作品8    「北の動物家族U」   An Animal Family in the Northern Region F15号

   昭和40年頃の北海道の酪農家をイメージして、当時の牛と人との絆を描きたいと思った。夕方の乳しぼりのために、家族とともに牛舎に帰る牛群である。正面の中折れ式屋根の牛舎は、2階が乾草の置き場所、1階がつなぎ式の牛の生活の場になっている。後ろのレンガとスチール製の塔型サイロは、草を乳酸発酵させて貯蔵する施設である。こうした牛舎構造は、酪農家の規模拡大とそれに伴う省力化に対応できず、少なくなりつつある。

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