The
Church of St.Nicholas,Myra2001
年12月25日”The Japan Times”掲載記事「
Church of St.Nicholas Crumbling and Forgotten By John Ward Anderson」からの抜粋。ミラは現在のデムレ(
DEMRE)の町で人口15,000人。トルコ南西部地中海沿岸の都市アンタリア(ANTALYA 地図にあり)の南西140kmに位置する。サンタ・クロースは北極から来たものでもないし,1822年アメリカのClement Clarke Mooreの詩「Twas the night before Christmas」や1930年代のコカコーラの宣伝で有名になったがここデムレの町がサンタ・クロースの発祥の地である。しかし色々な理由からこの土地は忘れ去られておりSt.Nicholasの教会も荒廃している。この地方の子供は毎年,12月6日のSt.Nicholasの祝日に訪れているが,早くこの地を世界的な観光名所に盛り立てて行きたい。(市長談)現在の
St.Nicholas教会は,1043年主要部分がビザンテイン様式に改修され、1862年にロシア皇帝ニコラス一世により復旧がなされただけで現状はかなり荒廃している。又,長年の間にミラの港は土砂が積もり1950年代に教会の周囲の本格的な土砂の取り除き作業が行われ,教会は町よりも5メートルほど下のレベルにある。教会の修復の為に2つの基金が設立されたがお互いに意見の相違があり教会の所有者であるトルコ政府の文化省も調停できないでいるが,ミラの第67代司教は今こそSt.Nicholasの精神で意見の相違を調整し教会を早急に復旧させることが必要であると言っている。サンタクロースに戻る