湯遊楽　「温泉日記」

＊新山根温泉　　　＜岩手県＞

　「べっぴんの湯」は、岩手県久慈市の山奥にあります。

　民家が少なく、廃屋も時折目にするくらい自然美あふれ、あちらこちらに山吹やレンギョウの黄色がまぶしいくらいに咲き乱れるなかをのんびり走る。
　久慈岩泉線（7号線）と野田山形線（29号線）が交わった所に、久慈市が山村の活性化を図るため、温泉掘削に成功した新山根温泉「美人の湯」といわれる温泉があります。
　源泉はｐＨ10.8、東北地方で最高値を示す強アルカリ性単純硫黄冷鉱泉です。

　この施設は、外来入浴と宿泊ができる新しい木造平屋建の久慈市交流促進センターが併設されている。
　月曜日の12時頃であるのに駐車場には車が次々入ってくる、大変人気があるらしい。

　館内入り左の受付で料金を支払う。右側の山菜やお土産コーナーには目もくれず、まっすぐに２階の大浴場に向った。
　浴場入り口前が休憩所になっており、浴後の方々が椅子に座ったり、寝たりしていた。

　脱衣所は広々として、明るく気持ちがよい。

　浴室は、男女別の大浴場と小浴場があり、他にサウナ、源泉100％の水風呂がある。
　加熱・循環・塩素はしてはあるものの、肌触りはヌルヌルとして気持ちが良い。
　この温泉のヌルヌル感は今までにない感覚、堪能させてくれた。
　源泉を加温しただけのお湯に入ってみたい気がする。

　時間も時間、浴後はお腹がすいた。でた所に豆腐の味噌焼きが120円で販売されており美味しかったです。
　駐車場の周辺には、茅葺き屋根の古い民家や畑、耕作放棄された棚田も見られ、時の流れを感じさせてくれました。（2007.05.12 wsss）

・宿泊料金：1泊2食付 6,650〜7,770円（込込）
　宿泊定員：木造平屋建　和室10室 洋室１室　42名
・外来入浴料金：大人400円、小学生200円　　入浴時間：午前8時〜午後8時
　食事処：？
　休憩室：有り
　駐車場：有り

　温泉分析表
源泉名：新山根温泉（べっぴんの湯）　湧出地：岩手県久慈市山根町字下戸鎖　湧出量：256.0 l/min （掘削・動力揚湯）　知覚：無色澄明　泉質：アルカリ性単純硫黄冷鉱泉　泉温分類：15.0℃（冷鉱泉）　ｐＨ値：10.8（アルカリ性）　溶存物質総量：0.2092g/�s（低張性）　ラドン含有2.36マッヘ/�s　　(平成18.3.27)