邦題「クレイジー・イングリッシュ」

原題「瘋狂英語 Crazy English」

@シネマ・クレール


評者   

評価  

ひとこと

ほーく

ビバ 中華思想!

耕人

劣等生から自信と努力で現在の地位を築き上げたその生き方に共感した。


<コメント>

 印象に残っているシーンから述べる。万里の長城での撮影が大規模であり、それが可能であることからのスケール感の大きさに驚いた。
 また、受講生がお年寄りから小さな子供までと幅広く、それぞれが食いついていくほどの勢いを感じた。これほ本当に日本も見習うべきであろう。
 補佐役の白人男性が、李陽と好対照なほどおだやかな物腰で、実に良い印象を感じた。逆に、大都市での大学生には、悪い意味でのエリート的な上品さを感じ、その底に、格好良さを意識している点、遠慮以上の臆病を感じた。これは日本と近い感覚だ。また、小さい子供の素直な反応がとても良い。
 手を大きく使ったサインを基本とする講演風景だが、演説のテクニックかもしれないが十二分に威力を発揮している。この独自のしかも大掛かりな工夫は、やはり今の日本ではありえないスタイルだろう。

 本来ならば、評価は5であってもいいぐらいである。しかし、大衆を一堂に集め、集団心理を利用したその学習方法には、ヒトラーが率いたナチツをイメージさせるものがあり、心情的に減点した。

(耕人)

 いやあ、さすがだね。
 中国は最強!中国人は一番えらい!今は、米欧日に食い物にされてるが、英語さえ使えれば、逆にあいつら(米欧日)から金をふんだくってやれる。そうすりゃあ、世界中が中国語を覚えなくちゃならなくなるんだ!
 こんなことを迷いもなく言い切れるのは、あとフランスとアメリカぐらいかね(爆)。さすがは、中国だねえ〜〜〜。
 話は変わるけど、基本的にこの映画が注目されているのは、その独特な英語学習術についてだろう。確かに、この手法は実に有効だと思うし、日本もこのようなスタイルでやれば英語コンプレックスに陥らなくても済むような気がする。学校の教材に取り入れるってのはどーよ?文部科学省。
 映画は、ドキュメンタリーなので、結構同じようなシーンが繰り返されるので途中で飽きてくる。しかし、そこで寝ちゃいけない。もっと画面をよく見てみるんだ。都会の若者と田舎の子供たちの表情の違いを、中国各地の建造物とひとびとの衣装を、ときどき挿入される李陽のインタビューでの発言を、それらに注意してみれば90分なんてあっという間だ。
 いやあ、ほんとに中国好きにはたまらん映画だね(笑)

(ほーく)


出演 李陽(リー・ヤン)
監督 張元(チャン・ユアン)
音楽 李暁龍(リー・シャオロン)
編集 徐宏(シュー・ホン)
OST 未購入。でも、DVDは即予約!
1999年作品 90分
  http://www.isize.com/movie/movie/200004/m0004029.html

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