会堂改修の完成のお知らせとお礼
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8月初めより着工した教会堂の改修工事は、関係者皆様方のお祈りとご協力に支えられて、無事完了し12月15日に施工業者鹿島建設より引渡しを受けました。来る22日のクリスマス礼拝並びに24日夜のクリスマス・イブ礼拝を新しい会堂で行う喜びを教会に連なる者全員が感謝しております。会堂改修は、富士見丘教会の規模からすれば、文字通り“改修プロジェクト”と言っても良いほどの大きな事業でした。しかし、教会を中心とした交わりの中から様ざまな人々との出会いがあり、困難や問題が生じるたびに良い方向への解決への道が示されました。主のご計画とお導きに感謝いたします。
■元々、会堂改修は
2001年4月の牧師交代に備えて牧師館(会堂建物に付属)の改修からスタートいたしました。まず、2000年5月に、縁あって関西在住で教会の“宮大工”をされている柏原一雄氏に教会堂を見ていただきました。その結果、会堂建物の内部はしっかりしており適切な処置をすれば数十年は使用可能であること、教会の地盤が沈下しその影響を受けていること、会堂の屋根と外壁部分の劣化が著しいので早急に修理が必要との診断を受け事態の重大さを認識させられました。
■そこで本格的な建物診断を行う事になり教会員の紹介で鹿島建設(株)にお願いいたしました。鹿島建設とは実質的に
2000年8月から打合せが始まりました。最初は、耐震部門の関係者、その後は建築設計エンジニアリング本部が中心となり、木造建築の専門家を加えながら「劣化調査および耐震診断」が行われ、その報告書に基づき、2002年1月に改修提案がなされました。
■鹿島建設(株)と改修工事の正式契約を取り交わしたのは
2002年8月始めでしたが、その間の半年間は資金調達との関連で改修の程度、範囲をどこまでにするか、或は、身障者や幼児を持つ会員の為の施設の拡充等を含め付帯設備をどこまでにするか、更にはコスト低減努力等の検討に費やしました。
■教会学校生徒の父母で石本建築事務所の近藤康弘氏が、教会側のアドバイザーとしてボランテイアしていただけたのは幸いでした。又、鹿島建設(株)側の折衝の当事者が福生教会の会員であったことも教会の諸事情を勘案し良心的に対応していただけたものと感謝しております。
又、文化財保存にご努力されている昭和女子大学の堀内正昭先生(建築)がたまたま富士見丘教会に立ち寄られ、会堂の文化財保存の観点から改修工事の折衝に常に立ち会われ貴重なご助言をしていただいたことは幸甚でありました。今後、世田谷区の保存文化財として登録する際にも先生のご協力を頂くことになります。
■会堂改修のようなプロジェクトをどのように進めるかについては聖ヶ丘教会、資金調達として教会債のアイデアは福生教会、教会債の見本は千葉本町教会、建物診断に関し本郷弓町教会の川島兄(一級建築士)、その他様々な方のご協力をいただきました。
鹿島との打ち合わせに入る前後、教会堂の構造が“ヴォーリス”様式ではないかという事でヴォ
-リス建築事務所の片桐郁夫所長にも教会までご足労頂き調査をお願いいたしました。尚、一部不足資金について、諸教会から募金を頂いております。
■牧師交代(主任担任が東方敬信牧師より米田芳生牧師に交代)は実際は一年遅れ
2002年4月となり、当初の牧師館の改修は会堂改修に変更となりましたが、かくも短期間で改修工事プロジェクトが完成されましたのは望外の喜びであり教会に連なる多くの方々ご理解ご協力の賜物であります。ここに心から感謝しお礼を申し上げます。
2002
年12月15日日本キリスト教団 富士見丘教会 米田芳生牧師、東方敬信牧師
長老会・教会員一同