ジャン-フランソワ・ミレー(1814-1875) 牛に牧草を食ませる女

  この絵は、「晩鐘」「落ち穂拾い」などと同じように地平線の前に主題を配す構図であるが、人と牛を同じ大きさに配している特徴がある。▼編み物をしている女性はよくミレーの絵に登場するが、画面の女も当初編み物しているポーズとして描かれたが、手綱と杖を持つポーズに修正されたという。今は、手綱は鼻環か首輪に結ぶが、当時は角かこの絵のように足首に結んでいたようである。

                 ミレー(2)