ジョパンニ・セガンティーニ(1858-1899)  春の牧場

 山に神が宿るという宗教的、寓意的な暗い色調の絵も描くセガンティーニだが、冠雪した岩山を背景に、春のうららかな日射しを浴びて食草する母牛とそこに寄り添う子牛を素直に描いている。▼色を混ぜないで細い筆触で描く筆触分割という技法を用い、スイスの陽光の下での牛や羊、農夫の風景画を残したが、41歳で早世した。▼スイスのサンモリッツに個人美術館があり、いつの日か訪ねたいと思っている。

ミレー  ロックウェル