると、なにかしら元気がなさそうで、少しだけフォーミュラを飲ませても飲んでくれませんでした。しばらくしてから巣箱をのぞいたのですが、ゆう希はぐったりとしていて、動いてくれませんでした。
ゆう希、あなたまで行ってしまうの。そんなに急いでいかなくても。もっともっとここいていいのに。私は水のこともあり、今日はゆう希を眺めても、涙もこぼれませんでした。
亡骸を巣箱からそっと出して、白い箱の中にいれました。小さな赤いバラの花と、黄色のばらの花をつんて、箱の側に置きました。ほたるの羽根を箱に入れ、ままといっしょだからね、とゆう希に話しました。あなたのことも忘れないから。全部おぼえていてあげるわ。水ちゃんと一緒に楽しく遊ぶのよ。それからまたすぐに帰ってきてちょうだい。ね、いいこと。
ばいばいゆう希。今夜はみんなと一緒にいましょう。明日になったら、土に還るのよ。
毛糸にて編める靴下をもはかせ
好めるおもちゃをも入れ
あみがさ、わらじのたぐびもおさめ
石をもてひつぎを打ちかくて野に出ゆかしめむ。
おのれ父たるゆえに
野辺の送りをするべきものにあらずと
われひとり留まり
庭などをながめあるほどに
耐えがたくなり
煙草を噛みしめて泣きにけり
(室生犀星:”靴下”愛の詩集より) |
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8月25日(土)晴
台風も通り過ぎ、天気も良くなったことだし、とご飯を新しく作ったり、そうじをしたりの一日でした。ほたるの産んだこ夏とゆう希は、順調に育っています。産まれたときは紫色の目だったのに、ここ数日でなんだか黒い目に変わっていました。どんな子になるのでしょう。私は、ブルーの子が産まれることを期待したのですが、はずれてしまいました。もう少しで目が開きそうです。白いふわふわした綿毛のような毛が生えていました。いつも2羽折り重なるようにして寝ています。
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8月19日(日)晴・曇
ほたると宙の一番目の子は、肝臓が大きく腫れていて、呼吸するのもつらそうでした。
親たちは雛が鳴いてもご飯を食べさせませんでした。駄目だということを知っていたのでしょうか。ある夜、いつまで経っても泣きやまない雛が心配になり、ほたると宙をかごから追い出し、雛の入っている巣箱を取り出しました。中にはお腹を空かせた雛がごそごそ動き回っています。「すこし待っててね」「ご飯をあげるわ」、すぐにフォーミュラを準備して一滴一滴飲ませるのですが、なかなかのんでくれませんでした。口を大きく開けて、荒い呼吸をします。お腹はぱんぱんに腫れていて、肝臓が皮膚の外からでも十分に観察されるほど大きく腫れています。うんちも出ているのでしょうか。本当にかわいそうな雛でした。
それでも、時間をかけてなんとか飲ませ、ほたると宙をかごに戻しました。雛はまだ泣きやみません。どこか痛いのでしょうか。なにか苦痛なことでもあるのでしょうか。親を呼んで泣いているのでしょうが。「助けて」と言っているのでしょうが。雛の泣き声を聞きながら大変つらい夜でした。
翌日、雛は亡くなっていました。産毛のかわいい雛でした。白い紙で作った箱の中に雛を移し、ほたるの羽根を亡骸のそばに置きました。「あなたのママの羽根よ。あなたはどんな色の子だったのかしら。一人で寂しくないように、ママの羽根と一緒に眠ってね。もう痛くないのよ、もう辛くないのよ。泣かないで。泣かないで、静かにおやすみ。」
最後を見ることほど辛いことはありません。あなたはなんのため産まれてきたの。
静かに眠る雛を眺めて、この子のすべてを思い出の中にしまって置こうと思いました。
小さいおめめ、小さいお口、かわいいお手手、あんよもね。
雛には名前がありませんでした。
そうだわ、名前を付けてあげなくては。この子が亡くなる前後、2羽の雛が産まれていました。その子たちの名前もつけなくては。季節は夏、私の嫌いな夏、また悲しい思い出が増えました。
いちにち考えて名前は、亡くなった子は「水」、その次に産まれたのは「こ夏」一番ちびちゃんは「ゆう希」
水ちゃんは、赤目で産毛も肌色に近かったのですが、「こ夏」と「ゆう希」は、産毛も白、皮膚もサーモンピンク、目は紫色です。どんな色になるのでしょう。たぶん黄色い子でしょう。元気で育ってほしいです。
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8月11日(土)晴・曇り・雨
ほたると宙の雛が産まれていました。目の赤い、足のきれいな、ルチノーです。ということは、宙がイノ因子を持っていることになりますね。なんだか、しなしなした、しなびた小さな雛ちゃんですが、鳴き声は一人前でした。ほたるも宙も、がんばってね。
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8月10日(金)晴
先月の終わりぐらいから激しく忙しくなりました。ろくに買い物にも行く時間がありません。鳥の世話も夫にまかせっきり。ケケは寂しいのか、放鳥すると私のそばから離れませんし、私がちょっとでも他に行こうとすると、大急ぎで追いかけてきます。どうしてこんなに忙しいのかは、ここで触れませんが、そんな時に限って、巣引なんかを初めてしまうのよね。
先月の終わり頃から巣引きに入った「ほたる&宙」2個目までの卵は無精卵でしたが、3個目からはなんだか怪しい・・・暖かくても重みのある卵に成長しています。色も黒々として、ケケの巣引きの時のような感じになってきました。ほたるはお母さんをしています。びっくりしました。放鳥していても、すぐに家に帰ります。先月の14日ごろから卵を産み始めていますから、今週来週あたり孵化する可能性があります。どんな子が産まれるのかまったくわかりませんが、ちょっと気になる事が。。。。先月東京に里子に出した世が亡くなったと知らせを受けたのは先月の21日の事でしたが、その前後でほたるは卵を産んでいるからでした。世の生まれ変わりがやってくるのでしょうか?世が帰って来てくれたのでしょうか?それなら、なんとうれしいことか!!
前回のケケの巣引きの時の子供達がまだ4羽もいるというのに・・・やれやれ。ケケ達の子は、今回ノーマルの子達が多かったのですが、なんと、男の子達ばかりの可能性が・・一羽は、女の子っぽいのですが、なんだか怪しくて。男の子達は鳴き声が大きくて・・・・うるさいです。
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