湯遊楽　「温泉日記」

＊白州塩沢温泉　　＜山梨県＞

　「フォッサ･マグナの湯」は、山梨県北杜市にあります。

　長野県大鹿村から薄暗くなった分杭峠、杖突峠を走っていると、落葉した木立の間から狸がぶらりとお散歩、ライトの明かりの中に現れた。
　気温は零度、夜行性の動物君元気ですね、久しぶりの遭遇でした。
　ホーンを鳴らすと「何でならすのよ、というような顔をして」おしりを向けて枯れ葉の中へ消えていった。

　諏訪湖周辺の夜景もきれいでした。

　国道20号に出て、甲府に向かっていると大きな「白州塩沢温泉　フォッサ･マグナの湯」なる看板があったので立ち寄ってみました。

　この温泉は、4つのプレートが重なり合う世界でも最もユニークな変動帯の北アメリカプレートとユーラシアプレートの境界の大地裂帯（フォッサマクナ）西端の糸魚川静岡地質構造線（活断層）の地下深層部の割れ目で涵養されました。「塩尻白州断裂温泉帯」の地下600Mから35℃で湧出しています、とあった。
　これを汲み上げた温泉、フォッサ･マグナの湯というのもうなずけました。

　駐車場には車が数台止まっていました。
　館内に入ると、左が受付け。
　正面がロビー、左に曲がり廊下の奥が男女に分かれた浴場になっています。

　脱衣所は鍵付きのロッカーもあり安心して入浴できます。
　浴室に入ると硫黄臭がただよっています。
　浴室は右がシャワー、サウナ、水風呂。真ん中に源泉の水道が有り、左に回ると洗い場となっています。
　正面に内風呂、檜の寝湯。窓越しに露天風呂が見えます。

　お湯は、加温、循環、消毒をし、源泉掛け流しと組み合わせているとありました。

　入浴者が少なく、檜の寝湯はぬるく長く寝ていられました。
　寝湯から隣の内風呂に入るとサラサラとして暖かく感じ、出る前に体を温めるのにちょうど良く、ゆったり浸かるとじつに気持ちがいいものです。
　体の疲れが癒され、心地よい温泉でした。

　地元の方に愛されているシンプルな温泉でした。また再訪したい温泉です。
（2013.11 ）

・入浴料金：大人700円　　小人400円(小学生)
　　小学生未満無料　　他に市内、市内別荘所有者料金有
　営業時間：９時30分〜21時　　月曜日定休　祝日の場合は営業
　食事処：なし　お茶あり
　休憩所：休憩所有り
　駐車場：有り

　温泉分析表
源泉名：白州塩沢温泉　湧出地：山梨県北杜市白州町大武川字山ギワ345-1　湧出量：100.3 L/分 （動力揚湯）　泉質：ﾅﾄﾘｳﾑ−塩化物泉（低張性アルカリ性低温泉）　知覚：無色透明無味わずかに硫黄臭　泉温：32.5℃　ｐＨ値：9.8　成分総計：1.364mg/kg　平成19年12月10日