時々日記2001年1月
明けましておめでとうございます。色々あった一年が過ぎて、また新しい一年が始まりました。ケケ一羽ではじまった我が家のこざくらーすも6羽になりました。去年の暮れから始まったケケと歩緒の巣引きは、絶好調のままで、さらに新しい仲間が増えそうな気配です。ここを訪れてくださっているみなさま、今年もよろしくお願いいたします。あなたと、あなたのご家族に、あたたかい神のご加護がありますよう、お祈りしております。
1月1日の画像です。この時点で3個産んでいました。
ケケは絶好調、まだまだ産むだろうなあ・・・と思っていたら、5個産んでくれました。前回も5個でしたのでこれで止まるかな?と思っています。今回の巣引きは、ケケ歩緒夫婦にはちょっとおじゃまかもと思いましたが、あれこれ細かく観察して、巣引きの時の参考にしていただこうかと思っています。それにしても、ノーマルケケおかあさんは元気だことねえ・・・・
1月7日(日)曇

寒い、ひたすら寒い、といっても部屋の中は20度。さすがにケケ歩緒夫婦にはペットヒーターをあげていますが、他の子にはヒーター無しです。一日観察していましたが、全然元気。朝ヒーターをつけたのですが近づいて暖を取っている感じでもありませんでした。かごの中で元気いっぱいで遊び回っています。秋からずっと、お日様にあてて日光浴をしたからでしょうか?
福島の小桜大先輩からお聞きして実行していたのが良かったみたいです。やっぱり日光浴は大事なのね。
ケケ歩緒夫婦は今日の時点で卵5個。ケケのお腹もぺちゃんこになっていて、骨盤も閉まってきました。前回の時と同じなんですね。ケケのお腹の羽根は相当抜けました、というより抜いて巣材にしているようです。巣の中にはケケの羽根がたくさんあります。羽根は胸からお腹にかけて抜いているようです、柔らかい羽根を選んでいるのでしょうか。小さな赤ちゃん達のために、ふかふかベッドを作っているのでしょうか。その一生懸命さには、こちらの方が感心してしまいます。
1月12日(金)晴

ケケ歩緒夫婦は相変わらず卵暖めに没頭中。卵の表面は黒ずんできました。去年の12月25日に産んだ卵は今日で丸18日経ちました。もうすぐ赤ちゃんが産まれてくるのでしょう。ケケの特製ふかふかベッドも完成間近です。産まれてくる5羽の雛のために、今回は大型のふごを準備しました。これで寒い時期を乗り切れるかな???
内蔵助は今週の初め頃から換羽が始まりました。かなり抜けています。風切り羽根も抜けました。茶色の羽根です、これをみるとあらためて内蔵助はシナモンなんだわ、って感じます。発情は止まっていて、かわいい声でおしゃべりしていることが多くなりました。おしゃべりの先生はどうやらほたるのようですが、内蔵助も上手におしゃべりするようになりました。噛みつき虫でおこりんぼさんの内蔵助ですが、かわいいです。
ルチノーの睦と内蔵助は仲がいいのですが、最近睦は一人遊びが好きになり、わたしにまとわりつくようになりました。全然発情していない子ですが、そろそろ睦も春が来たのでしょうか?
昨日ほたるが内蔵助に噛まれて、足は血だらけ、胸の羽根にも血が付いて、どきっとしました。多摩へ行かなくては・・・と準備もしましたが、しばらくするとほたるは自分で足をきれいに拭いて、胸の血もありませんでした。元気にご飯を食べていましたので昨日ははこのままにしてあげようと思い、多摩へは行きませんでした。内蔵助に噛まれた直後、ほたるはふるえていました。相当ショックだったのでしょう、そんなほたるをつれて一時間半の旅はかわいそうだとも思いました。鳥は怪我に強いと言うことばを信じて、かごを温め、ほたるの好物を並べてあげました。今日はすっかり元気になりましたが、内蔵助には懲りたのか、近づこうとしていませんでした。
昨日ほたるが怪我をしてふるえていたとき、側にずっと寄り添ったのは、宙。片時も離れずずっとほたるの近くにいました。ほたるをかごに帰そうとしたときも、宙はほたるの後を追って私の方へ飛んできて、ほたるの側にいました。
宙、そら、ほたるが好きなのね。ほたるはやさしくておとなしいかわいい子、あなたのパートナーになってくれるわ。春になったら、同じかごで一緒に住んでもいいのよ。そら、宙・・・・
1月17日(水)晴

ケケの卵は5個、一生懸命に切ってほぐしたベッドの上に、ちょこんとのっています。ふかふかのベッドは、巣箱の底から5〜6センチの高さがあります。それなのにケケは今日もかごの中で、紙を切っています。最初の卵が産まれてから今日で24日ほど経ちます。産まれるならそろそろでしょう。
今朝巣を見たときには卵には何の変化もありませんでした。無事産まれてくれるといいのですが、寒い時期なのが心配です。卵は、黒々としていて、白い筋のような模様が卵の内側にあるような気がします。今回はどんな子が産まれるのでしょうか?水槽にお引っ越しした内蔵助は、換羽も一段落して落ち着いてきました。今のところ発情は止まっていますが、心配はつきません。

1月18日(木)晴

昼過ぎに小さな鳴き声が聞こえて、もしかしたらと思って中を見たら、ちいさな雛が一羽いました。右の写真です。雛ちゃんの背中がみえています。白っぽい産毛につつまれています。ちいさなちいさなはねを広げて、こそこそ動き回ったりしていました。周りに見えているのは、ケケがかみ砕いた紙です。やわらかくてふかふかのベッドができています。でも、雛が育っていくと、瞬く間に濡れて汚れます。今回の巣引きは寒い時期で、巣箱の巣材を交換するのが大変になりそうです。差し餌も大変そう、今回は、差し餌にケイティ社のフォーミュラを使うことにして、アニマルさんに注文しました。あさってには届くでしょう。
1月19日(土)曇・雪
やれやれ今日は寒くて雪が降るとか。ケケと歩緒のかごには、60ワットのひよこ電球がつけてあり、かごの周りはガードしてあるのですがそれでもなんだか寒そう。2羽めのひなも産まれていて、保温には気を使います。かごの周りに、空気が入ったぷちぷちのあるクッション材を巻き付けました。これでかごの中は23度になっていました。
2羽めが産まれて本格的な子育てに入ったケケと歩緒。ケケは雛の体温を守るため、巣箱の中に入ったきり、呼んでも出てきません。ときどき出てきますが、紙を切って気が済むとまた巣箱に戻ります。
歩緒は、一日中餌入れのところから離れません。一日中食べています。前回は夏の巣引きで、ケケもちょくちょく巣箱の外に出ていましたが、今回は様子が違います。ご飯を運ぶのはほとんど歩緒。頭にも口の周りにも吐き戻した食べ物のかすが付いて、白くなっていました。ケケと歩緒に与えているのは、種子(洗ってゴミを落としたもの)ペレット、玄米、ボレー粉、小松菜、カットルボン、ビオフェルミン、ビタミン剤、青菜の乾燥品、チャコールなどです。月曜には粟玉も作ってたべさせようと思っています。種子は、オーツ麦、そば、小麦などを中心に食べているようです。玄米やペレットも減り方がものすごく、オーツ麦は特に一日に何回も補充してあげなければならないほどです。雛ちゃん達ですが2羽とも黒いおめめでした。
1月22日(月)晴・曇
おとといの雪でどうなるかと思っていたのですが今日も寒い日でした。きのう一日ケケが巣箱から出て来てくれませんでしたので中がチェックできず。今日のぞいてみたら、3羽めが産まれていました。3羽めは赤目の子でした、うちはケケも歩緒も黒目だから、3羽めの子は女の子ね。やさしいお母さんになってね、と言いながらちょっとさわってみました。暖かく、ふわふわしていて、かわいかったです。3羽産まれて、歩緒お父さんは休みなく食べています。夕方にはケケと歩緒のそのうが、ぱんぱんになっていました。よるの間のご飯をそのうにためているのでしょう。夜中12時ごろと明け方の4時ごろがご飯タイムらしく、雛のちいさな鳴き声が聞こえます。かごに布を掛けると、ケケも歩緒も巣箱に入ってしまいます。中で鳴き声が聞こえます。なにを話しているのでしょうか?他の子達も元気ですが、最近睦の行動がおもしろくなってきました。水槽に住んでいる発情抑制中の内蔵助は今のところ発情が止まり、昔のように甘えんぼさんになりました。水槽に住まわせるのは内蔵助の場合効果がありました。かごを巣箱と思っている子なので、水槽では卵を産む気にならないようです。雪が降ってから、夜の間使っている敷き毛布の温度を少し上げました。夜のあいだ22〜23度ぐらいが保てるようにしています。毛布の中の温度は、2カ所の温度が測定できてチェックもできる温度計をつかって調べます。昼間の温度に対して、夜の温度が暖かくなりすぎたり寒くなりすぎたりしないようにしています。朝、夜のかごのなかのうんちの様子は必ずみて、保温がうまくできているかの目安にしています。
1月24日(水)晴

温かい日でした。こんな日がずっと続いてくれたらいいのに。明日はまた寒くなるらしい。お昼過ぎ、ケケ歩緒夫妻を外に出して中を覗いたら、産まれたばかりの4羽目の子がいました。卵の殻も雛の側にありました。
卵の殻は2つに割れていました。割れた殻のふちがぎざぎざとなっていて、ふち全体が1ミリぐらいずつ内側にめり込んでいました。中から雛が割ったのだとすると、殻のふちは外側に向かってきずが付くのだと思うのですが、外から内側に向かう殻のきずはいったい何を物語っているのでしょう。
親鳥が、殻を外側からこつこつと殻を割っているのでしょうか。嘴の先端できずをつけて中にいる雛をかばっているのでしょうか。記念にとっておこうかしらと思い、その殻をそっと手にとって、ポケットにしまいました。
本能のおもむくままに子育てをしているかれらの姿には本当に頭が下がります。ケケは子供たちのため、胸の毛をずいぶんと抜きました。暖かみを直に伝える方法をしっているのでしょう。今日産まれた子は赤い目をしています。ルチノーかクリームルチノーになるのでしょう。女の子です。小さな腕を一生懸命に動かして兄弟達の中に隠れるようにして小さくなっています。一番最初に生まれた子は、ずいぶんと大きくなりました。体重も測ってみたかったのですが、この寒さ、外に出して何かあっては一大事と、今回はそっと見守ろうと思っています。4羽産まれて、ケケと歩緒への負担も大きくなってきました。エン麦は驚くほどの早さで無くなっていきますし、青菜も一日何回も取り替えなければならなくなりました。
明日にはスポイドを買ってきて、差し餌の準備をしようと思います。
夕方巣箱の中の最後に残った卵の表面に、内側から盛り上がっている部分を見つけました。かわいいひなちゃんが、殻の中からお父さんとお母さんを呼んでいるのでしょう。5羽目の孵化ももうすぐ、さて今度はどんな子達になりますやら。それにしても真冬の巣引きはたいへん。これから巣引きをお考えの方には、避けてほしい季節です。
1月27日(土)一日中雪模様

寒い朝でした。夕べ、最後に残った卵から、ひなのちーちーと言う鳴き声が聞こえていました。呼んでいるのね、もうすぐね、出ていらっしゃい、って呼びかけてあげていましたから今朝は笑顔で巣箱をあけたのですが、そこには元気にいるはずの5羽目の雛ちゃんがいませんでした。たまごのからは巣箱のそとにあるのに、どこにいるの?と、巣箱をよくみると、動かなくなった雛ちゃんがそこにいました。産まれたばかりの雛ちゃんの亡骸でした。親からはまだ口移しにご飯ももらっていないようでした。そっと手に取ると、まだ暖かみが感じられました。首の骨が折れていました。
昨日は元気に鳴いていたじゃないの。どうしてこんなことになったの?と話しかけてももうなんにも返事がありません。ちいさなちいさな命は、卵の殻をこわして外に出てきた瞬間に終わってしまいました。卵のなかにいただけの人生だったなんて、かわいそうであわれでした。
朝からなんにもする気になれず、ビオラのお花で囲んだ棺に横たわるちいさい亡骸を眺めてすごしました。大好きなフォーレのレクイエムがこんなに悲しく聞こえるなんて初めてでした。蘭丸が亡くなったときもこんな気持ちにはなれませんでしたから。
亡骸は葬らなければなりません。こんな寒い日に冷たい土の中に寝かすのはやりきれない気持ちでした。夕方、夢と名前を付けて、夢のようなはかない一生を送っただいじな子を土に戻しました。その昔、イエス様が亡くなられたとき亡骸を清めたと言われるトスカナブルーのローズマリーの木の根本に埋めました。
ああ逝きぬ、いとしこゆきぬ、ふかきやみ、四方をつつめり、
されど主の、あいの燈火は、汝がみちの、しおりなりけり、
ああゆきぬ、いとしこゆきぬ、よわきたま、しばしば惑わん、
されど主の、さかえにみてる、みつかいの、歌にやどらん、
ああゆきぬ、いとしこゆきぬ、みこころの、成りしなりけり、
主はあたえ、またとりたもう、主はすくい、またいのちなり
賛美歌474
しずかにゆうひの消えゆくあたり、世を去りし友の残る面影、
かがやきいでくる星やそれかと、しのぶもみくにのみちのしるべか
賛美歌484
さよなら夢、さよなら夢、なんてはかない、なんてかなしい、あなたが人の子として産まれてきたなら、なんでもした、できる限りの、
最後も見とれず、あわれこの子は、今日土となりたもう
1月28日(日)晴

いやなことは続くもの、おとなしかった赤目のちびちゃんが昨日の夢のあとを追うようにして、天国へ旅立って行きました。今朝私から朝ご飯を食べた後の出来事だったのでしょう、お昼に巣箱を開け、ご飯を食べさせようと取り上げたときには冷たくなっていましたが、そのうにはあさのご飯がまだ残っていました。卵の殻を自分で破ることができなかった子です。体のあちこちで内出血していて、なにか問題のある子だったからと自分を納得させたかったのですが、できませんでした。トスカナブルーのローズマリーの根本、夢のとなりに横たえて、さよならをいいました。ちいさなちいさなおめめ、おくち、おはな、何もかもが私の前から去っていきました。
名前をつけました。今回の5羽の子供達には、「新世紀夢咲」とつけました。
今日亡くなった子は咲(さき)、一番目に生まれた子は新(しん)、二番目は世(せい)、三番目は
紀(のり)とつけました。残った三羽は元気に育ってくれるようお祈りしました。
1月29日に撮りました。3羽いるのですが、よくわかりません。左にいるのが新ちゃん(一番子)です。今日(30日)、上の2羽は目が開いて、まん丸お目目が見えていました。冬に産まれたということもあってか、3羽ともおとなしくサイレントひなちゃんです。親から離した後の差し餌の事も考えて、今日からフォーミュラをスポイドで一日3回、少しだけ飲ませてあげることにしました。今のうちにフォーミュラを覚えてくれると、差し餌の時、ご飯を食べなくて困ることもないと思います。3羽ともごくごく飲んでくれて、一安心しました。
我が家の雛以外の子達は、それぞれ何となく春が来ているようです。今一歩わからない睦、歩緒に心をよせながらも、なにげに宙の。。を受け入れているほたる、睦にご執心の内蔵助、睦は未だに男の子か女の子かはっきりしません。鏡の自分に吐きもどしてうれしそうな睦、そんな睦に一生懸命自分をアピールする内蔵助(♀)、そのうちなにかがわかるでしょう。春になれば・・・