時々日記2001年4月
今月は、東京にお住いの、N 様宅の風雅ちゃんと、世ちゃんがお出迎えです。風雅ちゃんはルチノー小桜(生後6ヶ月)、世ちゃんはノーマル小桜(生後2.5ヶ月)のおこちゃまカップル。時々喧嘩しながらも、仲良しさんなのだとか。見つめ合ってなにをお話しているのでしょうね。。。
4月29日(土)晴

24度もあって、暖かい日でした。2番目の子が産まれていました。黒い目の子でした。内蔵助は今日も群から離して、夜も遅くまで起こしました。体重が50グラムぎりぎりになり、発情も収まる方向に向かっていることを祈りました。
4月28日(金)晴

昨日内蔵助のお腹に卵があることが分かっていました。いつものように夜の間に産むのだろうと思っていましたので、朝かごにかけてある毛布をとると、そこには卵があるはずでした。ところが、卵がありません。内蔵助のお腹をさすってみると固い物が指に触れます。
このまま3日待って産まれなければ多摩へ、と自分を落ち着かせました。でも、カレンダーを見て私は焦りました。明日から連休、ということは今日から3日後はお休みのさなか・・・多摩は5月1日の予約をとってあるものの、来月と再来月入院が出来ないことになっていて、もしもの覚悟をしなければならなくなる可能性が・・・、、、、
とんでもない、とんでもない、なんとか産んでもらわなければ・・・、、、、
それで内蔵助を小さなかごに移動してもらって、ヒーターでかごを温めることにしました。かごには黒い布をかけて、周囲からは見えないようにしました。少しだけ隙間を空けて、隙間の前に鏡を置き、鏡に映る内蔵助の様子をかごの後ろからずっと見ていました。内蔵助は、最初落ち着かない様子でかごの中を動き回っていましたが、やがてかごの床に敷いたキッチンペーパーの上に座ると動かなくなりました。背中の羽根を逆立てていました。それから、どれぐらい経ったのでしょうか。内蔵助がかごの中をふたたび動き始めました。産んだのかしら??と鏡をのぞくと、卵がひとつありました。
やれやれ、内蔵助ちゃん、心配したわよぉ。こっちにいらっしゃい!と内蔵助を大きなかごに移動して、卵をなにげに見ると・・・あれれ、卵がくぼんでる???どうして??
卵をつまむと、一カ所とても柔らかく、ふにゃふにゃしていました。前回もそうだったように、今回も内蔵助は2つめの卵が変だったのです。内蔵助のお腹はまだまだ膨らんでいて、お腹の中には卵の材料が残っているような気配でした。
私は「とんでもない!うませないわよ!」と心を決め、内蔵助にはかわいそうなのですが、発情を押さえることにしました。とにかく時期が悪いのです、今は多摩の先生のところでの入院が出来ない時期なのです。何かが起こってからでは遅すぎるのです。今日から内蔵助は、ほかの子達とは離して寂しい思いをさせることにしました。ごめんね内蔵助、くーちゃん、でもね、あなたにはもっともっと生きていて欲しいの・・・卵ごときで、あなたを蘭丸のところに行かせないからね。夜、群から離された内蔵助は、ほかの子達の声も聞こえなくなり、寂しくてずっとずっと泣いていました。仲の良い睦を探しているのでしょう。悲しげな声で、なんどもなんども睦を呼んでいました。12時を回った頃、家人が「もうお休み内蔵助、よくがんばったね」と毛布を掛け、長い長い内蔵助の一日が終わりました。
4月27日晴

暖かい日でした。夕方巣箱をのぞいたら卵が割れていて、雛がいました。赤い目をした子です。ちいちゃいちいちゃい羽根を一人前に動かして、ごそごそしていました。内蔵助まだ卵を産みたいようです、ひとつめの卵にも関心がありません。一日中ペレットを食べていました。調子が悪いのでしょう、ずっとヒーターの側から離れませんでした。
4月26日(木)晴

昨日からあやしいと思っていた内蔵助。今朝かごには、卵がひとつころがっていました。内蔵助は卵に興味が無いらしく、温める様子もありません。卵の存在は気になっているようではあるのですが。寒がっているようだったので、ヒーターをつけました。
ケケ達の卵はまだ変化がありません。ひとつめの卵は今日で24日、なんだか表面が黒くなってきています。昨日は卵の中から、こつこつと卵を叩く音が聞こえていたのですが、今日はそれがありません。だめだったのかな。。。。
4月24日(火)

曇・晴気になっていた内蔵助、発情しないようにと水槽で過ごしていたのですが、かびが見つかったのと、気温が高くなり水槽の中で食べ物やうんちの臭いがするようになったため、4ヶ月ぶりにかごでの生活が始まって、3週間たちました。先週多摩に行ったときには、それほど発情していなかったのですが、今日なにげなく内蔵助を観察すると、お腹がぽっちゃり、体重も55グラム。「わー大変だ」。内蔵助を捕まえて、お腹を少しさすってみました。まだ卵はないようですが、材料は十分にそろっているかんじ。ぼーっとする時もあり、尾羽根も上下していて、息苦しそう。お腹があれほど出ていては、苦しいよ。と思いながらも、卵つまりが怖い。前回内蔵助はきれいな卵を産んでくれていましたから、卵そのものに問題はなさそうなのですが、気にかかる内蔵助です。明日から毎日お腹をさすってみて、卵があるかどうか確認しなくては。発情とめなきゃ!睦はおかげさまで、声が元にもどり、元気を取り戻しました。
それにしても一難去ったらまた一難ですか。。
4月21日(土)晴

CAP!さんに頼んでいたペレットが到着しました。これで欲しかったものはすべてそろいました。これでペレットへの切り替えの準備は整ったわ。
前から考えていたことだったのですが、いろいろな事を考えると、鳥も犬や猫たちと同様にペレットを食べさせた方がいいのでは。それなら防腐剤などが含まれていないペレットを数種取り寄せて混ぜ合わせ、種子と同じようにいろんなペレットが食べれるようにすれば、ペレットに飽きたりしないだろうし、いろいろ選べて楽しいかも、とCAP! さんに注文していた物が届いたのです。使うペレットは全部で6種ハリソンの物は手に入りませんでしたが、ラウディブッシュ(1種)、ズプリーム(2種)、ケイティー(1種)、ヒギンズ(2種)を混ぜて早速今日から食べさせることにしました。初日の今日は、どの子も驚いたようです。
4月17日(火)晴

今日は多摩へ、9時過ぎに到着。さすがにこの時間はがらがら。しばらく待って診察。内蔵助は、お薬おしまい。よかった!睦はまだまだお薬を飲みましょうね、と先生のお言葉が。声もまだ変だししょうがないね、睦。気長にがんばろう!
お昼過ぎに家に帰って、睦を小さいかごに移し、ちょっとそとに出して遊ばせようとしたとき、睦の声が少し元に戻っていることに気が付きました。「睦、お話して」、と言うと「けけちゃん」「かわいい。」といつもの声でおしゃべりしてくれたのです。うれしくて、うれしくて、早速多摩の先生にお電話をかけ「睦の声が元にもどりそうです」と連絡。先生も喜んでくださって「よかったわね」とおっしゃってくださいました。
睦はまだ寒がっていて、保温ははずせませんが、食欲も出てきました。これで、危機は脱出できたかな。
空から見守ってくれていた、みんなに感謝しました「睦はね、元気になるよ、みんな守ってくれてありがとう」私のこころの支えだった友人にも感謝しました。
4月16日(月)晴

睦と、内蔵助に追われて、ケケ歩緒夫婦の巣引きはほとんどほったらかし状態。ご飯とかごの掃除をする以外、なにもしない毎日が続いてしまいました。巣箱をのぞいたら、6個の卵が輪のように並んでいました、ひとつひとつつまんで灯りにかざすと、黒光りした卵は光を通すこともありません。暖かい卵は、新しい生命の誕生を予告しているようでした。ケケは巣をきれいに作っていました。昨日細く切って巣箱に入れてあげた紙をさらに自分で細く裂いて、まあるく敷き詰めていました。
睦は相変わらず、体重も45グラムに落ち込みました。フォーミュラを食べさせましたが、どうも睦はフォーミュラが体に合わないらしく、下痢状態に・・・明日は多摩にいく日です。なんとかがんばれ睦!内蔵助は絶好調です。
4月14日(土)晴

木曜日、金曜日と睦はずっと具合が悪くて、ペットヒーターを取り付け、白熱灯で明るく照らされたかごの中で、じっとしていました。ご飯を食べるときだけごそごそ動く以外はじっと止まり木に止まったままでした。鳴きませんでした。後悔の2日間でした。金曜日には、フォーミュラを差し餌して食べさせました。お腹は空いていたらしく、ごくごくと飲んでくれました。夕方から活発に動き鳴くようになり、ほっとしました。
土曜日には、朝水浴びをしてくれました。やれやれ、疲れが取れたのでしょうか?かごの中で活発に動くようになり、鳴くようになりました。でも、声は相変わらずです。羽根もたくさん抜けました、発情が収まって、換羽が始まったのでしょうか?夕方、おしゃべりの声が少しはっきりしていました。気のせいかもしれませんが、些細なことでもうれしくてうれしくて、一人で喜んでいました。気が付くと、ケケ歩緒夫婦は、6個の卵を抱えていることに気が付きました。灯りに透かしてみると、血管が走っています。やれやれ、また里親さんを探さないとね。今度こそは、ケケ歩緒夫婦はもう巣引きは終わりにしようと思っています。宙とほたるは、巣引きをやめておきたいと思っています。宙はほたるが好きなのですが、ほたるは、まだ歩緒のことがあきらめられないらしく、宙には時々つれない態度に出るのです。一緒にするとご飯も、宙には食べさせてくれません。宙はほたるが食べ終わるのをじっと待っています。これでは宙があまりにもかわいそう、「宙、ほたるはあきらめて」「宙、ほたるはね、あなたのお父さんが好きなの。ごめんね」
4月11日(水)晴

朝からいい天気、6時に起きて身支度を整え、睦と内蔵助を連れてGO。何か見つかるかもしれない、何か良いことがあるかもしれない、そんなことを期待して出かけた病院は大はずれ・・・・院長先生が診察してくださるものと思っていたにもかかわらず、診察をするのは別の人・・どうしてなの??おまけに先生はこちらが選べず、主治医制で、こちらの希望があっても先生を変えられない・・・
それでも専門の先生ならと、期待していました。が、先生は睦の声の異常には気が付いてくださらず「こんな声ですよ、小桜インコは」「・・・・・・・」「声が変なのですか?」「・・・」その後先生は、呼吸器が悪いかもしれない睦のそのう液をとろうと・・・睦はそのう液を吐き出して・・・先生の手がおぼつきません・・・・思わず、「やめてください」と言いながら睦を抱き、私は涙がこぼれました。
こんな遠くまで、なにをしに来たんだろう、何のために来たんだろう。この人は、鳥が好きなのだろうか?鳥を飼ったことがあるのだろうか?仕事として鳥専門医をしているだけにすぎないのではないか?・・・・・
この人は飼い主の気持ちがなに一つ分かっていないのではないか?
今日、こんなところへ来るべきではなかった、という後悔の気持ちでいっぱいでした。
それでも、今日のことは、別の意味で私の心に残る日で、大切な事を知った日でもありました。人を診る者としての基本的なスタンスを再確認する事ができました。相手への思いやりなくして相手の信頼を得ることは出来ないでしょうし、ましてや診療がスムーズに出来るわけがありません。溝のない診療を心がけなければ、と、そんなことを考え、帰路につきました。家に帰るともう午後2時前、睦と内蔵助も疲れたことでしょうが、私も疲れました。なにもする気になれませんでした。
4月10日(火)晴

庭といってもベランダですが、バラの苗木の新芽がずいぶんとのびていました。睦の具合が悪くなってから、庭の手入れも忘れてしまいがち、久しぶりに今日は朝からパンジーの花がらを摘んだりしてすごしました。睦は相変わらずの様子です。声はいっこうに良くなりません。今もまだ変な声で鳴いています。それでも、元気があるのか無いのか、今日も内蔵助といっしょにお水浴びをしていました。おしゃべりも頻繁にしています。朝は睦の変な声で起こされるという日々です。病院を変えてみたらというメールもいただき、悩んでしまいました。りくはまだ元気がある、行くなら今の内・・・あす、行ってみようか睦??どうする睦ちゃん。
4月6日(金)晴

お薬を飲み始めてから今日で3.5日経ちました。睦の声には特に変わったことはなくて、相変わらず笛のような鳴き声でした。それでも、なんとなくですが鳴き声が頻繁になった様な気がしていました。
夕方、かごの外に出して欲しそうにしているので、どうしたのかな?と思い、2羽を外に出すと、突然水浴びを始めてしまいました。あなたたち具合が悪いのではないの?
睦お水は冷たくないの?大丈夫なの?と心配なこちらの気持ちを察しているのかいないのか、激しい水浴びでした。睦は、いつになく長い時間水浴びをしていて、全身びしょびしょ。水浴びできるほど元気になったのかな。と思いたいのですが、内心は気が気ではありませんでした。寝る前に体重を測ったのですが、睦は49グラム。ベストが47グラムですから、まだ余裕はあります。発情が止まったのかしら・・・それとも具合が・・・でも睦は元気そうでした。夜も、さほどヒーターに近づいていませんでした。
4月5日(木)晴

ケケ2個目の卵を産みました。午後3時ごろでした。歩緒も一緒に巣箱に入って、ケケは夫の見守る中での出産・・・やれやれこれでいいのかな??
今日、睦と内蔵助を眺めながら考えたのですが、睦の声変わりは、相当前から始まっているような気がしてなりません。前からすこしハスキーな声でしたし、あれが今回の声の前兆だったのでしょうか?あれこれと専門書を読みました。睦の足の爪には出血斑もあります。全身を疑うような病気が隠れているのでしょうか?このまま声が出なくなったらどうしようか。とあれこれ考えました。幼いときには骨折、そのせいか立場の弱い存在になっていました。かわいい睦、おめめの赤い睦、ひょうきんな睦、がんばろうね。
4月3日(火)晴

睦と内蔵助を小さなかごに移動してもらいました。かごにはヒーターを付け、バナナの水入れにお薬を入れて、ご飯もセットして、簡易ベットの出来上がり。かごの周りをビニールで覆い、全面から60ワットの白熱灯で照らすと、ベットの中は30度になっていました。内蔵助はなんだかうきうき気分、待望のかごに住めるからです。睦は驚いていましたがすぐに慣れてご飯を食べ始めました。お薬の水も睦はいやがっていませんでした。仲の良い二羽は、お互いかごごしに寄り添っていました。女の子どうしなのにね・・
そうそうすっかり忘れた状態のケケ歩緒夫婦ですが、今日しっかりと卵を産んでいました。睦の病気が移らないようにしなくては。
4月2日(月)晴

昨日から声のおかしかった睦、今日もおかしい、ひゅーひゅーと、笛の様な声が直りません。あれこれ本を読んでも、該当する病気が無い。鼻水も無し、瞬膜もきれい、耳の変化もない。元気で鳴いているけれど、声がものすごい・・・・。
昨日多摩はお休み、今日はどうしても電話をしなくては、昼頃先生とお話をして、睦は呼吸器の感染が考えられるとのこと、最近ぼーっとしている内蔵助も気にかかる。明日行くことにして電話を切ったものの、やっぱり気にかかってしょうがない、あちらこちらに電話をして、なんとか時間を都合し、再び多摩へ電話。今日夜時間外で診てもらうことに。あわてて支度をして、ほかの子達を寝かし、内蔵助と睦をキャリーに入れ、家人と一緒に多摩へ。多摩に着いたのは、夜8時半、さすがに高速も空いていて、1時間15分の旅でした。
先生の診察の結果、睦は呼吸器の感染、内蔵助はかび・・・でも、初期でよかったこと。
やっぱり病院は早く連れて行かなくては、と再確認しました。おとといの雪で、今日は体調を壊した子が多かったのよ、と先生がおっしゃって、日々の健康管理、特に温度管理の大切さを改めて知った気がしました。