『ゆふぐれしづかに』と『わずらわしき世を』の比較

 

ゆふぐれしづかに

(新撰讃美歌)

わずらわしき世を

(讃美歌)

1.ゆふぐれしづかに

いのりせんとて

よのわづらひより

しばしのがる

1.わずらわしき世を

しばしのがれ、

たそがれしずかに

ひとりいのらん。

2.かみよりほかには

きくものなき

木かげにひれふし

つみをくいぬ

2.かみよりほかには

きくものなき

木かげにひれふし

罪になげく。

3.すぎこしめぐみを

おもひつづけ

いよゝゆくすゑの

さちをぞねがふ

3.うけしみめぐみを

おもいつづけ、

いよよ行くすえの

さちをねがわん。

4.うれひもなやみも

わたみかみに

まかすることをぞ

よろこびとせん

4.うれいもなやみも

父のかみに

ゆだねまつるこそ

よろこびなれ。

5.見にしみわたれる

ゆふくれどきの

えならぬけしきを

いかでわすれん

5.身にしみわたれる

このゆうべの

たえなるけしきを

いかで忘れん。

6.このよのつとめの

をはらんその日

いまはのときにも

かくてあらなん

6.わが世の日かげの

消えゆるときも、

みちかいのもとに

かくてありなん。

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